Slip Slidin' Away / スリップ・スライディン・アウェイ (Paul Simon / ポール・サイモン)1977



Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
知らないうちにそうなってるんだ
目的地が近くなればそれだけ
すべって転げ落ちていくのさ...

Whoah and I know a man,
he came from my hometown
He wore his passion for his woman
like a thorny crown

一人の男の話さ
僕と同郷の男だった
彼は自分の彼女に情熱を注いでた
まるで"いばらの冠"を被ってるかのように

He said Dolores, I live in fear
My love for you's so overpowering,
I'm afraid that I will disappear…

"ねえドロレス 僕は怖いんだ"と彼が言う
"僕のきみへの愛が強すぎて
自分が消えてしまいそうで恐れてるんだ…"

Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
知らないうちにそうなってるんだ
目的地が近くなればそれだけ
すべって転げ落ちていくのさ

I know a woman,
who became a wife
These are the very words
She uses to describe her life

次は一人の女の話
のちに僕の妻になるひとさ
彼女が自分の人生を表すのに
よく言っていた言葉がある

She said
a good day ain't got no rain
She said a bad day is when I lie in the bed
And think of things that might have been

彼女はこう言ってた
"いい日は 雨が降らない日"
悪い日は 僕がベッドで横に寝ている日
こうなってればねって悔やんだりする日"
なんだそうだ..

Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
知らないうちにそうなってるんだ
目的地が近くなればそれだけ
すべって転げ落ちていくのさ

And I know a father who had a son
He longed to tell him
all the reasons for the things he'd done

一人息子のいる父親の話さ
自分がやってしまったことの理由を
息子にすべて伝えたがっていたんだ

He came a long way just to explain
He kissed his boy as he lay sleeping
Then he turned around
and he headed home again

その説明のために長い道のりをやってきた
でも眠ってる息子にキスするだけで
くるっと向き直り
家に再び戻っていったよ

Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
知らないうちに落ちていってるんだ
目指していた場所に近づけば近づくほど
なぜだかすべって転げ落ちていくんだ

Whoah God only knows,
God makes his plan
The information's unavailable
to the mortal man

ああ 神さまだけがご存じさ
みんな神さまの計画通りなんだ
大切な情報は手渡されることはない
いずれは死ぬ運命の人間に...

We're workin' our jobs,
collect our pay
Believe
we're gliding down the highway,
when in fact
we're slip sliding away

僕らは自分の仕事をして
お金を稼ぐのさ
信じるしかないんだよ
ハイウェイをすべるように走ってるって
本当は
すべるように転げ落ちているのだけれど...

Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
すべって転げ落ちていってるのさ
ゴールが近づけば近づくほど
すべって転げ落ちていくものなんだ

Slip sliding away,
Slip sliding away
You know the nearer your destination,
The more you slip sliding away

すべって転げ落ちていく
知らないうちに落ちていってる
目指していた場所に近づけば近づくほど
なぜだかすべって転げ落ちていくんだ

slide away=こっそり出る
Dolores=ドロレス(女性の名)=ラテン語で"sorrows"の意
overpowering=〈感情など〉圧倒的な; 抵抗しがたい
might have been=過去にあったらよかったのにと思うこと
unavailable=利用できない.得られない
mortal=死ぬべき運命の (⇔immortal)

Released in 1977
US Billboard Hot100#5
From The Album"Greatest Hits, Etc."

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"思わず口ずさんでしまう、このメロディー!全米大ヒットを記録したポール・サイモン2年振りの新曲!早くも"不朽の名作"の呼び声が!!"

発売当時のシングルのキャッチ・フレーズです。ちょっとばかり気合い入り過ぎな感じがありますが、"不朽の名作"は当たってると思いますね...。

◆この曲"Slip Slidin' Away"は1976年の大ヒットアルバム「時の流れに」(Still Crazy After All These Years)の後、ポールのソロのベストアルバムを発売する際に収録された新曲でした。アルバムのタイトルも「グレーテスト・ヒット・エトセトラ」でしたね。
(エトセトラの部分は2曲ありました。この曲と"Stranded in a Limousine"。アルバムのA面の最初の1、2曲目が新曲という曲順になっていました)

当時買おうかどうしようか迷った末に『ポール・サイモンのソロアルバムはいずれ買い集めるだろう。この1曲のためにというのはやめよう』という根拠のない見通しのなかで購入は見送りました(^▽^;)。←やっぱりあまりその通りにはすすみませんでした(笑)。

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◆試験に出る英熟語!

「The + 比較級~, the + 比較級 …」=「~すればするほど、ますます…」ですね。

The nearer your destination,
The more you slip sliding away...のフレーズは印象深いですよね。

知らなかったな。この曲のバック・ボーカルはカントリーのオーク・リッジ・ボーイズ(The Oak Ridge Boys)が務めてたんですね。(全米Top40では"恋するエルヴァイラ"のヒットがありますね)!

