Solitaire / ソリテアー (The Carpenters / カーペンターズ)1975



There was a man
A lonely man
Who lost his love
Through his indifference

ある男がいたの
孤独なひとだった
恋人を失ったのも
その冷たい心ゆえのこと

A heart that cared
That went unshared
Until it died
Within his silence

心は誰かに寄り添ってほしくても
誰にも伝わることはなかった
そしてなくなってしまったの
彼から語られることもなく…

And solitare's the only game in town
And every road that takes him
Takes him down
And by himself it's easy to pretend
He'll never love again

ひとり遊びは
この町で彼にできる唯一のゲーム
彼はどんなことをしたって
最後にはがっかりしてしまうのよ
一人ぼっちの彼には
自分を偽ることも簡単にできる
"もう二度と恋などしない"んだって

And keeping to himself
he plays the game
Without her love
It always ends the same
While life goes on around him everywhere
He's playing solitaire

そして誰とも関わらず
ひとり遊びを続けるの
失った彼女もいなくて
いつも同じ結末になってしまうわ
時が彼のまわりを過ぎ去っていくあいだ
どこへ行っても
彼はひとり遊びを続けるのね…

A little hope
Goes up in smoke
Just how it goes
Goes without saying

ちょっとした希望も
はかなく消え失せる
世の中そう言うものよね
言うまでもないけれど…

There was a man
A lonely man
Who would command
The hand he's playing

ひとりの男がいたわ
淋しいひとだった
手持ちの札だけで
ゲームに興じる淋しい男

And solitare's the only game in town
And every road that takes him
Takes him down
And by himself it's easy to pretend
He'll never love again

そう ひとり遊びは
この町で彼にできる唯一のゲーム
上手くいくように見えても
最後に彼を落ち込ませることばかり
彼は誰とも付き合わず
"もう二度と恋などしない"んだって
すぐに自分を偽ってしまうのよ

And keeping to himself
he plays the game
Without her love
It always ends the same
While life goes on around him everywhere
He's playing solitaire

そして誰とも関わらず
彼はひとり遊びを続けるの
彼女がそばにいないから
いつも同じ結末が待っているのよ
どこに行っても
人生が彼のまわりを通り過ぎて行くけど
彼はひとり遊びを続ける…

And solitare's the only game in town
And every road that takes him
Takes him down
While life goes on around him everywhere
He's playing solitaire

町でできるのは"孤独なゲーム"だけ
どんな道を進んでいこうと
人はがっかりさせられてしまうのよ
人生がすぐそばを通り過ぎていく間
人は"孤独なゲーム"を続けていくの…

(Neil Sedaka, Phil Cody)

indifference=無関心,冷淡,むとんちゃく
keep to oneself=人とつき合わない, ひとりぼっちでいる
up in smoke=《be ~》はかなく消えうせる
go without saying=言うまでもない
command=
〔言葉や金などを〕自由に操る、意のままにする
〔尊敬・関心・信頼・同情・高評価などを〕当然のこととして受ける

Released in 1975
US Billboard Hot100#17
From The Album“Horizon”

SOlitaireCarpen.jpg

"ソリテアー"というトランプゲームの名前を知ったのは、Windowsパソコンを使うようになってからです。1975年当時のカーペンターズの曲「ソリテアー」は知っていましたが、そのゲームとは結びついていませんでした。ゲームのソリテアーについては、ローラ・ブラニガンの同名異曲の「Solitaire」=邦題"哀しみのソリテア"の和訳記事に書いています。ローラの命日の2016年の8月にブログ記事にしていますのでこちらをご参照ください。(こちらご参照)

◆カレンがしっとり歌いあげるこのナンバー。作者はニール・セダカ。ニールは自分でも1974年にレコーディングしましたが、多くの人にはやはりカーペンターズのヒットとして知れ渡りましたね。この曲は多くのシンガーがカバーしています。
今日は「ソリテアー」を歌ってるシンガーを変えて3曲和訳したものを掲載しましょう。カーペンターズの「ソリテアー」、そしてニールのオリジナルの「ソリテアー」、さらにカバーして歌ったアンディ・ウィリアムスの「ソリテアー」と、歌詞が一部違っているんです。

ニール・セダカのヴァージョン (和訳)
アンディ・ウィリアムスのヴァージョン (和訳)

◆まず一番馴染みのあるカーペンターズですが、女性視点で和訳します。といっても主人公は「ある孤独な男」であり、この男のことをカレンはストーリーテラーのような立場から歌っているんですね。
 「ソリテアー」はその名前のトランプゲームでもあり、ひとりで行うトランプゲームのことも総称して"ソリテアー"というようです。この曲で歌われている「ソリテアー」ですが、町でできる唯一のゲームが「ソリテアー」(という名前のトランプゲーム)のわけがないので、ここは「ひとり遊び」と和訳させていただきました。でも意味合いとしては"都会のなかで誰とも交わらず、孤独に生きている人間がとても多いこと"を歌ってるのだろうと思います。したがって、本当はゲームのことを歌っているのではなく、一人で生きていることを"Solitaire"=「孤独のゲーム」と例えているんじゃないかなと思いました。

