A Hazy Shade Of Winter / 冬の散歩道  (Simon & Garfunkel / サイモン&ガーファンクル)1966



Time, time time,
see what's become of me
While I looked around
for my possibilities
I was so hard to please

時よ 時よ 時よ
自分の可能性を探しまわってる間に
僕がどうなったか見るがいい
僕は気が休まることはなかったよ

Look around
The leaves are brown
And the sky is a hazy shade of winter

周りを見てごらん
いつの間にか 葉っぱは茶色
空はかすんだ冬の色になってしまった

Hear the Salvation Army band
Down by the riverside's,
there's bound to be a better ride
Than what you've got planned
Carry your cup in your hand

川べりの方から聞こえてくる
救いの楽団の音を聞くがいい
絶望してたきみが思ってたより
ちょっとはいい旅になるはずさ
自分の運命は自分の手で切り開くんだ

And look around
Leaves are brown, now
And the sky is a hazy shade of winter

でも周りを見回せば
もう 木の葉は茶色
空は よどんだ影のような冬色になっている

Hang on to your hopes, my friend
That's an easy thing to say
But if your hopes should pass away
Simply pretend
that you can build them again

希望を失うんじゃない 友よ
言うのは簡単だけど
でももし 希望が消えてしまっても
もう一度
希望を作れるふりをすればいいんだ

Look around
The grass is high
The fields are ripe
It's the springtime of my life

周りを見てごらん
草は背が高く伸び
畑の作物は熟してる
…それが人生の春なんだ

Seasons change with the scenery
Weaving time in a tapestry
Won't you stop and remember me
At any convenient time?

季節は風景とともに変わっていく
つづれ織りのように時を紡ぐんだ
季節よ 立ち止まって僕を思い出して
都合のいいときいつでもいいから

Funny how my memory skips
while looking over manuscripts
Of unpublished rhyme
Drinking my vodka and lime

可笑しいよね
ウォッカ&ライムを飲みながら
まだ未発表の詩の原稿を眺めていると
よく記憶が飛んでいくんだ

I look around
Leaves are brown, now
And the sky is a hazy shade of winter

Look around
Leaves are brown
There's a patch of snow on the ground

僕は周りを見てみる
もう 葉っぱは茶色さ
そして空はくすんだ冬の色

周りを見てみろよ
葉っぱは茶色
地面には所々に雪が積もってる

Look around
Leaves are brown
There's a patch of snow on the ground
Look around
Leaves are brown
There's a patch of snow on the ground

周りを見てみろよ
葉っぱは茶色
地面には所々に雪が積もってる
周りを見てみろよ
葉っぱは茶色
地面には所々に雪が積もってる

Songwriters SIMON, PAUL
Lyrics c Universal Music Publishing Group

become of=~はどうなるのか
hard to please 《be ~》=気難しい、小うるさい
hazy=かすんだ,もやの深い
the Salvation Army=救世軍
be bound to=必ず
cup=運命、定め
manuscript=原稿
patch=小さな土地[畑];その作物

Released in 1966
US Billboard Hot100#13
From The Album"Bookends"

Hazyshade.jpg

このイントロの荒っぽいアコースティックギターの音。2分ちょっとの曲で、終わり方もハッとさせます。
"冬"の厳しさ?とともに、何かただ事じゃないような緊張感が走ります。「冬の"散歩道"」ってタイトルだと、外は寒いけど手をつないで歩けばあったかーい!なんてラブラブな風景もイメージされますが(されない?)、歌詞はそんなもんじゃないですね。

◆この曲のSongfactsには以下のような解説が書かれていました。

この曲のなかでは、主人公は完璧なもの(あるいは人)を懸命になって探しても見つからないと嘆き、とうとう彼の夢の時間は尽きてしまおうとしている。ポール・サイモンはこの曲のなかで、「季節」を人生のサイクルの比喩として使用している。


Simon_and_Garfunkel,_Bookends_(1968)

◆歌詞の最初の"Time、time、time…"、"Season"という語句と合わせ、夢を叶える前に時が経っていく残酷さも表しているように思います。気がつけば…いつのまにか葉っぱは茶色に、空は冬色に…。