◆歌詞について、ポールのコメントなどを目にしたことはないのですが、やっぱり自分の体験を歌っているのかな。"I know..."と語られる3人。「僕と同郷の男」「のちに僕の妻になる女」そして「一人息子のいる男」です。

「僕と同郷の男」...相手を愛し過ぎて自分が消えてしまいそう...という男はやっぱりポール自身なのかな?"ポールは最初の奥さんペギー・ハーパーと1974年に破局、離婚しています。歌詞の"a thorny crown"はキリストが処刑されるときに被らされた「いばらの冠」で「苦痛」を表しているんだろうな。女性の名前"Dolores"はラテン語で"sorrows"でこれも"悲しみ"の意味。愛せば愛すほど(The more...)、愛から遠ざかって滑り落ちていく...。

「のちに僕の妻になる女」...ペギーさんのことでしょうか。ペギーが言ったのかな。私が好きなのは晴れている日=ポールが外出する日?、嫌いなのは(雨の日で)ポールが家のベッドで寝てる日? 一緒にいるのも煩わしいと思われていたのかな...(悲しいね)(:_;)

「一人息子のいる男」…これもポール自身のこと?一人息子とはペギーとの間に1972年に生まれたハーパーくんのことか?お父さんがお母さんと離婚したことを話そうと別居中の家から息子に会いにきたけど、ハーパーはすやすやと眠ってたのでキスをして何も言わずに帰っていった...その背中が思い浮かびます...。

そしてポールは最後に..."神のみぞ知る"と歌います。いずれ死ぬ運命の人間には神は情報を教えてくれない(決してわからない)んだ。僕らはただ真っ当に働いて、稼いで、ハイウェイを真っ直ぐに進んで行くんだ。すべるようにすすんでいるようで、本当はすべるように落ちていっているとしても...。

◆"Slip Sliding Away"が最高位5位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 28th January, 1978

プレイヤーの名バラード「Baby Come Back」にビージーズが迫ってきました。ランディ・ニューマンもサタデー・ナイト・フィーヴァーの時代でなければ1位になれたことでしょう。ロッド・スチュワート、クイーン、スティクス、ビリー・ジョエルもそれぞれのアーチストの代表曲ですね。ワクワクするチャートです。

-1 1 BABY COME BACK - Player
-2 5 SHORT PEOPLE - Randy Newman
-3 10 STAYIN’ ALIVE ??? Bee Gees
-4 4 YOU’RE IN MY HEART (The Final Acclaim) - Rod Stewart
-5 6 SLIP SLIDIN’ AWAY - Paul Simon
-6 8 WE ARE THE CHAMPIONS / WE WILL ROCK YOU - Queen
-7 2 HOW DEEP IS YOUR LOVE - Bee Gees -8 9 COME SAIL AWAY - Styx
-9 11 JUST THE WAY YOU ARE - Billy Joel
10 14 (Love Is) THICKER THAN WATER - Andy Gibb

◆Paul Simon とThe Oak Ridge Boysの共演です!
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◆アルバム「グレイテスト・ヒッツ・エトセトラ」収録のもう1曲の新曲がこれ。"Stranded In A Limousine".
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ポール・サイモン

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1. You Can Call Me Al
2. Graceland
3. Mrs. Robinson (Simon & Garfunkel)
4. The Boxer (Simon & Garfunkel)
5. Diamonds On The Soles Of Her Shoes
6. 50 Ways To Leave Your Lover
7. Cecilia(Simon & Garfunkel)
8. Me & Julio Down by The School Yard
9. The Boy In The Bubble
10. The Only Living Boy In New York (Simon & Garfunkel)
11. Mother & Child Reunion
12. Late In The Evening
13. Father & Daughter
14. The Obvious Child
15. Slip Slidin' Away
16. America(Simon & Garfunkel)
17. The Sound Of Silence (Simon & Garfunkel)
18. Still Crazy After All These Years
19. Bridge Over Troubled Water (Simon & Garfunkel)

うーん、選曲は好き好きだなあ。S&G時代の有名曲は一挙手に入るけど、ポールのソロの名曲も漏れてますなあ。
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コメント

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Slip Slidin' Away

ポールのホンワカしたボーカルにピッタリのほのぼのとした名作ですね(歌詞はほのぼのとしていないようですが)
それにしてもバックで鱧っているのが「エルヴァイラ」のオーク・リッジ・ボーイズだったとは初めて知りました、驚きです。(っといってもオーク・リッジ・ボーイズを知っている人はほとんどいないかもしれませんが(笑))

面白いですね

やっぱり星船さんも知らなかった情報ですね!オークリッジボーイズの参加は、ウィキペディアからの情報です。トップ40では紹介されたのかな?
でもオークリッジボーイズの「恋するエルヴァイラ」は1981年のヒットでしたし、このヒットまでは知らないグループでしたから、紹介されててもスルーしていたのかも?面白いですね。