Carpenters-Horizon-Solitaire-Billboard-advertisement-august-2-1975.png

でもカレンの歌声はあたたかい…ですね。そんな孤独な心も包み込むような愛情であり、シンパシーを持って歌っているなあと感じています。

この曲の収められたアルバム「Horizon」、"Only Yesteyday"、"Please Mr.Postman"のヒット曲のほか、"Desperado"などのカバーも収録されています。邦題は「緑の地平線」となっていましたね。国内盤のライナーノーツの印刷は字がこうして薄緑色でした。A面、B面ではなく「第1面」「第2面」と表記されています。

horizon 2

◆“Solitaire”が最高位17位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 20th September, 1975

うーん、ボウイ、グレン・キャンベル、ジョン・デンバー、そしてカレンもこの世に別れを告げてしまった人達の名前が並ぶなあ…R.I.P.

-1 5 FAME ??? David Bowie
-2 1 RHINESTONE COWBOY ??? Glen Campbell
-3 3 AT SEVENTEEN ??? Janis Ian
-4 8 I’M SORRY / CALYPSO ??? John Denver
-5 6 FIGHT THE POWER (Part 1) ??? The Isley Brothers
-6 7 COULD IT BE MAGIC ??? Barry Manilow
-7 9 RUN JOEY RUN ??? David Geddes
-8 2 FALLIN’ IN LOVE ??? Hamilton, Joe Frank and Reynolds
-9 10 WASTED DAYS AND WASTED NIGHTS ??? Freddy Fender
10 11 FEEL LIKE MAKIN’ LOVE ??? Bad Company

17 18 SOLITAIRE ??? The Carpenters

◆こちらはシングル・バージョン。
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◆僕にポップスの楽しさを教えてくれた一曲。本当にこの曲は名曲だと思います。アルバム"Horizon"から"オンリー・イエスタディ"(和訳)です。
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◆こちらもアルバム"Horizon"から。"グッド・バイ・アンド・アイ・ラヴ・ユー"(和訳)です。
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緑の地平線~ホライゾン
カーペンターズ

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コメント

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No title

カーペンターズをとりあげていただき、ありがとうございます。懐かしいです。
Horizonは、それこそLPの溝がすり減るまで聴いていましたから、なにからなにまで懐かしく思い出されます。LPの内封写真にゴールドディスクやプラチナディスクをとったときの記念写真が入っていたように思いますが、ほんとうに当時はすごかったのだろうと思います。
カレンのアルトボイスは本当に独特で、まさにしっとりという表現がぴったりです。75年ごろは上位激戦+ディスコブームで超ヒットにはなっていませんが、USのポップスの奥深さを感じさせる、つくづくいい曲ですね。またいい曲のご紹介をよろしくおねがいいたします。

No title

 ryoさん、コメントありがとうございます。「ソリテアー」はもっと早く訳したかったのですが、オリジナルのニールのヴァージョンと歌詞が違うことに気が付いて、そのことも含めて和訳するのに時間がかかってしまいました。おまけに、アンディ・ウィリアムスの歌ったものもさらに歌詞が違って…(^▽^;)。やっぱり「いい曲」なればこそ、その違いを調べて、それに合った和訳を…と思ってるうちにこんなに時間がかかってしまいました(2年くらい…苦笑)。作者のコディ自身もカレンの歌ったものが最高!と言っていますが、これに異論はないものの、ニールのバージョンの"queen of Heart"が出てくる歌詞もなかなか味があると思います。でも、この歌詞を敢えて「封印」し、そして「あの娘の愛がなければ同じこと、人生が彼の横を通り過ぎて行く…彼がひとり遊びに興じてるその間に…」という歌詞を付け加えたことによって、孤独な男を見守っている女性(カレン)の想いがより一層伝わってくるようになった気がします。

No title

Solitaire三部作良かったです。それぞれの良さはありましたが、なじみもあってカーペンターズに一票。
私にとってのカーペンターズのカバーの好みはやっぱり曲によります。
たとえばMasquerade はジョージベンソン、Desperadeはイーグルスのが好きですが、A song for youとPlease mr postmanはカーペンターズバージョンが好みです。

No title

すちーむみらーさん、“ソリテアー三部昨”へのご感想ありがとうございます。カーペンターズのソリテアーを和訳しようとやりだしたら、こうなってしまいました笑。でもこの曲にたいして、より深い理解が自分でもできたようなします。
どのバージョンがいい?と聞かれたら、やっぱりソリテアーはカーペンターズてすね。プリーズミスターポストマンもカーペンターズ。ディスマスカレードはベンソンさん、デスペレードはイーグルスも異論なし。でもソングフォーユーはやっぱりレオンラッセルだなー!