Year Of The Cat / イヤー・オブ・ザ・キャット (Al Stewart / アル・スチュワート) 1977



On a morning from a Bogart movie
In a country where they turn back time

You go strolling
through the crowd like Peter Lorre
Contemplating a crime

ボガートの映画から出てきたようなある朝の
時間がさかのぼったような田舎町の出来事さ

きみはピーター・ローレのように
人ごみのなかを歩いてるんだ
犯罪のことを考えながら・・・

She comes out of the sun in a silk dress
running like a watercolor in the rain
Don't bother asking for explanations
She'll just tell you that
she came in the year of the cat

彼女はシルクのドレスを身に着けて
太陽のなかから出てきたんだ
走って現れたのさ 雨のなかの水彩画のように
説明を求めて困らせちゃいけないよ
彼女はすぐにきみにこう言うだろう

“アタシ「猫の年」からやってきたの”って

She doesn't give you time for questions
As she locks up your arm in hers

And you follow
till your sense of which direction
Completely disappears

彼女は質問の時間を与えない
だって彼女は
きみの腕を自分の腕にしっかり絡めたから

きみは彼女についていくんだ
どっちに向かってるのか方向感覚が
完全になくなってしまうまで

By the blue tiled walls
near the market stalls
There's a hidden door she leads you to
These days, she says, "I feel my life
Just like a river running through"

The year of the cat

市場の店の近くの青いタイルのそばの
隠されたドアに彼女はきみを連れて行く
彼女はこう言うんだ
“最近こう思うの
人生が川のように流れていくみたい・・・”

「猫の年」って・・・?

Why she looks at you so coolly?
And her eyes shine like the moon in the sea
She comes in incense and patchouli
So you take her,
to find what's waiting inside

The year of the cat

彼女はなぜ きみを冷ややかに見るのだろう?
彼女の瞳は 海に浮かぶ月のように輝いている
お香とパチョリの香りに包まれて現れるんだ
そしてきみは彼女を連れて行く
何が待っているのかを見つけるために

“猫の年”に...。

Well morning comes
and you're still with her
And the bus and the tourists are gone
And you've thrown away your choice
and lost your ticket
So you have to stay on

さて朝が来ても
きみはまだ彼女といる
バスや他の旅行者はみんな消えてしまった
きみは選択を投げ捨て
チケットも無くしてしまった
だから留まるしかないんだよ・・・

But the drumbeat strains of the night remain
In the rhythm of the new-born day
You know sometime
you're bound to leave her
But for now you're going to stay

In the year of the cat
Year of the cat

新しい朝のリズムのなかにも
夜のドラムビートの余韻が少々残ってる
ときどききみは
彼女から離れなきゃいけないと思うけど
今のところきみは
そのつもりはないんだね

“猫の年”に留まるんだ・・・
“猫の年”に・・・

Writer(s): Peter John Wood, Peter Wood, Al Stewart, Alistair Ian Stewart
Copyright: Bro 'N Sis Music Inc., Mijac Music, Gwyneth Music Ltd., Unichappell Music Inc., Warner-tamerlane

contemplate=熟考する
stall=売店 商品陳列台
incense=香
patchouli=パチョリ=シソ科ミズトラノオ属の植物である。ハーブの一つ

Released in1977
US Billboard Hot100#8
From The Album"Year Of The Cat"

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みなさん、もう年賀状は書きましたか?
日ごろの感謝の想いを込めて…とは思うのですが、これがなかなか大変な作業ですよね(-_-;)。僕は毎年12月23日の祝日は1日かかりで作成・印刷をしてへとへと…。1枚1枚自筆で何か書かなきゃ…とは思うものの…最後にはそのまま"ええぃ!"とポストに入れてしまうのです…。
でも来年の干支=さる、について、まあまあそこそこのデザイン年賀状ができました(^▽^;)。そう来年の干支は"さる"(申)。

◆この曲"Year Of The Cat"は不思議な曲でした。だいたいが僕ら日本では"猫年"がない。海外のベトナムやタイ、ヨーロッパでもブルガリアには「猫年」はあるみたいですよ。

ちなみに、なぜ日本では「猫年」がないのか?は下の動画を見てください(十二支の基礎知識)
↓↓↓↓↓


ネコはネズミに聞いたのが悪かったですね(笑)。「還暦」についても勉強になりましたね。

ベトナムでは「うさぎ年」が「猫年」にあたっているようです。"うさぎ年"生まれの貴女はこの曲に出てくる妖しい女性なのかも…!?

