She's Always A Woman / シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン (Billy Joel / ビリー・ジョエル)1977


For Dimitri! Billy Joel in Bremen, Germany - March 1978

She can kill with a smile
She can wound with her eyes
She can ruin your faith with her casual lies
And she only reveals what she wants you to see
She hides like a child,
But she's always a woman to me

彼女は笑顔で息の根をとめ
まなざしで人を傷つける
何気ない嘘の数々で信頼を踏みにじる
自分が見せたいものしか
きみに見せようとはしないんだ
子どもみたいに自分の心を隠す
そんな彼女だけど
僕にとってはいつだって
女性そのものなんだ…

She can lead you to love
She can take you or leave you
She can ask for the truth
But she'll never believe you
And she'll take what you give her,
as long as it's free
Yeah, she steals like a thief
But she's always a woman to me

彼女は自分を愛させるように仕向け
受け入れたり突き放したりする
本当のことを聞きたがったかと思えば
信じようとしないんだ
お金のかからないものであれば
差し出されるものは受け取るのさ
ああ 泥棒のように盗む彼女
それでも僕にとってはいつも
女性そのものなのさ

Oh she takes care of herself
She can wait if she wants
She's ahead of her time
Oh and she never gives out
And she never gives in
She just changes her mind

ああ 彼女は自分のことは
自分で済ましてしまうんだ
欲しいものなら待てることもできるし
時代の先を行っているんだ
ああ 諦めることは絶対にないし
負けず嫌いなのさ
気持ちがぷいっと
変わってしまうことはあるけれど…

And she'll promise you more
Than the Garden of Eden
Then she'll carelessly cut you
And laugh while you're bleedin'
But she'll bring out the best
And the worst you can be
Blame it all on yourself
Cause she's always a woman to me

エデンの園以上に
楽しいことを約束してくれたかと思うと
不用意に傷を負わせて
血を流すのを見て笑うのさ
人の一番いい面を引き出すと同時に
最悪の面もあばいてしまうんだ
自分自身を責めるしかないんだよ
だって彼女は僕にとっては
いつだって女性なんだ

Oh she takes care of herself
She can wait if she wants
She's ahead of her time
Oh and she never gives out
And she never gives in
She just changes her mind

ああ 彼女は自分のことは
自分で済ましてしまうんだ
欲しいものなら待てることもできるし
待ち合わせに定刻より早く来るひとさ
ああ 諦めることは絶対にないし
負けず嫌いなのさ
気持ちがぷいっと
変わってしまうことはあるけれど…

She is frequently kind
And she's suddenly cruel
She can do as she pleases
She's nobody's fool
And she can't be convicted
She's earned her degree
And the most she will do
Is throw shadows at you
But she's always a woman to me

いつもたいていは優しいけど
突然 残酷になるんだ
自分の好きなように振る舞って
誰かに騙されたりはしない
法に触れることはしないし
彼女は高学歴なのさ
彼女が一番多くやらかすのは
知らず知らずのうちに
人を傷つけることなんだろう
でも彼女は僕にとっては
やっぱり女性なんだよ…

(Billy Joel)

ahead of time=定刻前に、前もって
frequently=しばしば 高い頻度で
nobody's fool=だましにくい人、抜け目のない人
convict=人を有罪と宣告する.有罪と決する
earn one's degree=学位を取得する
cf.throw shade  =to (subtly) insult someone, to talk trash, to disrespect/contempt someone

Released in 1977
US Billboard Hot100#17
From The Album"The Stranger"

51D06qvX91L__SX425_.jpg

今月の月イチ・ビリーは「She's Always A Woman」。ビリーの名盤「ストレンジャー」の曲もだいぶ訳してきました。あと3曲だな。

(Side-A)
1.ムーヴィン・アウト (Movin' Out (Anthony's Song))
2.ストレンジャー (The Stranger)
3.素顔のままで (Just the Way You Are)
4.イタリアン・レストランで (Scenes from an Italian Restaurant)

(Side-B)
5.ウィーン (Vienna)
6.若死にするのは善人だけ (Only the Good Die Young)
7.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン (She's Always a Woman)
8.最初が肝心 (Get It Right the First Time)
9.エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム (Everybody Has a Dream)

