All About Soul / 君が教えてくれるすべてのこと(Billy Joel / ビリー・ジョエル) 1993



She waits for me at night,
She waits for me in silence
She gives me all her tenderness
and takes away my pain

And so far she hasn't run,
though I swear she's had her moments
She still believes in miracles
while others cry in vain

彼女は夜になると僕を待っている
彼女は静寂のなかで僕を待ってるんだ
彼女はありったけの優しさで
僕の心の痛みを取り除いてくれる

今まで慌てることもなかった彼女
でもわかるよ
彼女は自分の時間を噛みしめてたんだ
彼女はまだ奇跡を信じてる
ほかの人たちが虚しく涙するなかで...

It's all about soul
It's all about faith and a deeper devotion
It's all about soul
'Cause under the love is a stronger emotion

She's got to be strong
'Cause so many things getting out of control
Should drive her away
So why does she stay?
It's all about soul

大切なのは「魂」なんだ
信念を持つこと 心深く献身する思い
結局のところ「魂」の問題さ
だって愛だってその根底にはより強い感情がある

彼女は強くならなきゃいけないんだ
あまりにもたくさんの手に負えないことで
彼女の心はかき乱されてるのさ
なのに彼女はどうしていてくれるのか?
彼女には「魂」があるからさ...

She turns to me sometimes
and asks me what I'm dreaming
And I realize
I must have gone a million miles away

And I ask her
how she knew to reach out for me that moment

And she smiles
because it's understood
there are no words to say

ときどき彼女は振り返って僕を見る
何を夢見てたのか 聞いてくるんだ
僕は気が付くのさ
ずっとぼーっとしていたことに...

僕は彼女に尋ねる
"僕に手を伸ばすだけでよくわかったね"と

すると彼女は笑って答える
"私にはわかるのよ
何も言わなくたって..."

It's all about soul
It's all about knowing what someone is feeling
The woman's got soul
The power of love and the power of healing

This life isn't fair
It's gonna get dark, it's gonna get cold
You've got to be tough
but that ain't enough
It's all about soul

結局のところ大切なのは「魂」
誰かが感じていることを気づくってこと
彼女は「魂」を持ってる女性なんだ
愛の力 そして 癒しの力

この人生はフェアじゃない
暗くなろうとしてるし 寒くなっていくんだよ
強くならなきゃいけない
でも それだけじゃない
どんな魂を持つのか、が肝心なんだ

There are people
who have lost every trace of human kindness
There are many who have fallen,
There are some who still survive

She comes to me at night
and she tells me her desires
And she gives me all the love I need
to keep my faith alive

こんな人たちがいる…
人間の優しさの欠片を失くしてしまったんだ
多くの人たちは
 失くした者たちの世界に落ちていき
少しの人たちが
 まだ生き残ってる

彼女は夜になると僕のところに来て
僕に彼女の望みを囁きかける
そして彼女は僕に必要な愛をくれる
それで僕は信念を失わずにいられるのさ...

It's all about soul
It's all about joy that comes out of sorrow
It's all about soul
Who's standing now
and who's standing tomorrow

You've got to be hard
Hard as the rock in that old rock 'n' roll
But that's only part,
you know in your heart

It's all about soul

結局のところ大切なのは「魂」
悲しみから生まる「喜び」を知ってることだ
大切なのは「魂」なんだ
いまそのことがわかる人は誰?
明日そのことがわかる人は誰?

きみはたくましくなくちゃならなかった
あのオールドロックン・ロールみたいに
ハードにロックする心
でもそれはその一部分の話さ
きみは心に刻んでいるよね

大切なのは「たましい」なんだってことを

Writer/s: BILLY JOEL
Publisher: Universal Music Publishing Group

get out of control= (人・事件などが)始末に負えなくなる

Released in 1993
US Billboard Hot100#29
From the album“River Of Dreams”

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2月の月イチ・ビリーはアルバム「River Of Dreams」からこの曲。邦題は「君が教えてくれるすべてのこと」と付けられた“All About Soul”です。
何度聴いても胸を打つ名曲だと思いますが、歌詞を味わうとさらに心に染み入る歌になると思います。

