Tender Is The Night / テンダー・イズ・ザ・ナイト(Jackson Browne / ジャクソン・ブラウン)1983



Between the darkness on the street
And the houses filling up with light
Between the stillness in my heart
And the roar of the approaching night

Somebody's calling after somebody
Somebody turns the corner out of sight
Looking for somebody
Somewhere in the night

通りの暗闇と
こうこうと明かりの点いた家々の間
僕の心の静寂と
近づいてくる夜が吠える声との間

誰かの後ろから誰かが呼びかけてる
誰かが角を曲がって見えなくなっていった
誰かを探しているんだ
この夜のどこかで…

Tender is the night
When you hold your baby tight
Tender are the motions,
Tender is the night

優しいのは夜
愛しい彼女をぎゅっと抱きしめる
優しいのはその仕草
優しいのはその夜なんだ

Between a life that we expected
And the way it's always been
I can't walk back in again
After the way we fight

When just outside there are people laughing
Living lives we used to lead
Chasing down the love they need
Somewhere in the night

僕たちが期待してた人生と
いつもの現実との間
僕は過去に再び戻って
また喧嘩を繰り返したりできないよ

すぐ外に出て見れば 人々は皆笑ってる
僕らが送っていたような人生を生きていて
必要な愛を追いかけているんだよ
この夜のどこかで…

Tender is the night
And the benediction of the neon light
Tender are the hunters,
Tender is the night

優しいのは夜
祝福してくれるネオンの明かり
優しいのは追い求める人たち
優しいのはその夜なんだ

You're gonna want me tonight
When you're ready to surrender
Forget about who's right
When you're ready to remember
It's another world at night
When you're ready to be tender

今夜きみは僕を求めるようになる
きみがそんな気持ちになったなら
誰が正しいかなんて忘れてしまえよ
何か思い出そうとするならば
どこかこの夜の別の世界だと思うがいいさ
きみが優しくなれるのならば…

Tender, tender tender...

優しく 甘く…

And in the hard light of an angry sun
No one remembers what was said or done
Tender are the words they choose
You win, I win, we lose

太陽が怒ったように光を照り付ける
夜にどんな言葉が交わされて何が起こったか
誰も覚えちゃいない
優しさは 彼らが選んだ言葉たち
きみは何かを得て
僕もも何かを得る
でも僕らは失ってしまうんだ…

Tender
Tender is the night
Tender
The benediction of the neon light
Tender
Tender are the hunters
Tender is the night
When they hold each other tight

優しく
優しいのは夜
甘く
ネオンライトの祝福を浴びて
優しく
優しいのはハンターたち
優しいのは夜
恋人を強く抱きしめあう夜

Tender
Tender are the undercover
Tender
The stranger and the secret lover
Tender
Tender are the motions
Tender is the night
When you hold your baby tight

優しく
優しいのは密やかな恋
甘く
見知らぬどうし 秘密の恋人
優しく
優しいのはその仕草
優しいのは夜
恋人を強く抱きしめる夜のこと…

Tender, tender tender...

Writer(s): Jackson Browne, Daniel Kortchmar, Russ Kunkel

chase down=〔強い酒を飲んだ後に〕~を飲む ~を追い掛ける
benediction=祝福.祝祷

Released in 1983
US Billboard Hot100#25
From The Album“Lawyers In Love”

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1980年リリースの「ホールド・アウト」に続くジャクソン・ブラウンのアルバムの発売を楽しみにしていました。途中に映画の挿入歌に使われた「誰かが彼女を見つめてる(Somobody's Baby)」のヒットがあったりしましたが、3年待ってリリースされたのが"Laywers In Love"。邦題は「愛の使者」とつきました。
うーん、アルバムジャケットからしてこれまでのジャクソンじゃないなあ…そして、1stシングルになったポップなタイトル曲も悪くはなかったけど、だいぶ変わっちゃったね…という印象でありました。

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◆でも今思い返すと、次のアルバム1986年の「Lives In The Balance」(ジャケットは鉄条網のなかの自由の女神像)で本格的に政治的な内容を歌にしていくジャクソンの政治への関心が「皮肉」という形で表現されたのが「Lawyers In Love」だったんだろうなと思います。
1983年といえば、米国はレーガン政権がタカ派の政策を打ち出し、ソ連との間の軍拡競争が続き、第三次世界大戦がいつ起きてもおかしくないというような状況でした。そんななかで「米国の顧問弁護士がソ連で休暇を過ごす」なんてビデオと歌を作ってしまうんですから…。

