Antarctica / アンタークティカ (Al Stewart / アル・スチュワート) 1988



Long before I ever saw
The frost upon your face
I was haunted by your beauty
And it drew me to this place

I felt the chill of mystery
With one foot on your shore
And then and there resolved to go
Where no man had before

ずいぶん前に見かけたんだ
霜がきみの顔に降りていた
僕はきみの美しさに魅せられて
この場所に引き寄せられたんだ

きみの岸辺に片足を突っ込んだ僕
ミステリアスなきみにぞっとしたよ
そして進むことを決めたんだ
誰も踏み込んだことのない場所へ

Maybe I was snowblind
But it seemed the wind spoke true
And I believed its stories then
As dreamers sometimes do

In Antarctica
In Antarctica

僕は雪で見えなくなってたかもしれない
でも風が曲を奏でたように聞こえたんだ
夢を見る者がときどきそうなるように
僕はその物語を信じたのさ

南極大陸の物語
南極大陸の物語

Who knows what the powers may be
That cause a man to go
Mindless of the dangers
Out across the virgin snow

Seduced by this ambition
I easily forget
The hopeless quest of Shackleton
The dream like death of Scott

人を前に進ませる力が何なのか
そんなことは誰も知らない
新雪に足を踏み入れることの
危険について考えないんだ

野心の誘惑に誘われて
僕はいとも簡単に忘れてしまったよ
まるで望みのない探索を続けたシャクルトン
死のような夢を見たスコットさ

Maybe I was snowblind
But it seemed the wind spoke true
And I believed its stories then
As dreamers sometimes do

In Antarctica
In Antarctica

僕は雪で見えなくなっていたようだ
でも風が曲を奏でたように聞こえたんだ
夢を見る者がときどきそうなるように
僕はその物語を信じたのさ

南極大陸の物語
南極大陸の物語

Maybe I was snowblind
Perhaps it sapped my will
But something of my innocence
Is wandering there still

In Antarctica
In Antarctica
In Antarctica
In Antarctica

僕はおそらく目が見えてなかった
たぶん自分の意思が吸い取られていたのさ
でも僕の純粋さの何かが
いまだにそこらに漂ってる

南極大陸で
南極大陸で
南極大陸で…

(Stewart / White )

long before= ~よりずっと以前に[から]、とっくの昔に
haunted by=~に取りつかれる
resolve=決意する、決心する、議決する、解明する
snowblind=雪盲の
seduce=誘惑する、唆す、魅惑する、くどく
Shackleton =サー・アーネスト・ヘンリー・シャクルトン=三度、イギリスの南極探検隊を率いた極地探検家。南極探検の英雄時代の主役の一人。
quest=探求、探索
Scott=ロバート・ファルコン・スコットは イギリス海軍の軍人。南極探検家としても知られ、1912年に南極点到達を果たすが、帰途遭難し、死亡。
sap=~から樹液を搾り取る

Released in 1988
From The Album “Last Days Of The Century”

220px-Al_century.jpg

 スペインの国境に行ったり、ベルサイユ宮殿に行ったり、時空を越えたり、“猫年”に行って帰ってこなかったり…アル・スチュワートの曲で「世界旅行」にとどまらず、「時間旅行」もしてきましたね(^_^;)。
知りませんでした。1988年の11枚目のアルバム「Last Days Of The Century」では「南極大陸」にも行っていたんですね!

“Antarctica”=アンタークティカ=は「南極大陸」のこと。
 なおちなみに、 
“Arctica”= アークティカ=は「北極大陸」のことです。 

gallery_antarctica.jpg

◆この曲は4月のアルのライヴでは2曲目に演奏。ほんと「世界旅行」「時間旅行」に連れて行ってくれるセットリストでした。(5/6のBillbopard Live Tokyoのステージではどうだったかな)

◆歌詞には偉大なる南極の探検家が2人出てきます。

“Shackleton”・・・・サー・アーネスト・ヘンリー・シャクルトン。

180px-Shackletonhead.jpg

 三度、イギリスの南極探検隊を率いた極地探検家で、南極探検の英雄時代の主役の一人です。1921年にはシャクルトン=ローウェット遠征を率いてまた南極へ向かうが、サウスジョージア島に寄港中、心臓発作で死去。遺体は彼の妻の希望により同島に埋葬されています。

“Scott”・・・・ロバート・ファルコン・スコット。

511a2L+mJkL.jpg

 イギリス海軍の軍人です。南極探検家としても知られ、1912年に南極点到達を果たすが、帰途遭難し、亡くなっています。 2人とも偉人ではありますが、やはり未知なる南極大陸の探検との関係で…命を落としてるんですね。

 この曲、本当に舞台は「南極大陸」なのかな。未知なる大陸への魅力に魅せられた人間の心。
彼女の顔に霜が降りていた光景の美しさ。彼はその未知なるものを征服したい欲にかられます。そんな自分の想いを南極大陸の探検に 挑戦し、最後には命を落とした偉人たちを思い出した…そんなシチュエーションのように思えますね。

01nankyoku.jpg

◆これはいつのステージかな。アルも若いぞ。
↓↓↓↓


◆この曲を購入 amazon.co.jp
Last Days of the Century Import
Al Stewart

220px-Al_century.jpg


関連記事

コメント

非公開コメント

アムンゼン

やはりアルスチュワートさんは、歴史に夢を見る人なんだなあって思います。
南極探検(南極点到達)は、20世紀初頭の「夢」でした。
南極点初到達の夢は、人々を引きつける恐ろしい氷の魔女のよう・・・そんな風に歌っているように聞こえます。

日本人では白瀬矗が挑戦して、劣悪な装備の割にはずいぶんがんばり、達成できませんでしたがかなりのところまで行きました。
南極点到達レースは、ノルウェーのアムンゼンとイギリスのスコットの一騎打ちになりました。
結果は犬ぞりを駆使したアムンゼンの勝ち。スコット隊は後れて到着した後、帰りの吹雪の中で遭難、全滅の悲劇となります。
この歌ではアムンゼンの名前が全く出てきません。英国人アルスチュワートさんにとっては、どうしてもスコットの悲劇の方に気持ちがいくのでしょう。

アルさん、かなり歴史好きだったんですね。

ありがとうございます

demaさんの知識に感服いたします!
解説いただきありがとうございました。英国人のアル、南極大陸への想い、曲の意味合いがより深くなりました。ライヴで2曲目に演ってくれたかと思いますが、どれくらいの人が「南極大陸」のことを歌ってるってわかったかなあ?予習は大切です。