Hold On / ホールド・オン (KANSAS / カンサス) 1980



Look in the mirror and tell me
Just what you see
What have the years of your life
Taught you to be?

Innocence dying in so many ways
Things that you dream of are lost
Lost in the haze

鏡をのぞいてごらん そして教えてよ
きみが見たものを
きみが過ごしてきた人生は
きみに何を教えてくれたんだい?

純真さはいろんな形で失われ
きみが夢見てたことも消えていく
薄い霧のなかに…

Hold on,
baby hold on
Cause it's closer than you think
And you're standing on the brink

Hold on,
baby hold on
Cause there's something on the way
Your tomorrow's not the same as today

今は耐えるんだ
ベイビー 頑張るんだ
きみが思うより近づいてるよ
崖っぷちに立ってはいるけれど

踏みとどまるんだ
ベイビー 我慢のときだ
何かがこの先に待ってるはずさ
きみの明日は今日と同じじゃないんだ

Don't you recall what you felt
When you weren't alone?
Someone who stood by your side;
A face you have known

Where do you run
when it's too much to bear?
Who do you turn to in need
When nobody's there?

きみが感じたことを想い出せるかい?
ひとりじゃなかった頃のことを
きみの横に立っていた誰か
きみはその人を知ってるはずさ

きみはどこに逃げていくの?
耐えられないほど苦しいときに…
困っているとき誰を慕うんだい?
誰もそばにいないときに…

Hold on,
baby hold on
Cause it's closer than you think
And you're standing on the brink

Hold on,
baby hold on
Cause there's something on the way
Your tomorrow's not the same as today

今は耐えるんだ
ベイビー 頑張るんだ
きみが思うより近づいてるよ
崖っぷちに立っているけれど

踏みとどまるんだ
ベイビー 我慢のときだ
何かがこの先に待ってるはずさ
きみの明日は今日と同じじゃないんだ

Outside your door, he is waiting;
Waiting for you
Sooner or later you know
He's got to get through

No hesitation and no holding back
Let it all go and you'll know
You're on the right track

きみのドアの外で その人は待っている
きみのことを待ってるんだ
遅かれ早かれ きみは知るだろう
きみの想いがその人に届いてることを

ためらわないで 振り返らないでいい
すべてをなすがままに きみもわかるはず
きみは正しい道を歩き出してるよ

Hold on,
baby hold on
Cause it's closer than you think
And you're standing on the brink

Hold on,
baby hold on
Cause there's something on the way
Your tomorrow's not the same as today
Hold On…

今が頑張りどき
ベイビー 我慢のときだ
きみが思うより近づいてる
崖っぷちに立っていながらも…

踏みとどまるんだ
ベイビー 我慢のときだ
何かがこの先に待ってるはず
きみの明日は今日と同じじゃない
だから頑張るんだ…

Writer(s) Kerry Livgren

haze=薄霧、もや、かすみ
brink=がけっぷち; 水際
turn to=~の方を向く[見る]、~に取り掛かる
in need=困窮している、困っている
cf.get through to= ~に言いたいことが通じる、
~に連絡がつく、~に届く

Released in 1980
US Billboard Hot100#40
From The Album"Audio-Visions"

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"Hold On"ってタイトルの歌、沢山和訳したなあ。ウィルソン・フィリップス、サンタナ、イアン・ゴム、トライアンフ。"Hold On なになに"ってタイトルの曲も沢山あるぞ。ジャクソン・ブラウンは"Hold Out"だったけど…。

 そんななか、一番ドラマチックな展開を見せるのがこのカンサスの「Hold On」でしょう。弦楽器が入ってくると曲がドラマチックな展開になりますね。最初は静かだったボーカルも後半になるにつれ力が入ってきて、そしてラストに"Hold On…!"と呼びかけて終わります。カンサスの"Hold On"は全米チャートで最高位40位。なんとかトップ40に入った曲です。

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 ライヴで"Hold On"を演奏している場面を見たのは今回が初めてです。そうかぁ、メンバーみんな横一列になって演奏する曲なんですね。ライヴで1曲、こういう曲があるといいですよね。クイーンでいうとブライアンVocalの"'39"(フレディのこともある)、イーグルスだと"Best Of My Love(我が愛の至上)"、エクストリームだと"Hole Hearted"とか。

