【追悼 ウォルター・ベッカー】Peg / 麗しのペグ (Steely Dan / スティーリー・ダン)1977



I've seen your picture
Your name in lights above it

This is your big debut
It's like a dream come true
So won't you smile for a camera?
I know they're gonna love it, Peg

きみの写真を見たよ
きみの名前がライトで照らされてたこりゃ華々しいデビューだね
夢がかなったみたいだよ
そしたらカメラを見て笑ってくれるかい?
みんなその笑顔が好きなのさ ペグ

I like your pin shot


I keep it with your letter

Done up in blueprint blue
It sure looks good on you
And when you smile for a camera
I know I'll love you better

きみのピンナップ写真が好きなんだ
きみからの手紙と一緒に取ってある

青写真の青色に染まって
きみは ばっちりイカシて見えるよ
きみがカメラに微笑みかけたら
そうさ もっときみを好きになっちゃうよ

Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you

Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie

ぺグ
きみの元に帰ってくるよ
ペグ
きみの元に戻ってくるさ

そのときシャッターは押され
ぜんぶ 3-D映像で見られるさ
まるできみの好きな外国映画のように

I like your pin shot
I keep it with your letter

Done up in blueprint blue
It sure looks good on you
And when you smile for a camera
I know I'll love you better

きみのピンナップ写真が好きなんだ
きみからの手紙と一緒に取ってあるよ

青写真の青色に染まって
きみはばっちりイカシて見えるよ
きみがカメラに微笑みかけたら
そうさ もっときみを好きになっちゃう

Peg
It will come back to you
Peg
It will come back to you
Then the shutter falls
You see it all in 3-D
It's your favorite foreign movie

ぺグ
それはきみの元に戻ってくるさ
ペグ
それはきみの元に戻ってくるさ

そのとき シャッターは押される
きみはすべてを 3-D映像で見るのさ
それはまるで
きみの好きな外国映画のようだ

Songwriters
BECKER, WALTER CARL / FAGEN, DONALD JAY
Lyrics c Universal Music Publishing Group

Released in 1977
US Billboard Hot100#11
From The Album"Aja"

pegsteelydan.jpg

スティーリー・ダンのメンバー「ウォルター・ベッカー」さんが2017年9月3日にお亡くなりになりました。安らかにお眠りください…。

(毎日新聞 記事)


*****************

スティーリー・ダンの「彩(エイジャ)」。聴きやすいアルバムです。BGMにもいいけど、じっくり聴くもよし。飽きない。「ロック」音楽ではないものの、ロックの名盤に挙げられるわけです。まっ黒なジャケットに浮かぶ文字と女の人の横顔。このお洒落なジャケットもよかったですね。写っている女性は、日本人モデルの山口小夜子さんです。(山口さんは、2007年8月14日に急性肺炎のため死去。享年57歳でした)"Aja"というタイトルはドナルド・フェイゲンのハイ・スクール時代の友だちの兄弟と結婚した韓国人の女性がつけたらしいですよ。

◆このアルバムから、スティーリー・ダンは、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人組になりました。完璧を目指す2人は曲ごとに最適なスタジオ・ミュージシャンを集め、時間とお金(!)もかけてレコーディングをしていったそうです。僕も「エイジャ」、「FMサントラ」、「ガウチョ」、「Steely Dan ベスト」と買って聴いていきました。ちょっと背伸びした気分で(^▽^;)。

japanbest.jpg

◆この曲"ペグ"は聴きやすくて好きでした。コーラスは声を聞けばわかるマイク・マクドナルドが参加。ギターはジェイ・グレイドンが弾きましたが、ドナルドとウォルターが満足できるまで何度も何度も弾きなおしたそうです(6時間も!)。

また、曲を作る人、演奏する人からすると、この曲「Peg」はコード進行がすごく複雑な曲であるとのこと。このへん詳しくない(-_-;)ので、こちらをご参照ください…。⇒(Yahoo 知恵袋

◆さて"ペグ"の歌詞はどんな物語を歌っているんでしょうか?
女優志望の女性にプロデューサーやカメラマンが"きみは大成功するよ!"と話している風景が目に浮かんできます。でも"何が戻ってくる"のでしょうか?

この曲の解釈はいろいろあるようですが、Songmeaningsにサイトにあったこの説がリアリティがあるなあと思いました。

<"Peg"とは、女優"ペグ・エントウィスル(Peg Entwistle)"のこと>

ペグ・エントウィスルは、イギリス、ウェールズ生まれの舞台・映画女優です。彼女は24歳の時に、あの有名な「HOLLYWOOD」サインの「H」の文字の上から投身自殺したことで、広く知られるようになりました。"ペグ"の自殺は、「有名になることを夢見て途中で挫折し自殺、その自殺のせいで世間に知られるようになった」というテーマで、ドラマの題材にされるほど知られた事件となりました。


190px-Pegentwistle.jpg
・1st Verseの歌詞「きみの写真を見たよ きみの名前がライトで照らされてた こりゃ華々しいデビューだね 夢がかなったみたいだよ」は、彼女の自殺が新聞などで報道され、大々的に取り上げられたことを言っている?

