It's Now Or Never / イッツ・ナウ・オア・ネヴァー (Elvis Presley / エルヴィス・プレスリー) 1960



It's now or never,
Come hold me tight
Kiss me my darling,
Be mine tonight
Tomorrow will be too late,
It's now or never
My love won't wait.

またとないチャンスなんだ
僕を強く抱き締めて
キスしておくれ ダーリン
今夜 僕のものになってくれ
明日じゃ遅すぎるよ
チャンスは今だけなんだ
僕の愛はもう待てないのさ

When I first saw you
With your smile so tender
My heart was captured,
My soul surrendered
I'd spend a lifetime
Waiting for the right time
Now that your near
The time is here at last.

初めて会ったときから
きみの笑顔がとても素敵だった
僕の心はとらわれて
僕の魂はもうお手上げさ
僕はこの瞬間のために
これまで人生を過ごしてきたんだ
いま きみが隣にいて
とうとうチャンスがめぐってきたのさ

It's now or never,
Come hold me tight
Kiss me my darling,
Be mine tonight
Tomorrow will be too late,
It's now or never
My love won't wait.

このチャンスを逃すものか
僕を強く抱きしめて
キスしてよ ダーリン
今夜 僕のものに
明日じゃ遅すぎるんだ
これが最後のチャンスさ
僕の愛は待ちきれないのさ

Just like a willow,
We would cry an ocean
If we lost true love
And sweet devotion
Your lips excite me,
Let your arms invite me
For who knows when
We'll meet again this way

まるでヤナギの木のように
僕らは海のように泣くだろう
もしも真実の愛と
優しい献身を失ってしまったら
きみの唇で僕をわくわくさせて
その腕で僕を誘っておくれ
いつまたこんな風に再び
僕らは逢えるかわからないのだから

It's now or never,
Come hold me tight
Kiss me my darling,
Be mine tonight
Tomorrow will be too late,
It's now or never
My love won't wait.

このチャンスを逃さないよ
さあ 僕を強く抱きしめて
ダーリン キスしておくれ
今夜 僕のものになってくれ
明日では遅すぎる
このチャンスは逃がさない
僕の愛はもう待てないんだ

Songwriters: AARON SCHROEDER, WALLY GOLD
lyrics © IMAGEM U.S. LLC, A. SCHROEDER INTERNATIONAL LLC

Released in 1960
UK Single Chart#1(8)
US Billborad Hot100#1(5)
From The Album"Elvis's Back"

Elvis_presley_nowornever.jpg

1977年8月16日、エルヴィスが天に召されて39回目の夏です。今年も彼の偉大な曲を取り上げたいと思います。(2曲)

◆タイトルになっている"It's Now Or Never"というイディオム。意味は"今こそ好機!""逸すべからず"。林先生の流行語"今でしょ!"も意味合いは英語にすると"It's Now Or Never"というところかもしれませんね。

◆"It's Now Or Never"のヒットの記録を調べてみたら、アメリカでは5週連続No1でそれだけでもすごいのですが、イギリスでは8週連続No1で、エルヴィスのイギリスでの最長No1はこの曲"It's Now Or Never"だそうです。
 エルヴィスは1958年1月20日にアメリカ陸軍への徴兵通知を受け、特例措置を受けることなく、他と変わらぬ普通の一兵士として西ドイツにあるアメリカ陸軍基地で2年間勤務しました。1960年3月5日に満期除隊、4月からナッシュビルのスタジオで音楽活動を再開しました。復帰第一弾シングルになったのは「本命はお前だ(Stuck on You)」。除隊後初のシングルということで予約注文だけで当時の最高記録を作り、全米でも4週間1位になりました。"It's Now Or Never"はその次のシングルとなりましたが、全英ではリリース時に若干のトラブルがありました。

nowornever.jpg

この曲は聴いてみたらわかるようにイタリアのカンツォーネの曲「オー・ソレ・ミオ」(1901年)をベースにカバーしていたため版権問題がこじれて発売が延期となりました。(代わりに「A Mess of Blues」がシングルとなり、「It's Now Or Never」はようやく11月にシングルとなります)
 その結果、待ちぼうけを食わされたイギリスのファンの熱狂ぶりはすさまじく、シングルが11月に発売されるやいなや、すぐに完売し店じまいという店が相次ぎ、レコード店どうしがエルヴィスの仕入れ競争をするなど…「It's Now Or Never」はイギリスで「最も早く売り切れたシングル」という記録も持っているそうです(^▽^;)。

◆"It's Now Or Never"は初めてイージーリスニング局が取り上げたエルヴィスの曲とのこと。エルヴィスは若者に人気の、腰をくねらせて歌うロックンロールシンガーから大人のファン層を獲得しました。
ちょっと僕なんかからすると、大味っぽい感じ(^▽^;)ですが、それがいいってことなんだろうな。エルヴィスは従軍中に、友人のチャーリー・ホッジの協力を得てボイストレーニングを行い音域を広げたそうです。"It's Now Or Never"では、新たに身に着けた"ベルカント"という歌唱法を披露しています。
"ベルカント唱法"=イタリアの伝統的な歌唱法。喉に無理なく低音から高音まで、気持ちよくのびやかに歌える発声法。

◆実は僕は"It's Now Or Never"を初めて聴いたのは、エルヴィスのものではなく、1981年に全米14位になったジョン・シュナイダー(John Schneider)のバージョン。

Its nowornever

こっちは割と軽めに歌っていて、エルヴィスより聴きやすいかな...(^▽^;)。ジョンはドイツ系アメリカ人の俳優・ 歌手。代表作は 『爆発!デューク』(ボー・デューク役)、『ヤング・スーパーマン』(ジョナサン・ケント役)など。また、カントリー歌手としてアルバムを出していますね。



◆"オー・ソレ・ミオ"に引き継いで"It's Now Or Never".1977年のステージのようです。
↓↓↓↓↓


◆"ベルカント唱法"はこんな感じ。オペラ歌手江口輝博さんによる「サンタルチア」。
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1955-1970上(音楽之友社)

(この曲を購入)amazon.co.jp
MEGAエルヴィス~エルヴィス・プレスリー・エッセンシャル・コレクション
エルビス・プレスリー

41YZVZ1YGSL.jpg
関連記事

コメント

非公開コメント

It's Now Or Never

私も「It's Now Or Never」を聞いたのはもちろんジョン・シュナイダー版。
というか、この曲がエルビスの曲だったのをすっかり忘れていました。それだけジョン・シュナイダーの印象が強いです。
AORっぽいところもありますが、今聞くとこの曲はやっぱり60年代の曲の雰囲気いっぱいです。
エルビスが亡くなったとき、ちょうどアメリカンTop40に「Way Down」がエントリーしていました。もう39年も経ってしまったのですね。月日が経つのは早いものです。

まだ聴き込めてませんが

僕も星船さん同様、リアルタイムでは“Way down”、そしてすぐに“King is gone”になってしまいました。エルヴィスは正直言ってまだ聴き込めてません。
でも彼は音楽も偉大ですが、バイオグラフィーを見て、アーチストが途中で兵役に服す、なんて今では考えられないような経験をし、なおかつその兵役中に「ベルカント唱法」を見につけ、兵役を終えたあと、その唱法でヒットを出す!っていうんですから、根っから音楽の虫だったんだろうなと想像したりします。偉大なアーチストの足跡をたどるのはなかなか楽しいものがありますが、落ち着いた地道な研究が苦手なのが僕の性分でもあります(-_-)。