Superwoman (Where Were You When I Needed You) / スーパーウーマン (Stevie Wonder / スティービー・ワンダー)1972



Mary wants to be a superwoman
But is that really in her head
But I just want to live each day to love her
for what she is

メアリはスーパーウーマンになりたがってる
でも本当にそう思ってるのかな
僕はありのままの彼女を
ただ毎日愛したいだけなんだ

Mary wants to be another movie star
But is that really in her mind
And all the things she wants to be
She needs to leave behind

メアリは映画スターになりたがってる
でも本当にそう思ってるのかな
彼女はいろいろなりたがるけど
すべてを諦めないといけないのかも…

But, very well,
I believe I know you-very well
Wish that you knew me too-very well
And I think I can deal with
everything going through your head

だけど 大丈夫さ
僕はきみをよくわかってると信じてるし
きみも僕をよくわかってることを祈ってる
きみが頭の中で考えてることすべてに
僕は対処してあげられるつもり

Very well,
and I think I can face-very well
Wish that you knew me too-very well
And I think I can cope with
everything going through your head

うまくやれるさ
僕は問題にうまく向き合えると思うし
きみが僕をよくわかってることを祈ってる
きみが頭の中で考えてることすべてに
僕は付き合ってあげられるつもりさ

Mary wants to be a superwoman
And try to boss the bull around
But does she really think
that she will get by with a dream

メアリはスーパーウーマンになりたがってる
男の優位に立ちたいんだ
でも彼女は本当にそう思ってるのかな
それが彼女の夢なんだろうか

My woman want to be a superwoman
And I just had to say good-bye
Because I can't spend all my hours
start to cry

僕の彼女はスーパーウーマンになりたがる
僕はサヨナラを言わなきゃならなかった
だって僕は僕の大切な時間を
泣いて過ごすことはできないよ

But, very well,
I believe I know you
Very well wish that you knew me too
Very well, And I think I can deal with
everything going through your head

でもそれでいい
僕はきみのことをわかってる
そうさ きみも僕のことをわかってる
大丈夫 きみが頭のなかで何を考えようと
僕はしっかり対処できるはずさ

Very well, think that I know you too
Very well, wish you knew me like I know you
Very well, but I think I can deal with
everything going through your head
Your filthy head

でもそれでいい
僕だってきみのことをわかってる
そうさ 僕がきみをわかってるように
きみが僕をわかってくれたら嬉しいな
大丈夫 きみが頭のなかで何を考えようと
僕はしっかり対処できるはずさ
きみがどんな汚れた考えを持ってても…

Very well, dum dum da, dum dum da
Very well, wish you knew me too
Very well,
And I wish I could think of everything
going through your head

Very well, dum dum da, dum da, dum da
dum dum da, dum da, very well
And I think I can deal with everything
going through your head

そうさ 大丈夫だよ
きみが何を考えようと
僕はきみをわかっているからね

+ + + + + + +

When the summer came
you were not around
Now the summer's gone
and love cannot be found
Where were you when I needed you
-last winter, my love?

夏がやってきた時
きみの姿はなかった
夏が去っていき
愛は見つからなかったんだ
僕がきみを求めた時 きみはどこにいたの?
去年の冬のことだよ

When the winter came
you went further south
Parting from love's nest,
leaving me in doubt
Where are you when I need you,
like right now?

冬がやってきた時
きみはもっと南にいたね
"愛の巣"から離れ
僕に疑いの気持ちを持たせて
僕は今 きみを求めてるんだ
きみはどこにいるの?

Our love is at an end
But you say now you have changed
But tomorrow will reflect love's past

僕らの愛は終わるんだ
でもきみは"変わった"って言うんだね
違うよ 明日ってヤツは
過ぎ去った愛を想い出させるものなんだ

When the winter came
you were not around
Through the bitter winds
love could not be found
Where were you when I needed you,
last winter, my love?

