The Wild Boys / ワイルド・ボーイズ (Duran Duran / デュラン・デュラン)1984



The wild boys are calling
On their way back from the fire
In august moon's surrender to
A dust cloud on the rise

"ワイルド・ボーイズ"が呼んでいる
炎の中から戻ってきたんだ
8月の月が降伏して
埃っぽい雲が立ち上っていた

Wild boys fallen far from glory
Reckless and so hungered
On the razors edge you trail
Because there's murder by the roadside
In a sore afraid new world

"ワイルド・ボーイズ"は栄光から落ち
落ち着かず ひどく飢え
カミソリの刃の上を追いかける
だって道端で殺人があったのさ
新しい世界に入ることをとても恐れてる

They tried to break us,
Looks like they'll try again

"ヤツらは俺たちをつぶそうとしたんだ"
"またそうするつもりのようだぜ"

Wild boys never lose it
Wild boys never chose this way
Wild boys never close your eyes
Wild boys always shine

"ワイルド・ボーイズ"は
 決して負けない
"ワイルド・ボーイズ"は
 自らこの道を選んだわけじゃない
"ワイルド・ボーイズ"は
 おまえの目を閉じさせない
"ワイルド・ボーイズ"は
 いつだって輝いてるのさ

You got sirens for a welcome
There's bloodstain for your pain
And your telephone been ringing
while you're dancing in the rain

挨拶代わりに鳴らされるサイレン
おまえの痛みの血痕が残る
電話がずっと鳴り響いてる
おまえが雨のなか踊ってる間ずっと

Wild boys wonder where is glory
Where is all you angels
Now the figureheads have fell
And lovers war with arrows over
Secrets they could tell

"ワイルド・ボーイズ"は知りたがる
"栄光はどこに行った?"
"天使たちはどこにいるんだ?"
今や名ばかりのヘッドどもは倒れ
恋の矢の飛び交う戦いは終わり
秘密を話せるようになったんだ

They tried to tame you
Looks like they'll try again

"ヤツらはおまえを飼い慣らそうとした"
"ヤツらはまた そうしようとするみたいさ"

Wild boys never lose it
Wild boys never chose this way
Wild boys never close your eyes
Wild boys always shine

"ワイルド・ボーイズ"は
 決して負けないよ
"ワイルド・ボーイズ"は
 自らこの道を選んだわけじゃない
"ワイルド・ボーイズ"は
 おまえの目を閉じさせない
"ワイルド・ボーイズ"は
 いつだって輝いてるんだ

Wild boys never lose it
Wild boys never chose this way
Wild boys never close your eyes
Wild boys always shine

"ワイルド・ボーイズ"は
 決して負けないんだ
"ワイルド・ボーイズ"は
 自らこの道を選んだわけじゃない
"ワイルド・ボーイズ"は
 おまえの目を閉じさせない
"ワイルド・ボーイズ"は
 いつだって輝いてるんだ…

Writer/s: ANDY TAYLOR, JOHN TAYLOR, NICK RHODES, ROGER TAYLOR, SIMON LE BON
Publisher: Sony/ATV Music Publishing LLC

figurehead=名目上の長[リーダー]、傀儡 《海事》船首像

Released in 1984
US Billboard Hot100#2
UK Single chart#2
From The Album“Arena”

DuranDuranArena.jpg

彼らのライヴ・アルバム「アリーナ」に収録されていた新曲「ワイルド・ボーイズ」。
この"ワイルド・ボーイズ"は全米チャート2位を4週間キープ。粘りましたが、"The Reflex"に続く1位にはなれませんでしたね。誰が"Wild Boys"の1位を阻んだのかは...(後述)。

◆"Wild"っていうのは"野性的な"とか"荒々しい"などの意味がありますね。また、スラングとしては"Wild"っていうのは"イケてる"っていう意味にもなるようです。今の若者でいうと"ヤバイ!"っていい意味で使いますよね。そんな意味でしょう。

「wild」の意味と使い方、ネイティブのスラング辞典
(こちらをクリック)

◆でも、この曲の背景を調べてみると、1971年の小説を題材にして曲が作られたことが書いてありました。(この曲のWikipediaより)

この曲のアイデアは、永い間、バンドのビデオ・ディレクターだった Russell Mulcahyによるものでした。ラッセルはシュールでセクシャルな1971年の小説「The Wild Boys: A Book Of The Dead」( by William S. Burroughs)をなんとか長編映画にしたいと思っていました。
ラッセルはDuran Duranに、クイーンが1986年に映画「ハイランダー」(ラッセルが監督)のロック・サウンドトラックアルバム("A Kind Of Magic"のことですね)をリリースしたのと同じように、映画のサントラアルバムを作らないかと提案しました。サイモンはラッセルから聞いた本の概要をもとに歌詞を書き、バンド全体ではその背景になるインストゥルメンタル曲が作られました。


この曲のモチーフになった小説は、アメリカの小説家であるウィリアム・S・バロウズ(William S. Burroughs)の「The Wild Boys: A Book Of The Dead」という作品です。日本語訳の小説の邦題は「猛者(ワイルド・ボーイズ)―死者の書」。ちょっとヤバい(オジサンは、ほんとにヤバいという意味で使っています)感じですね(^▽^;)。
 