・2nd Verseの歌詞「きみのピンナップ写真が好きなんだ きみからの手紙と一緒に取ってあるよ」の"きみからの手紙"はペグの「遺書」。新聞には次のような「遺書」が掲載されたそうです。

「私は怖い、私は臆病者です。 すべての事にお詫びします。 私がもっと前にこうしていたならば、多くの痛みを感じることはなかったでしょう。 P.E.」

・そしてchorus部分。「それ(It)は、きみの元に戻ってくる」の"It"ですが、「有名になること」=「名声」なのかな、と思いました。
 舞台作品を中心に活動していたペグ。自殺をしたのはスリラー映画「Thirteen Women」を撮った直後。ペグの唯一のクレジット映画(RKO配給)となったそうです。

◆また、別な解釈で、ちょっとぶっ飛んでいますが、なかなか面白いものがありました。

この曲は目の見えない女性が初めてプロボウリング・トーナメントに出場したときの歌です。彼女の名前はペグ。ペグはボウリングレーンに到着します。ペグの写真と名前はライトに照らされテレビにも映ります。カメラが向けられますが彼女は笑いません。目が見えないので。
 そしてボウリングの試合が始まります。彼女はなかなかいいピン・ショットです。あれっ?彼女が慌てていますよ。ボウリングのボールが無くなってしまったと言ってます。ペグ、それ(ボウリングのボール)はきみの元に戻ってきますよ。そしてボウリング場のシャッターが降りた頃、彼女の目は見えるようになっています。世界はまるで3-D になったように目に映ります。それはまるで映画のようです…。
ねっなかなか面白いでしょう。

◆"Peg"が最高位11位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 11th March, 1978

末っ子アンディの2曲目がNo1.でも翌週は兄貴たちが2位から1位になって8週連続のNo1ヒットに。名曲の多いトップ10です。スティーリー・ダン"ペグ"は息長くゆっくりと上昇してきて最高位がこの週の11位。翌週にはダウンしてしまいます(-_-;)

-1 1 (Love Is) THICKER THAN WATER –•– Andy Gibb
-2 5 NIGHT FEVER –•– Bee Gees
-3 3 SOMETIMES WHEN WE TOUCH –•– Dan Hill
-4 4 EMOTION –•– Samantha Sang
-5 7 LAY DOWN SALLY –•– Eric Clapton
-6 2 STAYIN’ ALIVE –•– Bee Gees
-7 6 DANCE, DANCE, DANCE (Yowsah, Yowsah, Yowsah) –•– Chic
-8 9 I GO CRAZY –•– Paul Davis
-9 8 JUST THE WAY YOU ARE –•– Billy Joel
10 17 CAN’T SMILE WITHOUT YOU –•– Barry Manilow
11 12 PEG –•– Steely Dan

◆ライヴでの「ペグ」。うーん、やっぱり女性コーラスじゃなくってマイク・マクドナルドの声で歌ってほしいな(^▽^;)
↓↓↓↓↓


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彩(エイジャ) Limited Edition, SACD
スティーリー・ダン

Aja_album_cover.jpg


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コメント

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No title

ギターは印象的なので、すごい曲だなという印象があったのですが
airplayのジェイ・グレイドンがギターを弾いてるってのもショックをうけました。
(ギターを外注するって、、、グループのアイデンディティーはどこにあるのかというか、、
曲のイメージにあわせてメンバーを選んできただけなのでしょうけど、)、
マイケル・マクドナルドっぽい太い声のコーラスと楽しめる曲ですね、、
PEGってペギーさんか、女性の名前だとはおもいましたが、
釘なら金づちでたたいて打ち込むというか、
つっつくping するので、
反応がかえってくる。そういう意味だと、勝手に解釈してました。
手紙を送れば、返事が返ってくるし、、、
歌詞は英語がわかっても難解らしいので、理解をあきらめてましたが、
英訳の他に解釈がかかれていて、楽しめました。
room335
http://www.youtube.com/watch?v=vWz9VN40nCA
ギターはラリー師匠か、その弟子だろうと長い間 思ってました。
room335に歌詞つけて、編曲して pegができたので、
そんなに歌詞に意味はないんじゃないかと、思ってました。
LARRY CARLTON STEVE LUKATHER ROOM 335
https://www.youtube.com/watch?v=cbsKvXjGghc
Larry Carlton & Lee Ritenour - Room 335 @ live 720p 4-3 HD
https://www.youtube.com/watch?v=hAsWqdc0S38
TOTOのルカサー師匠、リトナー師匠のPEGがきけたらとは思いますね、、、

Room 335

Larry Carlton が自ら参加した Steely Dan の楽曲 Peg の頭のコード進行を使って作曲したのがRoom 335 ですので元曲(?)はこちらです。 

下のインタビューで曲が出来た経緯について語ってます。(質問9を参照)
http://truefire.com/blog/interviews/fireside-chat-larry-carlton/ 

No title

kim99さん、そしてquestoさん、情報ありがとうございました!スティーリー・ダンの「Peg」を語るにはラリーの「ルーム335」について語らなければいけませんね!