◆この曲は歌い手が客観的な立場に身を置いて、「You」と「She」について歌っています。ビリーの当時の奥さんエリザベスのことを歌った歌だということはよくご存じかとは思いますが、「She」がエリザベスであって、「You」が「エリザベスに翻弄されるビリー」なのでしょうね。
 エリザベスはビリーのマネージャーをしていたので、「She」についての描写は男女の恋の駆け引きのようなものだけでなく、エリザベスのビジネスのマネジメント手法だとして歌詞を読んでいくといいのかと思います。
 歌詞には「(カジュアルな)うそをつく」「泥棒のように」など出てきますが、これもマネジメントだとすると、エリザベスは相当強引なマネージャーだったのでしょうか。同時に「She」は気分屋なので、いったんヘソを曲げてしまうと扱いに苦労します。
 理想郷「エデンの園」以上のことを約束…これは男女の関係のことなんでしょうね!でも彼女は楽園から一気に突き落とし、血を流させ、しかもそれを見て笑います。これ…最悪の女性ですよね…。
 でも彼女は「You」にとっては「女性(としての魅力)」を感じる人なんです。

shesalwaysawoman.jpg

◆和訳では、
"She's ahead of her time"は2つの意味で訳しました。"時代の先を行っている"という意味と、"約束の時間よりいつも早く来る、時間にきっちりな人"という意味です。

最後の"And the most she will do is throw shadows at you"もわかりにくかったです。"彼女がこれから最もしそうなことはきみに影を投げかけることだ"ということで、"Shadow"は"(不安な)影"を落とすってことかなとも思いましたが、似たイディオム(Slang)で"throw shade"という言葉を見つけました。こちらは"知らず知らずのうちに悪口などで人を傷つけること"らしく、こっちの意味かなと思いました。
 これから彼女とこのまま付き合っていったとしても、僕はきっと傷つけられることが何度もあると予想できる。でもそれでも彼女には僕が必要なんだ。そんな彼女にこそ、僕は「女性」を感じるんだ…ってところでしょうか。

「ラブソング」は「ラブソング」であっても、「情」「絆」、「宿命」?のような愛を感じる歌です。

Shes_Always_A_Woman.jpg

◆ちなみに…エリザベスとビリーは1982年に離婚しています…。
今にして思うと、エリザベスはこの曲について、ビリーが自分のことを歌ったんだと当然わかっていたよな。この曲を贈られて嬉しかったのかな。また「ストレンジャー」のアルバムになかにA面に「Just The Way You Are」で熱烈なラブソングが入っていて、B面に「She's Always A Woman」が入っていて、どちらもビリーが自分に対して歌った曲だということ。エリザベスはビジネスだって割り切れたのかな…?

◆"She's Always A Woman"のデモテープから。ラ、ラ、ラ…でメロディを歌うビリー。歌詞よりも先にメロディができた様子ですね…。"Again"って歌詞が最初にあったようですが最終的にはなくなったみたいです。口笛もこのときにはあったんだな。
↓↓↓↓↓


◆She's Always A Woman (Live at Shea Stadium) 2008
↓↓↓↓↓


(この曲を購入)amazon.co.jp
The Stranger Enhanced, Original recording remastered, Import
ビリー・ジョエル

51D06qvX91L__SX425_.jpg

関連記事

コメント

非公開コメント

数少ない演奏できた曲

この曲の深い意味を全く知りませんでしたが、昔は、ステレオを持ってないし、レコードは高価だったしで、ひたすらエアチェックしたのと同時に、子供の頃ピアノを習っていたことから、よく楽譜を購入しました。

中高生の頃ビリー・ジョエルの楽譜も購入し、確かちゃんと弾けたのがこの曲だったように思います。

だからこの曲はよーく覚えています(笑)。

すごい!うらやましい!

みけたまちびさん、この曲が弾けるとはうらやましいー!キーボードを弾くアーチストに憧れて、昨年秋に買ったCASIO製のキーボード、今年はまだ一度も弾いてない、、、。僕のたった一曲のレパートリーである「きらきら星」(童謡)ももはや怪しく、家族から、また無駄なもの買ったと白い目で見られてます(^_^;)。