America / アメリカ (Simon & Garfunkel / サイモンとガーファンクル)1972



"Let us be lovers
we'll marry our fortunes together"
"I've got some real estate here in my bag"
So we bought a pack of cigarettes
and Mrs. Wagner pies
And walked off to look for America

"私たち恋人になって結婚するの
二人の未来を一緒にしてね"
"僕の鞄のなかには
ちょっとした「不動産」も入ってるのさ"
そして僕らは煙草ひと箱に
ミセス・ワグナーのパイを買い込んだ
僕らは歩き始めたんだ
"アメリカ"を探す旅へと…

"Kathy," I said
as we boarded a Greyhound in Pittsburgh
"Michigan seems like a dream to me now"
It took me four days
to hitchhike from Saginaw
I've gone to look for America

"ねえ、キャシー"
ピッツバーグで
グレイハウンドバスに乗り込むときに
僕は言ったのさ
"今じゃミシガンも夢のように思えるよ"
サギノーからヒッチハイクするのに
4日間もかかったのさ
僕はアメリカを探しに旅立ったんだ

Laughing on the bus
Playing games with the faces
She said the man
in the gabardine suit was a spy
I said
"Be careful his bowtie is really a camera"

バスのなかじゃ大笑いさ
乗客の顔を見てゲームで遊んだんだ
彼女はギャバジンのスーツを着た男は
スパイだって言ったのさ
僕はこう言った
"気を付けろ
アイツの蝶タイは実はカメラだぞ"って!

"Toss me a cigarette,
I think there's one in my raincoat"
"We smoked the last one an hour ago"

So I looked at the scenery,
she read her magazine
And the moon rose over an open field

"タバコを放り投げてよ
レインコートに1本残ってたはずだから"
"1時間前に最後の1本を吸っちゃったわ"

僕は仕方なく景色を眺め
彼女は雑誌を読み始めた
向こうの広い野原に月が昇っていった…

"Kathy, I'm lost,"
I said, though I knew she was sleeping
I'm empty and aching and I don't know why

Counting the cars on the New Jersey Turnpike

They've all come to look for America
All come to look for America
All come to look for America

"ねえ キャシー
僕は迷っちゃったよ…"
彼女が眠っているのがわかってて僕はつぶやく
心に穴が空いて痛いんだ
どうしたらいいんだろう?

ニュージャージーの高速道路で
走る車を数えていたんだ

みんなが"アメリカ"を探しにやってきたんだ
みんな"アメリカ"を探しにやってきた
みんな"アメリカ"を探しにやってきた…

Writer:Paul Simon

real estate=不動産、物的財産
walk off=歩き去る
turnpike=《主に米国で用いられる》 (有料)高速道路

Released in 1972
UK Singles (Official Charts Company)#25
US Billboard Hot 100#97
From The Album"Bookends"

america sg

 中学校1年のときに僕が初めて買った洋楽のLPレコード。日本編集のS&Gのベスト2枚組「Golden Double Series」。これは聴き込みました…。
 数カ月前にラジオを聴いていたら、サイモンとガーファンクルの「ベスト5」というコーナーがあって、5位「スカボロー・フェア」、4位「アメリカ」、3位「ボクサー」、2位「明日に架ける橋」、そして1位が「サウンド・オブ・サイレンス」だった気がします。そしてこれら5曲が全部入っているレコードを探したら…「Golden Double Series」しか売ってなくて、当時価格で3,800円。こんな大金、どうやって工面したんだろう?もしかしたら誕生日のプレゼントとかで親に買ってもらったのかな…?

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◆アルバム「ブックエンド」は1968年にリリース。そこでは発表はされているわけですが、シングルとしてのリリースはS&Gの解散後、になるようですね…。
 この曲のウィキペディアでは、1971年に米国のみのプロモーション用で制作された「ご機嫌いかが (Keep The Customer Satisfied)」のB面に収められ、次いで翌1972年に、『グレイテスト・ヒッツ』のリリースに合わせてシングル盤としてリリースされ、Billboard Hot 100 で最高97位となった。一方、このシングル盤のB面に収められた「エミリー、エミリー (For Emily, Whenever I May Find Her)」は、予想外の評判を呼び、最高53位までチャートを上昇した。日本では1971年8月に独自企画のシングル盤がリリースされ、オリコンで最高15位となり、21週間チャートインした、となっています。

◆他の曲も好きだったけど「アメリカ」もよかったな。歌詞も当時は詳しい物語を理解してはいませんでしたが「みんなアメリカを探しにやってきたんだ」を繰り返し歌ってエンディングを迎えるのがとても哀愁がある感じでした。でも今回あらためてチャートを確認したら、イギリスでもそこそこ、アメリカじゃホット100の97位って、全然ヒットしなかったんですね。ラジオでやっていた"ベスト5"、あれは日本でのシングル売れ行きのベスト5だったのかな?

