Poor Poor Pitiful Me / 私はついてない (Linda Ronstadt / リンダ・ロンシュタット)1977



Well I lay my head on the railroad track
Waiting on the Double E
But the train don't run by here no more
Poor poor pitiful me

そうアタシは列車の線路に頭を寝かせて
ダブルE 機関車を待ってたの
でも もう機関車はここでは走ってないんだって
かわいそうでついてないアタシ

Poor poor pitiful me
Poor poor pitiful me
Oh these boys won't let me be
Lord have mercy on me
Woe woe is me

かわいそうでついてないアタシ
哀れで みじめなアタシ
ああ 男たちはアタシを放っておかないの
神さま 哀れんでちょうだい
このアタシを…

Well I met a man out in Hollywood
Now I ain't naming names
Well he really worked me over good
Just like Jesse James

そう ハリウッドのはずれで男に会ったわ
名前も名乗ったりしなかったけどね
そう アイツは本当にアタシを痛めつけてくれたわ
まるでジェシー・ジェイムスみたいにね

Yes he really worked me over good
He was a credit to his gender
Put me through some changes Lord
Sort of like a Waring blender

そう アイツはアタシを
本当にひどい目に合わせてくれたのよ
男はそうあるべきって思ってるのね
神さま アタシを何か変えてちょうだい
ジューサーみたいにかき混ぜて

Poor poor me
Poor poor pitiful me
Oh these boys won't let me be
Lord have mercy on me
Woe woe is me

かわいそうでついてないアタシ
哀れで みじめなアタシ
ああ 男はアタシを放っておいてくれないわ
神さま 哀れんでちょうだい
このアタシを

Well I met a boy in the Vieux Carres
Down in Yokohama
He picked me up and he threw me down
He said "Please don't hurt me Mama"

そうよ 一人の男と出会ったの
ヨコハマの古い町でね
アタシをナンパして押し倒しておきながら
そいつはこう言ったのよ
“ママ お願いだから痛くしないでね”って

Poor poor pitiful me
Poor poor pitiful me
Oh these boys won't let me be
Lord have mercy on me
Woe woe is me

ああ アタシって かわいそうでついてない
アタシって 哀れで みじめよね
ああ 男たちはそんなアタシを放っておかないの
神さま 哀れんでちょうだい
このアタシを

Poor poor poor me
Poor poor pitiful me
Poor poor poor me
Poor poor pitiful me
Poor poor poor me
Poor poor pitiful me

かわいそうでついてないアタシ
哀れで みじめなアタシ
ああ 男たちは放っておいてくれないわ
神さま 哀れんでちょうだい
このアタシを…

Written by Warren Zevon
c 1973 Warner-Tamerlane Publishing Corp & Music (Bmi)

Double E= EE train=アメリカの鉄道路線の幅規格。ダブルE型機関車の通称。
pitiful=かわいそうな,哀れな.
poor=哀れな,不幸な,気の毒な
Have mercy on=哀れむ、慈悲をかける
work over=を殴りつける、(人)を痛めつける
Jesse James=アメリカ西部開拓時代のガンマン、無法者。
gender=性、ジェンダー
credit for=〔功績・性質などがあると〕認めること,信じること
put thruogh=~を成し遂げる、成就する
Waring blender=ウォーリング・ブレンダー
Vieux Carre=仏語(ヴュー・カレ)=古き街-Old Square

Released in 1978
US Billboard Hot100#31
From The Album"Simple Dreams"

s-l300.jpg

リンダのアルバム「夢はひとつだけ」で“It's So Easy”と並んで、気合十分のロックを聞かせてくれたのがこの「私はついてない」=“Poor Poor Pitiful Me”でした。
歌詞に「YOKOHAMA=横浜」が出てくることもあって日本でも人気を集めた曲でしたね。(そのあとの"Mama"と韻を踏むために"Yokohama"としたんでしょうね)

◆作者は「ロンドンの狼男」のヒットのあるシンガーソングライター“ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)”。ウォーレンの「Poor Poor Pitiful Me」は1976年リリースのアルバム「Warren Zevon」に収録されているので、リンダはこのアルバムを聴いて、自分でも歌いたいと思ったのではないかな。ちなみに、このアルバムにはリンダがカバーした「Hasten Down The Wind」や「Carmelita」も収録されています。また、1曲めが「 Frank And Jesse James」という曲が入っているので、ウォーレンのファンはこのアルバムを聴くと“Poor Poor Pitiful Me”の歌詞に“Jesse James”が再度出てくるので、ニヤッとする…のでしょうね。
 僕の持っているムック本「ジャクソン・ブラウンとカリフォルニアのシンガー・ソングライターたち」(シンコー・ミュージック)では、このアルバム「Warren Zevon」について以下のように紹介しています。

