On The Border / スペインの国境で (Al Stewart / アル・スチュワート)1977



The fishing boats go out
across the evening water
Smuggling guns and arms
across the Spanish border

The wind whips up the waves so loud
The ghost moon sails among the clouds
Turns the rifles into
silver on the border

漁船が
夜の海に出て行く
銃や武器の密輸入さ
スペインの国境を越えて

風は強く波は大きな音をたて
おぼろげな月が雲の切れ間に見える
国境を越えるライフルは
銀食器に見える

On my wall the colours of the maps are running
From Africa the winds they talk of changes coming
The torches flare up in the night
The hand that sets the farms alight
Has spread the word to those
who're waiting on the border

壁に貼った地図は絶えず色を変え
アフリカからの風は"変化"を告げている
夜にはたいまつが燃え上り
農場に火をともした人夫が
国境で待っている者たちに
情報を伝えた

In the village where I grew up
Nothing seems the same
Still you never see the change from day to day
And no-one notices the customs slip away

僕の育った村では
すべてが変わってしまったようだ
それでも日ごとに変化が見られるわけじゃなく
風習がいつのまにかなくなることに
だれも気付かないんだ

Late last night
the rain was knocking at my window
I moved across the darkened room
and in the lampglow
I thought I saw down in the street
The spirit of the century
Telling us
that we're all standing on the border

昨日の夜遅く
雨が窓を叩き
僕は暗い部屋を横切った
ランプに灯りのなかで
通りの向こうに この世の精霊が
いるのを見たような気がした
僕たちに語りかける
僕たちは「境界線の上にいるんだ」と

In the islands where I grew up
Nothing seems the same
It's just the patterns that remain
An empty shell
But there's a strangeness in the air
you feel too well

僕の育った村では
すべてが変わってしまったようだ
抜け殻として
残ってるただの模様のようなもんさ
でもまわりの空気から
奇妙な感じがとてもよく伝わってくる

The fishing boats go out
across the evening water
Smuggling guns and arms
across the Spanish border

The wind whips up the waves so loud
The ghost moon sails among the clouds
Turns the rifles into
silver on the border

漁船が
日が暮れた宵の海に出て行く
銃や武器の密輸入さ
スペインの国境を越えて

風は強く波は大きな音をたて
おぼろげな月が雲の切れ間に見える
国境を越えるライフルは
銀食器に見える

On the border
On the border
On the border

スペインの国境
そして
僕らが立つのも境界線の上...

(Al Stewart)

smuggle=密輸入[輸出]する
whip=〔旗などが〕風に吹かれてひるがえる
flare up=ぱっと燃え上がる
alight=燃えて、火がともって
hand=手仕事をする人,労働者,職工,人夫
spread the word=評判やうわさを広める
from day to day=日ごとに, 日増しに
empty shell= 抜け殻、中身のない殻

Released in 1977
US Billboard Hot100#42
From The Album"Year Of The Cat"

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ああこの曲、こんな内容だったんだ。今回初めて和訳してわかりました。
スパニッシュなギターが醸し出す異国の雰囲気。変わってしまった「僕の育った村」。
夜になると国境を越えて密輸入で稼ぐ?人々。
人間として境界線の上にいる僕たち。
"On The Border"という言葉に2つの意味をかけてるんですね。

◆うーん、名曲ならではの「重い内容」なのでシングルとしては全米42位止まり、というのも妙に納得!
ライヴでスパニッシュなギター、聴かせてくれるかな。

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◆アルのWebサイトにあった"Year Of The Cat"なグッズたち。
キャップやTシャツはいいとして(ロゴがいまいち)、気になるのは"Year Of The Cat"の"Hot Sauce"、どんな味がするのかな。

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◆ライヴでの"On The Border".70年代後半、アルもまだ若い!
↓↓↓↓↓


◆日本公演はこんな感じかな。
↓↓↓↓↓


(この曲を購入)amazon.co.jp
イヤー・オブ・ザ・キャット Original recording remastered
Al Stewart

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コメント

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過去 現在 未来

彼は「過去 現在 未来」というアルバムを作ったことがありました。
20世紀の動乱や歴史が大きく動くいろいろな場面に題材を取った歌ばかりを集めたアルバムで、なかなかいいアルバムでした。ラブソングだけでなく、意味深なファンタジックな曲やこういった社会派の歌も歌えるところが彼の魅力です。
社会派といっても不満や主張でなく、歴史の一場面を切り取るように描写する歌を歌うシンガーソングライターは他にいないと思います。