◆"アメリカ"の歌詞について。
歌詞からすると…主人公の男の子(名前は不明)と女の子(キャシー)の住んでいる町はミシガン州の"サギノー(Saginaw)"。
ボールの実の恋人の名前が“キャシー”であることは有名ですね。
 サギノーは人口が約61,000人ということなので日本の都市(市町村)に当てはめると460位くらいの新潟県 南魚沼市、徳島県 鳴門市、青森県 むつ市、群馬県 安中市あたり…。(ウィキペディアにはスティ―ヴィー・ワンダーがサギノー出身と出てましたよ)

saginaw.jpg

  二人はサギノーを出てヒッチハイクの旅を始めたのですが、車に拾ってもらうまでに4日間かかってしまいました。1人だけならともかく、男女の若いカップルだったら乗せてくれる運転手さんもいなかったのでしょうね。ヒッチハイクでピッツバーグまで行きます。

おそらくヒッチハイクでずっと行くのは難しいと判断したのでしょう。ピッツバーグからグレイハウンド(バス)に乗ります。その行き先がニュージャージーだったのでしょうかね。バスのなかでは二人で冗談を言い合って、旅を楽しんでいる様子もうかがえます。

greyhound-bus-1.jpg

…でも…

"タバコを放り投げてよ
レインコートに1本残ってたはずだから"
"1時間前に最後の1本を吸っちゃったわ"
僕は仕方なく景色を眺め 彼女は雑誌を読み始めた
向こうの広い野原に月が昇っていった…

の箇所の二人は雰囲気がちょっと変わっていますね。疲れてそれぞれ別なことをし始めて…何があったのでしょうか…。
「迷っちゃったよ」と眠っているキャシーの枕元でつぶやく彼。心に穴が空いてます…。そしてニュージャージーのターンパイク(有料高速道路)では渋滞?沢山の車が順番待ちをしている風景…彼は車の数を数えています。

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「誰もがアメリカを探しに来ていた」「みんながアメリカを探しにやってきた」…。

"自由の国"と言われていた"アメリカ"に誰もがやってきたけれど…彼と彼女は何かを失ってしまったのかな…。

そんな想像ができるこの曲、味わって聴いてみてください。

◆"America"から"早く家に帰りたい(Homeward Bound)"へ続きます。 - 11/6/1993 - Shoreline Amphitheatre (Official)
↓↓↓↓↓


◆"America"…Old Friends Live on Stage 2004
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ブックエンド(期間生産限定盤) Limited Edition
サイモン & ガーファンクル

album-Simon--Garfunkel-Bookends.jpg

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コメント

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今見ると

あの男はスパイだの、たばこ最後の1本を吸っちゃったよだの、なんかどうということのない歌詞が並んでいて、それが「みんなアメリカを探しに来たんだ」なんて、ちょっとピンとこない感じがしてたけど、今改めて読んでみると、なんかわかる気がします。アメリカという漠然としたイメージ、若者を引きつけるものがあった・・・・それが60年代70年代なんですよね。
サイモンとガーファンクルといえば、「セントラルパークコンサート」のアルバムを当時の彼女にプレゼントしたのを思い出します。
ゴールデンダブルシリーズの前に、CBSソニーは、「ギフトパック」という2枚組のシリーズを出していました。ちなみに、僕が初めて買ったアルバムは、ギフトパックの「シカゴ」でした。

映画のワンシーン

demaさん、何気ない無邪気な会話なのですが、その後の沈黙、を考えるとここではしゃいだ落差が、すごく利いてるように思います。映画のワンシーンのようですね。

No title

この曲ずっと探してました!ありがとうございます!他の曲も聴いて回って見ます

よろしくお願いします

「あ」さん。それはよかった!他の曲もいろいろ見ていってくださいね!