舞台になっているのはアメリカの夢の終着駅になっているカリフォルニアのハリウッドであり、その点はイーグルスやジャクソン・ブラウンとが、彼らがロマンティックな光景を描きがちなのに対して、ジヴォンはジャンキーやギャンブラー、自称女優といった裏通りを生きる人を主人公に、そこに皮肉やブラックユーモアをこめて物事を語る。

ウォーレンはジャクソン・ブラウンやブルース・スプリングスティーンなどと親交もあり、ウエスト・コーストのアーチストを中心に大きな影響を与えたミュージシャンでした。2003年9月、闘病の末に肺癌により死去しています(R.I.P)。

0-090301-00.jpg

◆ところでウォーレンのオリジナルは主人公が男なので、リンダバージョンの歌詞で「Boys」とあるところを「Girls」と変えれば基本的によいのですが、3rd verseの歌詞(YOKOHAMAが出てくるところ)は全面的に変えられています。ウォーレンのオリジナルの歌詞では次のようになっています。

Well, I met a girl at the Rainbow bar
She asked me if I'd beat her
She took me back to the Hyatt House
…I don't want to talk about it

そう 俺はレインボー・バーである女に会ったのさ
そいつは俺に“いじめてくれ”って言って
俺をリゾートの部屋に連れていったんだ
・・・もうその話はしたくないんだよ…


はい、なんでしょうねえ。この曲は。おそらく「S」とか「M」とかの世界を歌っているんでしょうね(-_-;)。考えてみたら冒頭の歌詞も「線路に頭を寝かして機関車を待っていた…」って、自殺未遂…。主人公は「みじめでついてない」自分を嘆いていますが、そんな脅迫観念のあるちょっと精神的に病んでしまっている人を歌ったのではないでしょうかね。

◆歌詞ですが、

Waiting on the Double E(=EE Train)
il_570xN_627943845_jvpj.jpg

Just like Jesse James
200px-Jesse_james_portrait.jpg

Sort of like a Waring blender
imagesF9U0P183.jpg

ですね。

linda-ronstadt-poor-poor-pitiful-me-asylum-4.jpg

◆“私はついてない”・・・アトランタでのライヴ(1977)
↓↓↓↓


◆ホワイトハウスでのクリントン夫妻の前で歌うリンダです。(May 6, 1996 at the White House)
↓↓↓↓


◆ウォーレンの“Poor Poor Pitiful Me”.ちょっとおとぼけた感じのロックですね。
↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Poor Poor Pitiful Me
・「ジャクソン・ブラウンとカリフォルニアのシンガー・ソングライターたち」

(この曲を購入)amazon.co.jp
夢はひとつだけ
リンダ・ロンシュタット

R-1224356-1328561750_jpeg.jpg

(Linda Ronstadt)
Love Has No Pride / ラブ・ハズ・ノー・プライド 1973
You're No Good / 悪いあなた 1975
That'll Be The Day / ザットル・ビー・ザ・デイ 1976
Someone To Lay Down Beside Me / 誰か私のそばに 1976
Blue Bayou / ブルー・バイユー 1977
It's So Easy / イッツ・ソー・イージー 1977
Back In The U.S.A / バック・イン・U.S.A 1978
Ooh Baby Baby / ウー・ベイビー・ベイビー 1979
Just One Look / ジャスト・ワン・ルック 1979
How Do I Make You / お願いだから 1980
Somewhere Out There / サムホエア・アウト・ゼア 1987 *Duet with James Ingram

関連記事

コメント

非公開コメント

大学時代を思い出す~

リンダの曲の中でも好きな曲のひとつです。ワディワクテルのギターが際立ってます。エンディングに長めのインストゥメンタルを入れるのは当時のちょっとしたはやりかも。(Runnning On Enptyなんかもそうでした)

Well he really worked me over good
Just like Jesse James
の部分、ぼくは「彼は本当に私をいい気分にさせてくれて」という意味かと思いました。
どうしてジェシージェームズが関係あるのかと悩んでしまいました(笑)
ちなみになぜか歌詞カードではYokohamaでなくYokahamaとなってました。
この曲がきっかけで、ぼくはJesse Jamesに興味を持ち、けっこう調べました。