◆アルバム「River Of Dreams」の収録曲それぞれにはビリーがコメントしています。CD国内版の日本語ライナーノーツに、音楽評論家の鈴木道子さんが、そのコメントを柱にして、解説をしています。“All About Soul”についての解説を引用させていただきます。

愛を通して物事の本質をより深く見極めたい。意義あることを探し求める歌。みんなが正しいことをやっているとは、もう思えなくなった状況の時や、何か不都合が起きたときでも、彼女はなぜ一緒に暮らしているんだろうと考えてみる。単純に愛と言う表現を越えたところにある真の愛というのは、やっぱり素晴らしい、と強調していた。(鈴木道子さん:日本語版ライナーノーツより)


◆はい、この曲は「愛という表現を越えたところにあるもの(=真の愛)」について歌っているんですね。それは…「ソウル」(ひととしての魂)なんだということなんです。
「君が教えてくれるすべてのこと」とついている邦題は、問題だけ出して置いて、それが何だ、ということは言っていないんですね。その答え…これが原題についている「Soul」なんです...。

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◆この曲のSongfactsページに次のような解説がありました。

“Faith”という言葉はアルバム“River Of Dreams“ のなかの重要なテーマとなっていて、その言葉はアルバム全10曲のうち、6曲に見られます。この曲はそのうちの1曲です。この曲において、ビリーが歌詞を書くにあたってサポートしたのは彼の妻=Christie Brinkleyでした。(彼女はアルバムカバーのイラストを描くのも手伝っています)


キーワードは“Faith”何だな。“信頼”でしょうか。これは男女、夫婦間でも大切なことであり、そもそも人間としての“信頼”があるかどうか。“信条”ともいえるかも。何があっても譲れない強いものが自分自身にあること、このことがその人の世界観や人間観を作るのでしょう。

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ビリーとクリスティのカップルは残念ながら1年後に別れることになってしまいますが、この曲を歌った時点でのビリーのクリスティへの気持ちは…愛を越えた深い愛…に嘘はなかったんだろうと思います。

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◆その他プチ情報です。

(1)この曲のオリジナルのタイトルは"The Motorcycle Song"であったとのこと。 and it was a faster tune about "middle-aged dentists and insurance salesmen getting themselves in biker gear and buying Harleys."
(2)この当時大人気だった、“I Wanna Sex You Up”(1990)のヒットを放ったグループ“Color Me Badd“が,バックボーカルに参加しています。
(3)"All About Soul"は、現在いまの時点では、全米Top40にランクインした最後の曲。この曲以降、ビリーの曲はTop40に入ってきていません…。

Cdsinglebilly.jpg

◆ああビリーはピアノの前ではなく、マイクを握りしめて"All About Soul"を熱唱します。サングラスを外すことなく…。
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◆こちらはピアノの前で歌います。New York 2016年3月のライヴです。
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◆カラー・ミー・バッド。この曲も全米1位になりました!"All 4 Love"です。
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(この曲を購入)
ビリー・ザ・バラード
ビリー・ジョエル

ビリー自身が選曲したという彼のバラード曲を集めたベスト。"All About Soul"はアルバムの最後の曲に位置しています。曲順もビリー自身が考えたのかな。そうだとするとやっぱりこの曲はその時点でのビリーの渾身の一曲だったんだろうな。

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コメント

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気になってたこの歌詞

やっぱりすごい名曲!
曲だけでもワクワクするインパクトがありますが、何より最初に聴いたときはビリーの歌の熟練っぷりが印象的だったかなぁ(ピアノ・マンの頃と比べると)

歌詞を知ってみると、人それぞれ聞こえ方はあるでしょうが、自分はある男女の壮大な冒険のお話に聞こえて、よりこの曲でワクワクするようになりました。和訳ありがとうございますっ。

No title

和訳作業に手応えを感じる曲、やっぱありますね。この曲はその一曲でした。ビリーの気合い、想いが伝わってきます。男女の恋愛関係であっても、大切なのはやっぱり人としての“Soul”何だ。ビリーのメッセージがズシン!ときました。