Angel / エンジェル (Fleetwood Mac / フリートウッド・マック)1979



Sometimes
The most beautiful things
The most innocent things
And many of those dreams
Pass us by
Keep passing us by

ときどき
最高に美しいものたちや
いちばん純粋なものたち
沢山の夢が
私たちの横を通り過ぎていく
通り過ぎていくばかりなの

You feel good
I said
it's funny that you understood
I knew you would
When you were good
You were very, very good

あなたはいい気分?
そうね
おかしいけどわかってくれたかしら?
あなたがいい人なら
きっとわかってくれるはず
だってあなたは
とてもとてもいい人だから…

So I close my eyes softly
Til I become that part of the wind
That we all long for sometime

だから私はそっと目を閉じる
そして風の一部になれるのを待つのよ
みんながずっと待ちわびてた風のね

And to those that I love
Like a ghost through a fog
Like a charmed hour

And a haunted song
And the angel of my dreams

そして私の愛する人達のために
霧のなかから現れる幽霊のように
魔法をかけられた時間のように

あなたは忘れられない歌みたい
私の夢に出てくる天使なの

I still look up
When you walk in the room
I've the same wide eyes
They tell the story
Try not to reach out
When you turn 'round
And you say hello
And we both pretend
There was an end
But there was no ending

今も見上げているわ
あなたが部屋に入ってくるの
私は前と同じように瞳をぱっちり開けて
その瞳で語りかけるの
手を出そうとしちゃダメよって
あなたは振り返って
ハローと言うわ
2人とも終わったふりをしているけれど
そこには終わりなんてないの

So I close my eyes softly
Til I become that part of the wind
That we all long for sometime

And to those that I love
Like a ghost through a fog
Like a charmed hour

And a haunted song
And the angel of my dreams

だから私はそっと目を閉じる
そして風の一部になれるのを待つの
みんながずっと待ちわびてた風のね

そして私の愛する人達のために
霧のなかから現れる幽霊のように
魔法をかけられた時間のように

あなたは忘れられない歌みたい
私の夢に出てくる天使なの

I still look up
I try hard not to look up
That girl was me
Track a ghost through the fog
A charmed hour--a haunted song
Track a ghost through the fog, baby

私は今も見上げてる
見上げないようにしてるけど難しいわ
その少女は私だった
霧の中 幽霊を追いかけていくの
魅せられた時間…忘れられない歌
霧の中 幻影を追いかけていくわ ベイビー

Ooh, you try hard
But you'll never catch me--yeah

ああ どんなに頑張っても
きみには僕を捕まえることはできないって…

(Stevie Nicks)

cf.hauntig=しばしば心に浮かぶ,忘れられない.
(用例)a haunting melody

Released in 1979
From The Album"Tusk"

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5月の月イチ・マック。3月リンジー(I'm So Afraid)、4月クリスティン(Say You Love Me)でしたから、今月はスティーヴィー・ニックス嬢の番ですね。
3月・4月とアルバム「ファンタステッィク・マック(Fleetwood Mac)」からの曲が続いていましたが、今月は「タスク(Tusk)」からいきましょう!
2枚組アルバムのC面1曲め、スティーヴィーの曲「Angel」です。

◆アルバム「Tusk」はリンジー曲が多いものの、スティーヴィー曲は名曲が多かったですよね。「Sara」「夜ごとの嵐(Storms)」「月世界の娘(Sister Of The Moon)」「Angel」「茶色の瞳(Brown Eyes)」「Beautiful Child」。なかでも「Sara」「Storms」「Angel」の3曲はすごく気に入ってしまいました。

今回取り上げた「Angel」もよく"小悪魔"と言われていたスティーヴィーの歌う「天使さん」の曲ですから、さらに魅力として"小悪魔度が増した"ような印象(^▽^;)で"エンジェルって誰のことかな?"なんて想像していました。

・・・はい、これ以降、「Angel」は誰のことなのか、その正体がスティーヴィーのコメントから明らかになります。この曲が好きな人は読まない方がいいです。
でもフリートウッド・マックの歴史を知りたい人は心の準備をして以下を読むようにしてください。

さあ、準備はいいですか?