◆一方、「Lawyers In Love」のアルバムのなかではこの曲が好きでした。"Tender Is The Night"は、セカンドシングルになって全米25位のヒット。このタイトルはF・フィッツジェラルドの小説"Tender Is The Night(邦題「夜はやさし」)"から取られたとのこと。

作者はジャクソンほか、ダニー・コーチマーとラス・カンケルの3名がクレジットに名前があります。
"Songfacts"のページに、この曲の作成の背景について、ダニー・コーチマーへのインタビューが載っていました。

曲作りは、まず僕とラス・カンケルは僕の家のリヴィングルームに座ってアイデアを出し合うところから始めたんだ。"Tender Is The Night"って以前読んだ本のタイトルで曲を作ろうってアイデアがなかなか良かったんだよ。"when you hold your baby tight"って歌詞を"ドゥーワップ"な感じを一つにつなげようってなったんだ。教養なんてあってもなくても一緒にコーラスをする。そんな感じにまとめてみたのさ。
そんな風に2人は曲を作ってジャクソンのところに持っていったところ、ジャクソンがさらにいい感じに仕上げた、というわけです。



F.フィッツジェラルドと言えば…"華麗なるギャツビー"の作者として僕も名前は知っています~読んだことはないが、この曲(和訳)
で知っています。20世紀のアメリカ文学の代表作家ですね。この小説が好きで、このタイトルで曲を考えていくなかで、この曲ができたというわけです。

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◆歌詞では、夜に愛を求めて街に出る人たちのことを"Hunters"とジャクソンは呼んでいますが、夜は優しく包んでくれます。そんななかで、主人公はうまくいかなくなった相手との関係を修復したい…と思っています。"you win、I win、We Lose…"についてはじゅうぶんに意味がわかりませんが、よく言う"Win-Win"の関係のように「得る」という訳にしました。

きみは何かを得て
僕もも何かを得る
でも僕らは失ってしまうんだ…

ジャクソンはそんななかで"仲直り"してもいいんだろうか?と心の底では思っているのかな…。

◆“Tender Is The Night”が最高位25位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending November 19, 1983

ライオネル・リチ男の"田んぼに行って捨ててこいや!イェイ、田んぼ、田んぼ!"が首位(←これ空耳ファンの人ならわかるんだなあ)。やっぱり5位クワイエット・ライオットが印象的なチャート。そして13位から7位とパット姐さん"Love Is A Battlefield"のチャートアクションがいいね。"愛が戦場!"ってすごいよね…(^▽^;)。

-1 1 ALL NIGHT LONG (All Night) –•– Lionel Richie
-2 4 SAY SAY SAY –•– Paul McCartney & Michael Jackson
-3 3 UPTOWN GIRL –•– Billy Joel
-4 2 ISLANDS IN THE STREAM –•– Kenny Rogers with Dolly Parton
-5 7 CUM ON FEEL THE NOIZE –•– Quiet Riot
-6 5 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART –•– Bonnie Tyler
-7 13 LOVE IS A BATTLEFIELD –•– Pat Benatar
-8 6 ONE THING LEADS TO ANOTHER –•– The Fixx
-9 10 SUDDENLY LAST SUMMER –•– The Motels
10 17 SAY IT ISN’T SO –•– Daryl Hall John Oates

25 26 TENDER IS THE NIGHT –•– Jackson Browne

◆Jackson Browne - Tender Is The Night (1986) (Rockpalast 1986)
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◆Jackson Browne, Johnathan Wilson and "Dawes" perform at the Satellite in Los Angeles, CA on July 6, 2011.
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◆アルバムのタイトル"Lawyers In Love"
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ザ・ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン<ヨウガクベスト1300 SHM-CD>
ジャクソン・ブラウン

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コメント

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ジャクソン・ブラウンの歌は優しいメロディが多くて好きなんですよね。
内容はシリアスなものも多かったりしますが。

来日公演が楽しみです笑

ぼくにとっての谷間

このアルバム、なぜか入れなかったです。
ぼくにとって「谷間」みたいなもんです。次作以降は聞いてるんだけど。
この曲は落ち着いていていいですね。
来日公演何度目? とにかくうれしいです。

No title

みぎおさん、僕もジャクソンの歌声が好きです!来日公演まであと数曲和訳してまいります!

No title

demaさん、私的な歌詞から社会性を持った歌詞へとジャクソンの作品が変わっていくなか、“Lawyers ln love”は「愛の使者」と邦題がつけられ、“love”のついたタイトルであることとあいまって、レコード会社もジャクソンがポップに変身したような売り方をしていたように思います。なんかじっくり聴いたりするようなアルバムでは、やっぱりなかったかなあ。この曲はジャクソンも気に入っているようで、ライヴではよく演ってくれますね。