No title

両方好きな曲で、イントロは似てるなあと思ったことはあったのですが、もっと深い関係だったのですね。
とても面白い情報でした。

No title

すちーむみらーさん、僕もkim99さんや、questさんのコメント情報をいただき、勉強にはなりました!というか、洋楽の断片情報が実はつながっていた、というような発見はこの年になってもまだ楽しい!ですね(^o^)。このブログもみなさんの情報の力を借りて、そんな場になりたいと思います!(昔のラジオ番組のような、、?)←願望、野望!?

ドナルド・フェイゲンの来日ライブが楽しみなのと同時にウォルターの死でスティーリー・ダンが見れなくなるのが残念でなりません。

No title

ドナルドフェイゲン来日まで、あと二週間ほど、なんですね、、。大阪と名古屋、Bluenote jazz Festival(横浜赤レンガ倉庫)。スティーリー・ダン時代の曲も演ってくれるのでしょうか。ウォルターを偲んで、、、(*_*)。

No title

今年もまた一人、偉大なミュージシャンの訃報が入ってきましたね。ロック史に偉大なる足跡を残したウォルター・ベッカーの冥福をあらためて祈念いたします。この名盤には「ペグ」の拘り抜いたサウンドが満載でしたね!表題曲の彩は、8分間に及ぶ複雑なジャズ的転調でウェイン・ショーターのサックスソロ、スティーヴ・ガッドによる巧みなドラム演奏などが折り込まれ、実に見事だったなあ・・。アルバムジャケットの女性は、日本人モデルの山口小夜子(化粧品CMでも有名)が起用され、アジア・テイストのコンセプト表現にも大いに魅了されたものです。
小生も次回記事のアーティスト掲載予定を急遽変更して、ベッカー追悼に向けてスティーリー・ダン(後編)記事を載せることにして現在編集中です。あとで追っかけますね~!(笑)
これからも突然入ってくる有名アーティスト訃報の追悼記事を幾つか掲載していくんだろうなあ・・。

(PS)今は、ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」(Born To Be Wild)を公開しておりますのでまた遊びに来られて下さい。

腰痛では中古レコードショップめぐりはできない。

いつも楽しませてもらっています。
ジェイ・グレイドンがプロデュースした Steve kipner のCDをアマゾンで買おうとしたのですが、リマスターしたものが安く買えないので、ワルツ堂は結構前に倒産したらしいので、10年以上ぶりにディスクピアにいってみると スティーリーダンのCDがかざらられていて、新譜なのか? とみたら9/3にウォルター・ベッカーさんが亡くなったと、ポップがさびしげに空調の風に揺れていた。
スティーリー・ダン しっかりきき直してみたいと思いつつ今もできずなダメな私、、
リンダ・ロンシュタットさんの新譜ももうきけそうにないので、、、、
Steve kipner のかわりに 一枚ももってないカーラボノフさんの輸入CDをアマゾンで注文 Steve Kipner のCDの在庫がないか 腰痛の調子がよかたのでタワーレコードまで徒歩で移動  AOR AGE Vol.1 Airplayは買えず。Vol.3 TOTOも買えないので、
買えなくなりそうな Vol.2をとりあえずアマゾンで注文
Vol.8はドナルド・フェイゲン
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1644948/
え、、AORなのか? 
シンコーミューシックさん、電子出版してよ、、、老眼に小さい字はつらいので、文字を拡大して読みたい。
電子出版できない大人の事情は、詳しく解説してくれないだろうし、、、知りたくないですけど、、
聴覚が使えるうちに、聴いておきたいCDを買わねば、、、タワーレコードが入っているビルのB2Fでアイスコーヒー
Loft や無印良品のフロアにひっぱられそうな俺、、、でもこの腰の状態では、、、
聴きたいCDが店頭にないことを確認しに難波まできたのか、、、思い出した、、、丸井で待ち合わせしたのは、、、

No title

RWさん、人のいのちは限りあるもの、ではあるのですが、あのアーティストが、、、とまた一人、天国に召されていくのはやるせないですね。僕も【追悼】が付いた和訳記事をリバイバルでケイサイスルノガ続くと気持ちがブルーであります(*_*)。