アルバムSimple Dreamsは思い出深い懐かしいアルバムです。神田で輸入盤で買いました。聴いてみてなんかおかしいと思ったら、レコードの溝が、中心からほんの少しずれて彫られていたのです。当時の輸入盤は粗悪品が多かったです。泣く泣く買い直しました。
アルバム中のI Never Will Marry の歌詞で、なんで二度と結婚しないなんて決心したのか、友だちと意見が割れて大論争したのを覚えてます。(若かった~)
大学時代を思い出すアルバムです。

想い出のアルバム

demaさん ”Simple Dreams”=夢はひとつだけ、想い出のアルバムなんですね。僕も輸入盤を購入したとき、真ん中の丸い穴がちょっとずれていて、正しい円のように回らない不良品のレコードを買ってしまったことがあります(-_-)。
”work over”は辞書通りに訳してしまいましたが、”Jesse James”を調べられたあと、ジェシー・ジェイムズみたいにね、という訳はピタッと合ってますかね?
 ”I Never Will Marry”…どんな大論争だったんですかね~(笑)。

No title

大学の時の論争について

I never will marry

They say that love's a gentle thing
But it's only brought me pain
For the only man I ever loved
Has gone on the morning train

I never will marry
I'll be no man's wife
I expect to live single
All the days of my life

Well the train pulled out
The whistle blew
With a long and a lonesome moan
He's gone he's gone
Like the morning dew
And left me all alone

I never will marry
I'll be no man's wife
I expect to live single
All the days of my life

Well there's many a change in the winter wind
And a change in the cloud's design
There's many a change in a young man's heart
But never a change in mine

I never will marry
I'll be no man's wife
I expect to live single
All the days of my life

という歌詞なのです。友達は、「行ってしまった男のことが忘れられないんだな。」と言いましたが、ぼくの意見は違っていました。絶対愛し合っていたとう思いを裏切られ傷つき、人を愛し、愛される関係にかけることがいやになった、誰かを愛するということがもういやになってしまったのではないかと反論しました。友達も譲らず、こんなことで一時険悪になりました。どう感じるかはその人間の人生経験次第なのかなあなんて今は思います。
やっぱなつかしい(笑)

若いって素晴らしい!(^^

demaさん、ありがとうございます。歌詞をめぐって、喧嘩する…若かったですねえ!論争に決着させるおつもりもないとは思いますが、demaさんの意見に一票!ですね(笑)

Yokohamaの歌詞が気になりつい検索したら、こんな素敵なサイトが!

カナダの西側に暮らしています。いつも聞いているネットラジオTunedinのお気に入り番組「70's Hits」を聞いていたらリンダロンシュタットの曲が、、、。横浜と聞こえたので、即検索をしてみました。そうしたら、洋楽の和訳をされているこんな素敵なサイトを発見!英語の曲を聴くのがとても楽しみになりそうです。なかなか素晴らしいわかりやすい和訳ですね。これからも楽しみにしております。バンクーバーより ノブ

No title

Nobuさん、バンクーバーよりありがとうございます!あらためて、インターネットってスゴイですね(笑) 日本では、いま往年の洋楽アーティスト来日週間になっており、当ブログもその方面に流されております…!(今週は、ドゥービーブラザーズ、サンタナ、ポール・マッカートニー!)これからもお時間ありましたら、カナダで人気ある音楽の話など教えてくださ~い!

突然頭の中で

こんにちは。日曜日の朝、突然頭の中で「Poor Poor Pitiful Me 」が聞こえてきました。
音楽プレーヤーに入っているこの曲を久しぶりに聴いて、曲の背景を知りたくなり
いつもの様にこちらにお邪魔した次第です。

発売当時に聞いたときはPoorやPitifulの単語から、ヒッピームーブメントの只中にいた
彼女の世代や、ヴェトナム戦争帰還兵の事を歌ったものだろうと考えていましたが
全く違ったのですね。
Yokohamaがmamaとの韻を踏むために使われたというのは、一休さんの話に出てくる
橋と端のような「音」についてなのでしょうか?

今回も楽しませていただきました。ありがとうございました。

No title

yeti3776さん、コメントありがとうございました!
Yokohamaの出てくる印象的な歌詞を持つこの歌、"Yokohama"と"Mama"で韻を合わせているところを取り上げていただいたのも、ありがとうございました。オリジナルの作者が男性である曲を女性であるリンダがどのように変えて歌っているかを調べるのも楽しかった曲です。ウォーレンのコメントや失われたverseをチェックすると、脅迫観念のあるちょっと精神的に病んでいる主人公を、リンダはおちゃめな女の子、"わたし、おっちょこちょい、またやっちゃった!"という感じの楽しい曲にしたのかな、と想像できます。こんな作業もなかなか楽しかったです…(^▽^)。