冬がやってきた時
きみはここにいなかった
厳しい風に吹かれる中でも
愛は見つからなかったのさ
僕はきみを求めた時 きみはどこにいたの?
去年の冬のことさ

Oh I need you baby,
I need you baby

ああきみが必要なんだ
ベイビー

Our love is at an end
But you say now you have changed
But tomorrow will reflect love's past oh

僕らの愛は終わろうとしてる
でもきみは"変わった"って言うんだ
違うよ 明日ってヤツは
過ぎ去った愛を想い出させるのさ

Spring will fill the air
and you will come around
Well is it summer love
that will let me down
Where were you when I needed you,
last winter, my love?

春の香りが空気に満ちる頃
きみはここにやってくるだろう
でも 夏の日の恋は
僕を落ち込ませるのさ
僕がきみを必要としてもきみはいない
昨年の冬の出来事さ

La la la la la, la la la la la
La la la la la, la la la la la
Where are you when I need you,
like right now?
Right now, right now, right now

ラララララ…
ラララララ…
きみがいま欲しいのに
きみはどこにいるんだい?
いま この時間に
いま このときに

Where were you when I needed you
last winter, my dear
I need you baby, I need you baby,
I need you baby
Oh, Where were you when I needed you
last winter, last winter

きみにいて欲しかったんだ
昨年の冬のことさ
きみが必要なんだ ベイビー
きみが必要なんだ
でもきみを求めるときにきみはいない
昨年の冬のこと…

Yea, Need you Baby, need you, need you baby
Oh where were you when I needed you last…

ああ きみが必要なんだ
でもきみは僕が求めるとき どこにいたんだい?

(Stevie Wonder)

deal with=問題解決への何らかの方策をとる
cope with=うまく切り抜ける、折り合う、うまく処理する
boss around =をこき使う、威張り散らす
cf.boss one's husband (around) 夫を尻に敷く
get by with=何とかやっていく[切り抜ける]
filthy=不潔な,よごれた,汚い

Released in 1972
US Billboard Hot100#33
From The Album“Music Of My Mind”

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21歳になったスティ―ビーは、契約していたレーベルであるモータウン・レコードの社長エワート・アブネルにこう言いました。
"僕は21歳になりました。もうあなたの言うことには従えません。契約はなしです"。

◆スティービーはモータウンに旧契約中に稼いだお金を支払うように要求し、結果、100万ドルを持ってデトロイトを離れ、ニューヨークに行きました。マンハッタンのスタジオで自分自身がやりたい音楽に没頭したのです。それでできたアルバムが「Music Of My Mind」。邦題は「心の詩」と付けられています。

・僕はやれるだけのことはやってしまっていた。発展がなかったんだ。"ザ・スティービー・ワンダー・サウンド"を繰り返しているに過ぎなくて、世の中で起こっていたことをを僕がどう感じているか表現できなかったんだ。僕は人を引き付けるだけじゃなくて、いくらか役に立てればと思った。僕が変わったら何が起こるか見てみたかったんだ。
・たまっていたお金は全部もらうことにして、以前は全く入り込むことの出来なかった種類の音楽に自己投資することにした。だから僕はスタジオで自分のまわりを囲むことにしたんだ。
・2週間で40曲もレコーディングしたんだ。どれも未完成でピアノとかでベーシックな部分を演っただけのものだった。心に浮かんだままを、ピアノとかクラヴィネットで…いつもこの2つの楽器のどちらかだったけど…演ったものさ。楽器によって違ってくるんだ。楽器は色みたいなものでそれぞれのムードがあるんだよね。


そしてニューヨークでのミュージシャンたちとの交流のなかで、スティービーは"シンセサイザー"と出会います。スティービーはすぐにシンセサイザーを自分のサウンドに取り入れてしまいました。
"シンセサイザーは言ってみれば友達みたいなものさ。僕自身を表現するために僕をアシストしてくれると言ってもいい…"

こうして自分を表現する強力な道具を得たスティービー。今だからわかる話ですが、このアルバム「心の詩」は、スティービーがこの後「Talking Book」「Innervisions」「Fulfillingness' First Finale」といわゆる名盤「3部作」に繋がっていくターニングポイントになった、と言えますよね。