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このウィリアム・S・バロウズという小説家の方自身も「奇才」と呼ばれているようです。この方のウィキペディアにも、"ロックミュージシャンのカート・コバーンらによって、最大級の賛辞を受けている。私生活では、ウィリアム・テルごっこをして誤って妻を射殺したり、同性愛の男性にふられて小指を詰めたりするなど、何かとエピソードに事欠くことがなかった"とあります(^▽^;)

naverまとめ→(ウィリアム・S・バロウズという奇才) 

「猛者(ワイルド・ボーイズ)」を読んでみたいと思い、近所の図書館に行ったところ、蔵書なし。うーん、買うのはちょっとなあ…とためらい、読んだ人の感想を参考に見せていただこうと思ったところ…この「ネムノキ」さんという方のブログに注目しました。

(雨の日は本を読んでいたい) 

ムムっ、この方のブログによると「ワイルド・ボーイズ」という若者たちの集団は1969年から、米国の掃討作戦(1976年)で壊滅状態になるまで本当に実在したのかな。非道徳的・非合法的な集団だったようですね…(^▽^;)。

 Duran×2の"The Wild Boys"ですが、さすがに直接的にこの集団について歌ったのではないと思いますが、若いがゆえに暴走?する集団(まあチーマーみたいなものですかね)について歌ってるんでしょうね。そんなわけでして"Wild Boys"は"荒くれ者の男たち"とか"イケてるヤツら"とか意訳せずに「ワイルド・ボーイズ」と表記することにしました。ええ、「チーマーの名前」っていうような解釈でよいかなと思います。"Now the figureheads have fell…"という歌詞の"figurehead"も、チーマーの親玉は"ヘッド"って呼ばれるんだろう(詳しくは知らない)と思ったので"ヘッド"と表記しました。

Duran_duran_wild_boys.jpg

◆歌詞の物語はこんな感じでしょうか。

若いときにつるんで悪いことをしていた"ワイルド・ボーイズ"達。故郷に戻って?おとなしくしてなくてはいけない状況になっています。でも今まで争いあってそれこそ死を賭けた決闘などをしてきた毎日からすれば、何も起こらない生活がたまらなく退屈。普通の生活(彼らからすると、自分が自分でなくなってしまうような新しい世界)に入ることを恐れています…。歌い手はそれでも、今の"ワイルド・ボーイズ"達に優しく歌います。"おまえはおまえなんだ、いつだって輝くのがおまえたちなんだろう?"。

…冒頭のPVは主人公の"ワイルド・ボーイズ"達=メンバー、ってことなんでしょうね。長編映画にはなりませんでしたが、彼らとビデオ・プロデューサーのラッセルが小説「ワイルド・ボーイズ」からインスパイアされた作品なのだろうと思います。

◆この曲のシングルは、各メンバーがそれぞれジャケットになったもの(5種類)とメンバー全員のものを加え、6種類作られたようですね。

Wild boysd

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◆“ワイルド・ボーイズ”が最高位2位を記録した週の全米チャート(ビルボード)です。
US Top 40 Singles For The Week Ending December 15, 1984

1984年の年末、首位 ホール&オーツ"アウト・オブ・タッチ"に迫る"ワイルド・ボーイズ"。
しかーし、この週の3位は、11位からトップ10入り、勢いにのるマドンナ"Like A Virgin"。
翌週はデュラン×2を飛び越えて首位に。"ワイルド・ボーイズ"はさらに3週粘って翌年まで2位をキープしますが力尽きます…(^▽^;)。

-1 1 OUT OF TOUCH –•– Daryl Hall & John Oates
-2 4 THE WILD BOYS –•– Duran Duran
-3 11 LIKE A VIRGIN –•– Madonna
-4 3 I FEEL FOR YOU –•– Chaka Khan
-5 7 SEA OF LOVE –•– The Honeydrippers
-6 6 NO MORE LONELY NIGHTS –•– Paul McCartney
-7 9 COOL IT NOW –•– New Edition
-8 2 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO –•– Wham!
-9 10 WE BELONG –•– Pat Benatar
10 5 ALL THROUGH THE NIGHT –•– Cyndi Lauper

*キャッシュ・ボックスのチャートでは1984年の年末に首位になっています!

Cash box Duran

◆Duran Duran - Wild Boys - San Remo 1985 。イタリアだと発音"ドラン・ドラン"なのかな。
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◆Live From London(2004年)の"Wild Boys".
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◆"ワイルド・ボーイズ"は格闘技のミルコ・クロコップ選手の入場のテーマソングに使われていました。
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コメント

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もう30年以上も前になるのですね…。リアルタイムでこの曲を聞いていた頃、好きではあったんですが人気は長続きはしないだろうと思ってました。見る目なかったわ俺は本当に。

このサンレモ音楽祭?の映像は貴重ですね。サイモンが骨折したなんて珍しい。しかも最初から口パク感ハンパなかったけど、最後はグダグダになってメンバーにアシストされるとか(笑)、めっちゃ笑えたお宝映像だと思います。

No title

まるさん、コメントありがとうございます。才能あっても売れないひともいれば、その逆もあり。時代のタイミングもあるし、プロデューサーとの出会いもまた。彼らの場合、もともと才能があり、ルックスもありましたが、ナイルロジャースとの出会いがあって、時代のサウンドと結び付いたところが生き残れた理由だったんじゃないかなあと思っております。