◆2nd verseの"Salvation Army band"は直訳すると「救世軍のバンド」ですが、ちょっと急な感じなので、比喩の表現かなと思い、そんな主人公に差し伸べられる様々な「救い」と訳しました。ストイックに思ってた人生のなかで、救いもあるということは思っていたより"better ride"なのですが、それでも自分の運命(cup)は自分自身が手にして…ということです。

simon-garfunkel-a-hazy-shade-of-w-60620.jpg

◆"もう一度 希望を作れるふりをすればいい"…ということの解釈もちょっと悩みます。厳しい冬でも"希望があれば"、(人生の)春の風景が見えるだろう?ということだと思いますが、どうして「ふりをする」のでしょうか…?
 彼の身の上には何度も季節が来ては去っていく。冬は何度も経験していて、冬が終われば春が来ることもある。「冬」=夢が叶わない現実、のあとには「春」=夢が叶う、そういうふりをする、ということなのでしょうか。

 この部分を解釈するのに、ちょっと先に進んで「酒を飲んで、未発表の詩を眺めていると、記憶がよく飛ぶんだ」という歌詞と合わせて考えてみました。「記憶が飛ぶ」というのは「思い出せない」ということ。主人公は詩人(というよりポール自身?=ソングライター)で、未発表の詩がそれなりに沢山あってたまっている。この歌をいつ作ったのかはもう思い出せない…ということなのかなと思いました。…ということは…主人公はまだ陽の目が出ていない詩人(ソングライター)だと言っている。

 最後の歌詞に、木の葉が茶色、空がくすんだ冬色、というだけでなく「雪」まで登場しています。そうこうしているうちに冬は無情にも進行していく…。

◆ポールが「人生」を喩えたというこの曲。深まる冬のなか、主人公の夢はもう潰えてしまうのでしょうか…。

◆ところで、バングルスが1987年にこの曲をカバーし、S&G以上のヒットとなっています。映画「Less Than Zero」の挿入歌ですね。S&Gは全米13位、バングルスは全米2位!~このときの1位はティファニーちゃん"Could've Been(想い出に抱かれて)"でした。

Bangles_hazy_shade_of_winter.jpg

S&Gの「冬の散歩道」から、以下の歌詞が省略されています。主人公が若い女性ってことで、"記憶がスキップ"という表現は「老い」のイメージがあるし、ウォッカ&ライムは似合わないからかな?


At any convenient time?
Funny how my memory skips
while looking over manuscripts
Of unpublished rhyme
Drinking my vodka and lime


◆当時の映像。ポールは12弦ギターを持ってるけどテクは出しません。音源はレコードですね。
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◆Old Friends: Live on Stage, 2004
↓↓↓↓↓


◆バングルズのバージョン。やはりオープニングとエンディングがよい。歌詞が一部省略。
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◆バングルズの"冬の散歩道"、1987年のクリスマス・スペシャルより。
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(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia 冬の散歩道

(この曲を購入)amazon.co.jp
サイモン&ガーファンクルのすべて
サイモン&ガーファンクル

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コメント

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No title

小生を洋楽にいざなってくれたS&G、初めて買ったLPがS&Gグレーテストヒッツ。その中に入っていた冬の散歩道とエミリーエミリー、わが思い出の曲です。

サイモンは木の葉好き?

初めて夢中になって聴いた洋楽ミュージシャンがサイモンとガーファンクルでした。
当時の70年代初頭のラジオ少年としては、あくまでも「&」じゃなく「と」に拘ってしまう(笑)

ポール・サイモンは木の葉の色で、季節あるいは人生を表すのが好きなんでしょうね。
この曲で“木の葉は茶色になった”と歌ってますし、「木の葉は緑 Leaves That Are Green」でも“緑の木の葉は茶色に変わって行く”と歌っていますから・・・(笑)

何れにしてもポール・サイモンの詞は奥が深い割に判り易くて好きです。

追伸:エリック・カルメンの「噂の女」の和訳をお借りしました。


今年も宜しくお願いします

めったさん 明けましておめでとうございます。
ブログにコメント頂きありがとうございます!

めったさんのように ”パワフルに” とは
いかないかも知れませんが
今年は私も もう少し頑張って更新したいです

宜しくお願いします。

この「冬の散歩道」 めったさんが書かれていらした
”ただ事じゃない緊張感” というと

やっぱり この曲が使われた
野島伸司のドラマ『人間・失格』を思い出します

当時 毎週 ドラマを観ていましたが
色々考えさせる 底知れぬ怖さ?を 
この曲を聴くと 反射的に 
(その場面も)思いだされます

と、年初に書く内容ではないかも ですが(汗)

今年も明るく(笑) 宜しくお願いします!