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◆さて、この曲は映画「カサブランカ」(1942年)にインスパイアされて作ったとアル・スチュワートが言ってます。キザなセリフ"君の瞳に乾杯(Here's looking at you, kid. )"もこの映画から出たセリフですね。

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 歌詞に出てくる"Bogart"は主人公リックを演じた主演俳優"ハンフリー・ボガート"のことで、"Peter Lorre"もリックを事件に巻き込む闇屋ウーガーテを演じたピーター・ローレ。ハンガリー生まれの目がキョロっとした名俳優さんです。

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(解説)allcinema ONLINE より

 戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。



 まだ映画を観てなくて申し訳ないのですが(*_*;、列車内でおきた殺人事件の犯人はウーガーテ。ピーター・ローレが"犯罪をじっくり考えている"(Contemplating a crime)場面が出てくるのかな。

◆この曲の主人公は、"猫年"から来た女性に巻き込まれてしまった"きみ(You)"を客観的に見ている人。確かに「私、猫年から来たの…」
って美しい女性から言われたら、最初は"頭おかしいのかな、この人"と思っても、話を聞いていくうちに"ひょっとして…ほんと?"と思ってしまうかも。
歌詞を読んでいくと、この「お香」と「パチョリ」が妖しいですよね。この香りで酔わせて男の身も心も金も剥がしてしまうのです。実際の彼女の姿はアルバムジャケットに出てるようにこんなカンジなのですが、お香で酔ってしまった"きみ"には美しく妖艶な女性に見えてしまう。

Year woman

これがパチョリ。

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"わたし、Year Of The Catから来たの"と言う彼女の言葉が本当のことだとすれば、"Year Of The Cat"は犯罪組織の名前。彼女はその工作員なのではないでしょうか。←こういう雰囲気ぶち壊しのコメントはヤメナサイ(-_-;)。

◆シングルバージョンと違い、アルバムではイントロのピアノが長くて、歌がなかなか始まらない(^▽^;)。ヘッドフォンで聴くとピアノソロのイントロでは音が片側だけ入ってて、他の楽器も含め演奏が始まると両側に音が入ってくるのも結構好きでしたね。曲全体の妖しさをピアノが作っているように感じます。
"Year Of The Cat"…"猫の年"ということで頭のなかに広がるイメージ、想像。僕にとって洋楽の面白さ、魅力を広げてくれた1曲です。

◆ライヴでの"Year Of The Cat." やっぱり、ピアノが幻想的なイメージを作りますね。
↓↓↓↓↓


◆Solid Goldに出演。インタビューで""Year Of The Cat"について語ってます。(映画カサブランカのこととか…)
↓↓↓↓↓


◆Al Stewart, Year Of The Cat, Royal Albert Hall, May 16 2015
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Year Of The Cat
・Wikipedia Casabranka
・十二支の基礎知識
・All Cinema On Line

(この曲を購入)amazon.co.jp
Greatest Hits (Rpkg) Import
Al Stewart

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おおっ"Year Of The Cat"と同じイラストかと思ってたら違う。凝ってるなあ。ジャケットにいる女性はさらに組織の"工作員"っぽいぞ。

Year of

◆掲載曲が増えたので、アルファベット・アーチスト検索を3つに分けました。
 アーチスト名(A→G)
 アーチスト名(H→N)
 アーチスト名(O→数字)

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コメント

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この人もいいですね

この人もすてきですね。曲もすばらしいけど、じっくり味わいたい歌詞の曲が多いです。猫年ということでいいんですね。ちょっと不思議な歌詞だけど、好きです。
スコットランドのスチュワート王朝の末裔とのこと、孤独でナイーブな青年ぽい雰囲気を漂わせていた彼ですが、最近の動画を見ると、気のいいおじさんみたいでした。でも、繊細なギターソロは健在でした。

来年もよろしくお願いいたします

Demaさん、コメントありがとうございます。
アルはまだ現役でコンサートを続けてるようですね。Official Webサイトにもいろんなコンテンツがあって楽しめます。http://www.alstewart.com/home.html
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