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アルバム「Tusk」エクスパンデッド・エディション ライナーノーツから、スティーヴィーはこう語っています…。

("Angel"は)ミック(・フリートウッド)についての歌よ。私と彼の恋愛関係ではなくてね。私は常に彼のスタイルに魅了されてきてたし、当時、彼は部屋に入ってくると、ただ彼のことを見上げていた。
 「あなたが部屋に入ってくると、私は見上げるばかり…でも手は伸ばそうとはしない。」。彼とクレイジーな懐中時計、そしてきれいな服についての歌よ。彼はとてもスタイリッシュな人で、私はカリフォルニア生まれの女の子だったし、彼みたいな人は知らなかった。ザ・ヴィレッジでこの歌詞を書いて、その様子は撮影されているけど、ちょっとした奇妙な曲で、みんなすぐに気に入ってくれた。フリートウッド・マックでは珍しい例よ!リンジーがギターを手にして、ミックがピアノをドラムスみたいに叩き始めて、すぐに曲に生命が吹き込まれた。不思議なことだけど、悲しい場所で書かれたのに、楽しい歌っぽい仕上がりになったのよ。



はい、スティーヴィーにとっての「天使」とは、背の高いリーダー「ミック・フリートウッド」のことだったんです( ゚Д゚)/ ビックリ。そしてガックリしたような気分…。
なんか田舎から出てきた女子大生が、テニスサークルの部長に憧れて恋するけど、その恋は成就しない…そんな感じかな~←違うと思う。
ミックを「エンジェル」と呼んだのはその前に「幽霊」と例えたから「幽霊だけじゃないわ、天使でもあるのよ」と打ち消したのかな?(^▽^;)。「a haunted song」は当初「幽霊の歌」と訳そうとしたのですが、「haunted」に"忘れられない"って意味があったのでヨカッタです…。
 "エンジェル"はなぜかオランダでシングルカットされたがチャートインせず、とバンドのディスコグラフィーに書いてありました。

◆アルバム「牙(タスク)」は大ヒットしたモンスターアルバム「噂(Roumors)」の次のアルバムとして作成にはプレッシャーがかかっていました。
でもリンジーは、

あんな成功の次はどうすればいいんだ?もし同じことを繰り返そうとしたら、どうしたって失敗と見なされてしまう。だから昔のことはなかったことにして、もう一度築きなおせばいいんだ…


...はい「Tusk」秘話もこれくらいにしておきましょう...!エクスパンデッド・エディションを買った人だけの特典でね!(^_-)-☆
2枚組レコードを買い、手放した後はCDを買い…とすでに「Tusk」は所持していましたが、お金を出してエクスパンデッド・エディションを買っただけのことはある!ライナーノーツも読み物として読み応えあります!

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◆アルバム"Tusk"のドキュメンタリーから。"私はロックン・ロール曲を書きたかったの…。"すごい歓声だな。1979年のステージ(St. Louis, Missouri)から。 スティーヴィーがノッて歌うのってそんなに観たことなかったよ。ラストになぜかスティーヴィーのバレエの練習場面とこの曲の背景を語るスティーヴィーのショットが…(^▽^;)
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◆"タスク"のリハーサルバージョンです。
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◆フリートウッド・マックには、ボブ・ウェルチのいた時代に"Angel"という別曲がありました。1974年のアルバム「クリスタルの謎(Heroes Are Hard to Find)」より。
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(この記事で参考にしたページ)
・タスク・エクスパンデッド・エディション 国内盤ライナーノーツ
・Wikipedia Tusk

(この曲を購入)amazon.co.jp

牙(タスク) エクスパンデッド・エディション Original recording remastered
フリートウッド・マック

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(Fleetwood Mac)Stevie's Songs

Rhiannon / リアノン 1975
Dreams / ドリームス 1977
Whenever I Call You “Friend ”/ 二人の誓い 1978 *Kenny Loggins & Stevie Nicks
Storms / 夜ごとの嵐 1977
Edge Of Seventeen / エッジ・オブ・セヴンティーン 1982 *Stevie Nicks 
Seven Wonders / セヴン・ワンダーズ 1987


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コメント

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スルーしてました・・・

この曲は、アルバム聴いたときにスルーしちゃってた曲でした。
この曲の歌詞、ミックだって言われて読むと、はあ、そうかもって感じです。
それにしてもフリートウッドマックは乱れたバンドですね。
Tuskは一度煮詰まってしまった苦しさみたいのが伝わってくるアルバムでした。個人的には嫌いじゃないんだけど。ピーター・バラカンだったかが「クリスティン、リンジー、スティービーの個性が空中分解を起こした」なんて評してましたが。
BeatlesのLet it be がすごく似た感触を持ってます。

不思議なバンド

フリートウッドマックは不思議なバンドですね。個性は皆あるのですが、それが対立!という話はほとんど聞かず、それぞれの個性をベースにして、コーラスやアレンジはやっぱりマック流。恋愛関係のドロドロもバンドの亀裂に向かわないのが、不思議です(^_^;)。“Tusk”を“let it be”と例えるのも妙!ですね。でもその後、“Mirage”、“Tango in the night”と傑作アルバムもあるからな~(^_^;)。