S & G 思い出の曲といえば

RWさん、S&Gの思い出の曲、と聞いたら人によっていろいろ出てきそうですね。僕は「早く家に帰りたい」と「マイリトルタウン」かな。前曲はギターで練習したし、後曲はリアルタイムのヒットでしたので。

木の葉は、、、

JBLさん、今年もよろしくお願いします。「木の葉は緑」のことも書こうとしたのですが、忘れちゃいました(^_^;)。ハロー、ハロー、グッバイ、グッバイ、、、の印象的な曲ですよね。April come she willは季節を月次でわかりやすく歌いますが、木の葉の色、っていうと、いつの間にか変わっているもの、って感じが強いですね。

エリック「噂の女」見ました!ありがとうございます。2月がたのしみですね。

人間失格

ヒロクシンさん、今年もよろしくお願いします。野島伸司さんのドラマ「人間失格」では、ドキドキするシーンで使われましたね。ちょうどこの曲、カメラワークのコマ割などピタッとハマる展開をしてますよね(^_^;)。
年末のれい子ママへのプレゼント番組では、グランドファンクやBTOが懐かしかったです。やっぱり「悲しみのヒーロー」もかかりましたね。ナタリーコールの訃報もあり、AT40を彩ってくれたアーチストが亡くなられるとまた寂しくなりますね。

carry your cup in your hand

サルべーションアーミーのところの訳が違ってるように感じました。
サルべーションアーミーはこの場合、バンドで音を出しながら、困ってる人にスープなどを配っているのではないでしょうか? 比喩として使ってるわけですが、ポールはこのとき、音楽をやめて別の道を行くことを考えてたのではないかと思われます。自分の計画どうりに人生が運ばず、こうなったら自分を救済してくれる別の道・・音楽業界ではないところの・・・たとえば広告会社のコピーライターなどになって日々の生活を安定させてくれる「better ride」に乗ろうかな・・ってなことを考えていたのではないでしょうか? それで、自分のカップを持って行け、つまりサルべーションアーミーが配っているスープをもらいに行くべし、と唱っているように思います。
曲全体のながれは、時間、時間、時間・・・時間ばかりがすぎていく。何かいいことがないかと頑張ってみたのにあっと言う間にオレの人生ももう終盤に入っちゃった。周囲の葉っぱは茶色くなてしまい、もうすぐ冬(老後)だ。結局なにも思ったようにできなかった。たくさん詩をつくったが、それら未発表のものをどうやって売り出すかの計画書をウォッカ・ライムを飲みながら読み返していると意識が飛んじゃうだ。歳のせいかヤル気もほとんどなくなってる。草木が緑色に生い茂る我が世の春のときもあったけど、見てみろ、そこらじゅうに雪のかたまりもある。もう冬だ、もう終わりだ・・ってな感じかと思われます。

No title

かつきはやとさん、コメントありがとうございます! なるほど~。作者ポールの心境などに想いを馳せてこの曲を解釈すると、"サルヴェーション・アーミー"、"Better ride"、"Cup"、の部分の歌詞にストーリーが見えてきますね。勉強になります!
ただ、歌詞の本当の意味としてはご指摘の通りなのかもしれませんが、詩人としてのポールが、ダブルミーニングになるよう、作為的に歌詞を書いた可能性もあるのかな?と思いますので、僕の和訳は当面変更なし、でそのまま掲載を続けたいと思います。これからもよろしくお願いいたします!

No title

めった 様

ダブルミーニングは確かにねらってるんでしょうね。絶望の唄を軽快なアップテンポでやる・・ってのもヘンではありますね。次の春に向かって夢を広げる雰囲気にしてあるのは確かですね。ただ、実は、それは simply pretend してるような気がしました(笑)。
ちなみに、サルべーションアーミーのところへカップを持って行くのは自分じゃなくて希望を失いつつある友達への提案なのかもしれませんね。

No title

かつきはやとさん、再コメントありがとうございます。風景の描写でありますが、いろんな解釈をしうるというのも詩人ポールのなせるワザ!だと思います!