Year Of The Cat

「イヤー・オブ・ザ・キャット」、大好きな曲でした。深夜のラジオで、妖しげな雰囲気のこの曲がチャートをあがってっくるのをドキドキしながら聴いていたのを思い出します。歌詞も曲とぴったりな妖しげな詞なのですね。
アルバムバージョンのピアノのイントロがまた良かったですよね。

猫の年から来た女性

星船さん、コメントありがとうございます。
"猫年""猫年から来た女性"…うーん、多感な年頃にこんな曲を聴くから、妄想激しく、洋楽が好きになってしまったんですね!(^▽^;)
She come out in the sun in a silk dress,,,ってあたりも、声にちょっとファズをかけて?るかなにかありますよね。このあたりも妖しい感じがして…。

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Re: watercolor in the rain

ありがとうございます!

水彩画の方がいいですね!

sealsandcroftsに直しました!


> ラジ関の全米トップ40リスナーでした。
> この歌は何の事を歌ってるんだ?って時には真っ先に「めったPOPS」を見にきてます。
> 自分では訳せないんですが、細かい事に気づいてしまったので報告です。
>
> 歌詞の「watercolor」をweblioのサイトで見ると、「水彩絵の具、水彩画、水彩画法」となっています。
> 「水色」の意味もあるのだとしたらスルーしてください。
>
> もうひとつ、右側の「タグ」の Seals & Crofts が Deals & Crofts になっているので訂正をお願いします。

Year of the cat

早速の対応ありがとうございました。
話しは変わるんですが、i heart radio というネット局でTop40を24時間365日(たぶん)流し続けていることはご存知でしょうか?

最近の?

Captain Fanta さん、コメントありがとうございます。ラジオの件、知らなかったです。うーん、でもラジオ番組として聞きたいかなー。昨今はチャート上位だから=いい曲、ということからは大分外れてしまってるように思います。

No title

いえいえ、イヤー・オブ・ザ・キャットを高校生の頃に聴いていた世代ですので、私はめっ太さん以上に最近の曲のことは知りません。
と言うか、ラップが主流になり始めた頃には洋楽邦楽問わずに新しい音楽を聴かなくなりました。
24時間TOP40は「リンク」のヒロクシンさんのブログのリンクにある「アメリカのFMラジオをWebで」というサイトで紹介されているような70年代と80年代のCasey KasemのAmerican Top 40です。

ありがとうございます

Captain Fantaさん、再び情報をありがとうございます。ヒロクシンさんブログのリンクに
、、ありました!今度聴いてみます。

全米TOP40

何度もすみません。全米TOP40を聴いていたなら、週替わりで放送している当時の再放送を聴いているだろうと、勝手に思い込んでました。

土曜日の夜

テレビだと番組まるごと録画して観るのが常になってますが、ラジオで録音、というのはなかなかうまくいきません。全米トップ40も番組ごと録画して通勤などで聴く!というのが理想です。かつて土曜の深夜に起きて頑張って聴いていた皆様はネットラジオでその時間に聴いているのか?もしくは録音して?
日曜の夜10時からの80sは聴いてますよ。ああこの曲あったなー!など、和訳したい!という曲を思い出してます。76年とか77年の再放送があったら保存版にしたいですねー!

こんな歌詞だったとは

密かに日本でもラジオで流れていた当時から好きな曲でしたから
レコードを買って何回も聴いていましたが
歌詞はあまり読んではいませんでした。
曲調と声が好きでした。
今もたまに聴いています。
アンニュイな歌い方がやけに印象的です。
改めて歌詞をよく読みましたが
やはりというか、
けっこうイメージどうりな内容ですね。
不思議な女性が登場するんですね。
ますます味わい深いと思いました。
アルスチュアートさんは今も
歌の活動をしているようで
もはやかなりなお歳ではありますが
あの声と雰囲気は変わらないのが
良いですね。
あのような歳の取り方は
憧れますね。

No title

ゆう茶魔さん、コメントありがとうございます。
アル・スチュワート、味わい深い"詩人"だと思います。
幸いにも今年はアルが来日してくれて、幸いにも彼のライヴを観ることができました。
http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-2221.html
ぜひ他の曲も味わってみてください。