「On The Border」は、イントロだけでゾクゾクしてしまうようないい曲ですね。

過去、現在、未来

あらためてアルスチュワートを聴いてます。“Year of the cat”のアルバムはタイトル曲以外は実は聴き込んではいませんでしたが、コレ、時間と歴史と人生か
世界に飛び、また、現在から“猫年”に飛んだりする、すごいコンセプトアルバムだなーとあらためて実感してます。“On the border”はスパニッシュなギターだけで、もうスペインの国境へと連れて行かれてしまいますね。

スペイン国境

めったさん こんにちは。
スペイン・・・に反応してしまいました。
が、すみません、多分この曲は知らないかと思います・・。

スペイン。
娘が数年前までフラメンコをしていたことから、
かつては凝って色々とその歴史を調べました。
アフリカからの風、が吹いてくる側の国境。
ということはおそらく、ジブラルタル海峡側でしょうか。
イベリア半島側も対岸アフリカ側も一部スペイン領有のようですね。
そして思ったのが、村、密輸・・・というワードから連想させるのは
明るい、太陽ふりそそぐスペインのイメージではなく、貧しい階級の出の人。
あまり差別的なことを書くのはよくはありませんが、一番に連想したのは
今も差別的な扱いを受けている人々のこと。
ルーツはアフリカ、多くの人がイスラムに属し、古くから異教徒として
迫害の対象になってきた民族。
アメリカ人の方が歌うポップスがそこまで追求していたのかどうかは
全く不明ですが、とにかくスペインの歴史を思うと、そういう過去の
ルーツを背負った人々、うまく溶け込もうとしても、定職につけなかったり
差別を受けている人のことを連想してしまいました。

曲中にスパニッシュ・ギターが使われているとのことですが、これも
フラメンコに関して以前調べた時に・・アフリカから渡ってきたアラブ民族が
ルーツのエキゾチックな調べが根源とのこと。
楽しいことも歌にしますが、民族的な歴史から哀愁漂う悲しみや怒りなども
そのメロディーに込められているかと・・・。
そして、以前みたTVのフラメンコ特集で知ったのですが、フラメンコの
演奏は即興で。
歌詞の内容はたわいのない日常のこと。 隣のおばさんがどうしてこうして・・
とか、テキトーとしか思えないようなことを歌にして・・・。(笑)
一筋縄で片づけられない複雑な民族の背景が入り混じって、フラメンコという
芸術を作っています。
また娘には大人になったらフラメンコをやってもらいたいと思っておるのですが・・。
とにかく、スパニッシュ・ギターには情熱、日常の悲哀、色々な感情を
網羅して奏でられ・・。 フラメンコでも生の奏者さんにお願いをしますが、
ルーツ・ミュージックというか・・・感情がこもらないと、「音」に出ない、
そんな種類の音色だと思いました。

ちょっと脱線してフラメンコに及んでしまいましたが、魂の音楽、そんな
音色をポップスに盛り込んだということは、それ相当の意味があるのだと
感じずにいられません。
ボーダーライン・・・ 地理的な国境、そしてぎりぎりの生活をする人たち、
のことでしょうか。





スペイン

はるちゃん、スペインについてありがとうございました。アルはグラスゴー出身で、活動拠点はイギリスなので、ヨーロッパで生まれ育った経験から、スペインへの思いはまた米国人とも違ったものがあるのでしょう。読書家でもある方のようですので、歴史的背景も踏まえた歌詞なんだろうと思います。さあ、今からアルに会ってきますよー(^o^)。1st stage、土曜だから18時開演だ。、油断してた!遅刻するかも、!(平日の開演は19時だから)

No title

めったさん、おはようございます。
失礼しました。
Top40で Year of・・を聴いていた時から、アメリカの方と思いこみ。
あの番組に登場すると イコール アメリカ人と決めつけていたかも~~。(笑)
そうですか。 しかもグラスゴーとはっ! びっくり。
地理的、歴史的に色々ある地方ですね。
であるならば、私なんぞが言うまでもなく、ヨーロッパの歴史的背景に詳しい方なんですね。

おっと、ショーは間に合いましたか?
昨晩だったんですか。
それは楽しい連休の〆となられたことでしょう!!

予習が生きました

はるちゃん、ライヴには無事間に合いました(^_^;)。途中まで、平日のように19時開演のつもりでいたので焦りました!