Heart Hotels / ハート・ホテルズ (Dan Fogelberg / ダン・フォーゲルバーグ) 1980



Well there's too many windows
in this old hotel
And rooms filled with reckless pride
And the walls have grown sturdy
and the halls have worn well
But there is nobody living inside,
nobody living inside

ああ この古ぼけたホテルには
本当に沢山の窓がある
部屋は身の程知らずのプライドでいっぱい
すべての壁は頑丈になって
ホールは使い古されている
でもそこには誰も住んでない
誰もそこにはいないんだ

Gonna pull in the shutters on this heart of mine
Roll up the carpets and pull in the blinds
And retreat to the chambers that I left behind
In hopes there's still may be love left to find,
still may be love left to find

僕のこの心にシャッターを引き入れよう
カーペットを丸めて ブラインドを降ろすんだ
かつて後にした部屋に僕は逆戻りさ
そこには愛がまだ見つかるかもしれない
残された愛があるかもしれない そう信じて

Seek inspiration in daily affairs
Now your soul is in trouble and requires repairs
And the voices you hear at the top of the stairs
Are only echoes of unanswered prayers,
echoes of unanswered prayers

毎日の出来事にインスピレーションを探し求め
いまきみの魂は問題を抱え 治療が必要なんだ
最上階から聞こえてくる声は
報われることのない祈りだけ
報われることのない祈りがこだまするだけ

Well there's too many windows in this old hotel
And rooms filled with reckless pride
And the walls have grown sturdy
and the halls have worn well
But there is nobody living inside,
nobody living inside...

そう この古ぼけたホテルには沢山の窓がある
部屋は身の程知らずのプライドでいっぱい
すべての壁は頑丈になって
ホールは使い古された
でもそこには誰もいやしない
誰もそこにはいないんだ…

(Dan Fogelberg)

sturdy=たくましい,頑健な
worn=使い古した,すり切れた
pull down the shutters=よろい戸を下ろす
chamber=部屋(寝室を指すことが多い)、議院,議会
unanswered prayer=報われない祈り

Released in 1980
US Billboard Hot100#21
From The Album“Phenix”

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 明日12月16日、9年前(2007年)のこの日、数年間の闘病生活の後、ダンはこの世をあとにしました。多くの人に愛される楽曲を提供してきたダン、米国イリノイ州では、彼の誕生日8月13日を"ダン・フォーゲルバーグ・デー"とすることが2015年に議会で決まったそうです。

◆この曲"ハート・ホテルズ"は、大ヒットした「ロンガー」に続いてアルバム「フェニックス」からのシングルカット。全米トップ40を聴いていた皆様はきっと、応援していただろうと思うのですが、最高位21位とトップ10にも入らず悔しい想いをしたことでしょうね!(僕もそうでした)シンプルな歌詞、澄んだ静かなメロディのなかに"強くて深い愛情"を歌った「ロンガー」とはまた違い、"ハート・ホテルズ」は"何やらストーリーのありそうで、メロディも素敵な曲でしたが、今回ようやっと訳すことができました。

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◆まず"ハート・ホテルズ"という歌詞は出てこない! ""ホテル"という言葉は"there's too many windows in this old hotel"というくだりで歌のなかに2回出てくるだけです。
ただし"ホテル"に関する語句は沢山出てきますね。"windows""rooms""walls""halls"、"chambers"、"the top of the stairs"など。"ハート"という言葉は1か所=「僕の心にシャッターを降ろそう」とう部分。"心"についての語句は出てきます。やっぱり、ダンは自分の心のこと、自分自身にことを「ホテル」に例えて「ハート・ホテルズ」というタイトルをつけたのかなと想像してしまいます。

◆1951年生まれのダンは、この曲が歌われた1980年には29歳になっていました。まだまだ十分若いけどやんちゃをしてはいられない年齢になりましたので、自分を"this old hotel"と例えるのもわかりますね。
「窓が沢山ある」=様々なことに興味がある、世間と断絶しているわけではない。
「身の程しらずのプライドでいっぱい」=周りはそんな風に見てなくても、ダン自身が自分をそう思ってるのでしょう
「壁は頑丈、ホールは使い古されてる、でも誰もそこには住んでない…」=周りは固めてるけど、心はすさんできていて、心が空っぽになってるってことなのかな。この調子で全部「ホテル」に当てはめようとすると無理があるなあ(^_^;)。全体を俯瞰して聴いてみた方がいいかも…!

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◆やっぱり、各verseの最後の歌詞が気になりますね。「still may be love left to find」「echoes of unanswered prayers」というところ。
主人公は「愛を信じていたい」と思っているのですが「叶うことない願いがむなしくこだまする」のです。
辞書で調べたのですが"one's prayer is answered"という例文がありました。これは"〈神仏への祈りが〉・願いがかなう"って意味なんですね。願いが叶う"というときに“answerd”という言葉を使うのか、というのは発見でした。
愛を信じて、裏切られ…その繰り返し、ってことなのでしょうかね。

◆冒頭でキーボードを弾きながらこの曲を歌うダン。素晴らしい演奏とボーカルです。ライヴでの“Heart Hotels”はかなり力の入った歌い方・演奏をしているなあという印象。彼の想いが沢山詰まった曲なんじゃないかなと思いました。

Danfogel smile

◆今回訪れたDan Fogelbergのオフィシャル・ウェブサイト、なかなか素敵でした。時間あるときに、またじっくり訪れたいと思います。皆さんもどうぞ。
The Official Dan Fogelberg Website

◆こちらもライヴでの“Heart Hotels”、感想のサックスも素敵です。
↓↓↓↓


◆ダンの歌う“First Christmas Morning”。とてもしっとりと歌い上げているクリスマス・ソングです。
↓↓↓↓


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Very Best of Dan Fogelberg Import
ダン・フォーゲルバーグ


(Dan Fogelberg)
The Power Of Gold / パワー・オブ・ゴールド 1978 *with Tim Weisberg
Longer / ロンガー 1980
Same Old Lang Syne / 懐かしき恋人の歌 1981
Hard To Say / 風に呼ばれた恋 1981
Leader Of The Band / バンド・リーダーの贈り物 1981
The Language Of Love / ランゲージ・オブ・ラヴ 1984
Sweet Magnolia / スウィート・マグノリア 1984
The First Christmas Morning / ザ・ファースト・クリスマス・モーニング 1999

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Dan.R.I.P....

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