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◆カンサスはこの「Hold On」が収録されたアルバム「Audio Visions」リリース後、ボーカリストであるスティーヴ・ウォルシュがソロ活動のため脱退し、自らのバンド「ストリーツ」を結成します。カンサスは新メンバーを迎え、1982年にアルバム「Vinyl Confessions」、シングル「Play The Game Tonight」をリリース。トップ10までは届きませんでしたが全米17位のヒットとなりました。しかしバンドの象徴的存在だったヴァイオリンのロビー・スタインハートが脱退、次のアルバムも売れ行きはイマイチで、さらにケリー・リヴグレンも脱退を表明。カンサスはベストアルバムを発売し1984年に解散します…。
 しかしその後、スティーヴは1986年にカンサスを再結成。アルバム「パワー」を発売するなど、中心メンバーとして活躍しますがサウンドは大きな変容を見せました。スティーヴは90年代、2000年代とバンドの中心になってきましたが、2014年8月に脱退してしまいます。
(2011年にクラブ・チッタで来日公演があったんだな。行きたかったな~)

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◆そんななかで、新生カンサスの16年ぶりのニューアルバム「The Prelude Implicit」が発表されました。“暗に示された前兆”?。ジャケットは不死鳥だね!

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でも邦題は「暗黙の序曲」。どこかで聞いたことがあるような…カンサスのアルバムの邦題は「永遠の序曲」とか「暗黒への曳航」とか、やっぱりプログレっぽく付けられていたからな。日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様とのことです。 こちらMarunouchi Muzik Magazine にカンサスのオリジナルメンバーで今も活躍しているフィル・イハート(PHIL EHART)のインタビューも掲載されていますのでぜひご覧ください。来日してくれそうな気配が…。

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◆"Hold On"に戻ります。
“頑張るんだ”“今は耐えてくれ”と恋人に「愛を信じてくれ」っていう感じで歌っているのかなと想像していました。半ば近い感じはしていたのですが後半に「He」が出てきます。“He”はいつの間にかきみの横に立っていて、きみも知っているはずの人。“He”はきみのドアの外で待っていて、きみのことは“お見通し”の人です。さあ、誰だ~? …ってクイズではありません。

 この曲のウィキペディアには次のような一文がありました。
“The song was written by Kerry Livgren to try to convince his wife to convert to Christianity along with him.”

そうなんです。この曲を書いたのは、バンドの中心メンバーであるケリー・リヴグレンなのですが、彼はクリスチャンなんですね。彼が彼の奥さんにクリスチャンになって僕と一緒に人生を歩んでいってほしい、と思って書いた曲だってことなんですね。そう、“He”は「神さま(キリスト様)」だったのです。

まあ、ケリーもカンサスを脱退したいまでも、まだカンサスの重要ナンバーとしてライブではセットリストに入っているようですので、そのへん歌詞の意味は軽く考えていきましょうね(^▽^;)。

◆最新アルバムから新曲をやるよ、"Hold On"っていうんだ。(Live in Omaha, NE in July 1982)
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◆ボーカリストにロニー・プラットを迎えた新生カンサスの"Carry On Wayward Son(伝承)"
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Kansas
Carry On Wayward Son / 伝承 1977 
Dust In The Wind / すべては風の中に 1978
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40位どまり

カンサスの「ホールド・オン」ですが、プログレでもありポップスロックでもあり、カンサスの曲の中でも最もカンサスらしいアメリカンプログレロックではないでしょうか。チャートファンとしては40位どまりっているところも良いですよね。
メンバーはだいぶ変わってしまいましたが、今でも新しいアルバムを出しているということで、頑張ってますねぇ~。これからもヒット曲も出してほしいものです。

No title

「40位どまり」というチャート成績に、何やら愛着を感じてしまいますよね!
41位ではトップ40に入らず番組で曲紹介をされないのでそもそもリスナーの耳に入ることもない。38位、39位が最高位っていうのも印象に残らない。いろんな“Hold On”がありますが、この曲がスピリチュアルで宗教的な歌詞だとはあまり思ってませんでした。曲の感じはちょっと、スティクスの“Boat On The River”と似ているな~と思いました。