◆さてこの曲「Superwoman (Where Were You When I Needed You)」はお聴きになるとおわかりのように、2曲をくっつけたような構成になっている曲です。序盤は"メアリ"という女性が固有名詞で登場し、"彼女が「スーパーウーマン」になりたいって言っている"…と歌います。歌詞に出てくるメアリは"映画スター"に憧れて、"男性の優位に立ちたい"と願っている女性。"でも大丈夫"、"僕がきみのことを理解しているし、きみも僕を理解してくれている"。
そして後半は"僕が必要としたとき、きみはどこにいたんだい?"と"四季を振り返って"歌うパートになります。

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"スーパーウーマン"は、当時スティービーが結婚していた相手である"シリータ(Syreeta Wright)"のことを歌った歌ということで知られています。シリータはモータウンでバックアップシンガーとして活動していたときにスティービーと出会い、1970年に結婚しました。そしてスティービーのプロデュースにてデビュー・アルバム「シリータ」を1972年に発表します。このようにシリータ自身もシンガーとして活躍しはじめた時期であるなかで、スティービーがようやく自分の求めるアルバムが自由に作れる状況となり音楽活動により没頭していったのですから、二人の関係は変化していったわけですね。"スーパーウーマン"の歌詞は、こうした二人の背景がわかると、より理解できてしまいますね…。

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◆また、僕の持っている「スティービー・ワンダー 心の愛」のなかでは、スティ―ビーは「保守的な結婚観」を持っていた、とされています。

女性というものは、男を家庭的に、精神的に面倒みてくれなければいけないんだ。そうすれば、男は家の中のことにも目が向くようになるしね。それでいて女性が自分のキャラクターをキープし続けていけるとすれば、素晴らしいことさ。黒人の男ってヤツは女性抜きでは完璧ではありえないんだ…。

20歳で結婚したスティービー。その結婚はやはり若過ぎたようでした。スティービーはシリータがシンガーとしてもっと大きくなりたいと夢を膨らませることを、同じミュージシャンとしては応援しつつも、女性として、自分の妻としては心のなかで快く思うことができなかったんですね…。
 スティービーとシリータは1972年に離婚しましたが、二人は近い関係のままで音楽面では一緒に働きました。シリータの2枚目のアルバムもスティービーがプロデュースしています。シリータは1979年にはビリー・プレストンと一緒に"With You I'm Born Again"という全米4位の大ヒットも飛ばしましたね。(シリータは2004年7月6日に心不全にて死去。享年57歳でした。R.I.P)

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◆前半の歌詞のなかで訳すのに苦労したのが"try to boss the bull around"という部分。"boss"は動詞で、"boss aroundは"こきつかう"、"bull"は"牡牛"。直訳すると"牡牛をこきつかおうとした"ってこと。和訳としては"男の優位に立とうとした"とさせていただきました。

◆ステイ―ビーが Mary J.Bligeと歌う"Superwoman"。残念ながら序盤(第一部?)の"メアリ"が出てくる箇所は映っていません(^▽^;)
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◆"Superwoman"の後半部分はこの曲がベースになっています。彼女との別れを"四季"に例えています…。"Never dreamed you'd leave in summer"。71年のアルバム「青春の軌跡(Where I'm Coming From)」から。この曲はマイケル・ジャクソンの追悼式のときにスティービーが歌った一曲です。
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◆Stevie Wonder - I Love Every Little Thing About You.アルバム「Music Of My Mind」から。
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心の詩(Music Of My Mind)
スティービー・ワンダー

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コメント

非公開コメント

リクエスト答えてくれてありがとうございます!!

寂しい雰囲気はしてましたが、こんな歌詞だったんですね。
当時のスティービーの気持ちがひしひしと伝わってくるようです。
しばらく聴き続けちゃいますね笑
今はこの曲にぴったりの季節ですし!

月一ビリーも楽しみにしてます!
これからも頑張って下さい!

No title

ハイ、スーパーウーマンってどういう歌かな?と
タイトルで想像する明るい?内容とは違って、悲しみが伝わってきますね。スティービーの気持ちもわかりますが、スーパースターになりつつあった彼と付き合うシリータさんの想いは同じ表現者として複雑だったろうとも想像しますね、、、。