Levon / リーヴォンの生涯 (Elton John / エルトン・ジョン)1972



Levon wears his war wound like a crown
He calls his child Jesus
'cause he likes the name
And he sends him to the finest school in town

リーヴォンは戦争で負傷した傷を
王冠のように誇らしくしている
彼は息子をJesusと呼んでいる
彼がその名前が好きだから
そして町で一番の学校に通わせてるんだ

Levon, Levon likes his money
He makes a lot they say
Spends his days counting
In a garage by the motorway

リーヴォン 彼はお金が好き
かなりのお金を稼いでると聞くよ
高速道路の脇のガレージで
日がなお金を数えてるんだ

He was born a pauper
To a pawn on a Christmas day
When the New York Times
Said God is dead and the war's begun
Alvin Tostig has a son today

彼は貧乏人の家に生まれた
クリスマスの日に人質のようにね
ニューヨーク・タイムズ紙が
"神は死んだ 戦争が始まった"
と報じたその日さ
父アルヴィン・トスティグに
男の子が誕生したのさ

And he shall be Levon
And he shall be a good man
And he shall be Levon
In tradition with the family plan
And he shall be Levon
And he shall be a good man
He shall be Levon

そして彼はリーヴォンと名付けられた
彼は立派な人間になるんだ
彼はリーヴォンという人になっていく
家族の伝統に従って
そして彼はリーヴォンと名付けられた
彼は立派な人間になるんだ
彼はリーヴォンになるべくしてなるんだ

Levon's sells cartoon balloons in town
His family business thrives
Jesus blows up balloons all day
Sits on the porch swing watching them fly

リーヴォンは町で
イラスト付きの風船を売ってる
実家の商売は順調だ
息子Jesusは一日中風船をふくらませ
ポーチスイングでゆらゆらしながら
風船が空に昇るのを見つめてる

And Jesus,
he wants to go to Venus
Leave Levon far behind
Take a balloon and go sailing,
While Levon, Levon slowly dies

息子"Jusus"
彼は金星へ行きたがってる
父リーヴォンを遠く置き去りにして…
風船につかまって飛んでいくんだ
その間 、父リーヴォンは
ゆっくりと息を引き取っていく…

He was born a pauper
To a pawn on a Christmas day
When the New York Times
Said God is dead and the war's begun
Alvin Tostig has a son today

クリスマスの日に
まるで人質のように
貧乏人の家に生まれたリーヴォン

ニューヨーク・タイムズ紙が
"神は死んだ 戦争が始まった"
と報じたその日に生まれた彼

アルヴィン・トスティグに男児誕生

And he shall be Levon
And he shall be a good man
And he shall be Levon
In tradition with the family plan, woo
And he shall be Levon
And he shall be a good man
He shall be Levon

リーヴォンという名前で
いい人間になれよと期待され
家族の伝統に従って
リーヴォンの人生を歩む彼

"リーヴォンになるのよ"
"いい人間になるのだ"
彼はリーヴォンになるべくしてなる

And he shall be Levon
And he shall be a good man
And he shall be Levon
In tradition with the family plan, woo
And he shall be Levon
And he shall be a good man
He shall be Levon

リーヴォンという名前で
いい人間になれよと期待され
家族の伝統に従って
リーヴォンの人生を歩む彼

"リーヴォンになるのよ"
"いい人間になるのだ"
そして彼は"生まれ変わって"いくんだ…

Songwriters JOHN, ELTON / TAUPIN, BERNARD J.P.
Lyrics c Universal Music Publishing Group

pauper=貧困者,貧乏人
pawn=人質
thrive=健康に育つ、富む
porch=車寄せ、玄関、ベランダ

Released in 1972
US Billboard Hot100#24
From The Album"Madman Across the Water"

Elton_John_-_Madman_Across_the_Water.jpg

"リーヴォンの生涯"(シングル名は"リーヴォン")もエルトンの名曲として欠かせませんね。

◆"Madman Across the Water"のリマスター盤のライナーノーツに、アルバムプロデューサーだったガス・ダッジョンが書いてますが、"リーヴォン"という名前はその頃、バーニーとエルトンがファンだった"The Band"のドラマーでリードシンガーだった Levon Helm から取ったようですね。
 では父親の名前"アルヴィン・トスティグ"は?…これはバーニーの創作の名前、とのことでした。ただしバーニーはイングランドのウェセックス出身とのことで、1055年頃に"Tostig Godwinson"というウェセックス伯爵がいるので、そこから無意識に取ったのでは…?とも言われています。

elton-john-levon-djm.jpg

◆邦題のように"リーヴォンの生涯"について、リーヴォンの親子三代に渡って歌われる歌です。
リーヴォンはクリスマスの日に貧しい家で生まれました。子どもに"Jusus"と名付けたのは彼がイエスと誕生日が同じだからかなと思うのですが、「その名前が好きだから」とされてますね。このこともなんとなく物語の展開を想像します。

一方、息子Jesusは"porch swing"でゆらゆら揺れながら、膨らませた風船が空に昇るのを見て過ごします。"porch swing"で画像検索をしてみたら、こういうのが出てきました。

Homemade-Porch-Swing-9.jpg

日本ではあまり見かけませんが、洋画には結構出てきますよね。
 リーヴォンは貧乏な家に生まれましたが、商売は順調で繁栄(thrive)し、ポーチに"ポーチ・スウィング"も置けるようになっていました。もちろん一家でみな一生懸命に働いてここまで大きくしたのかもしれませんね。でも息子Jesusに父親の想いは伝わってるのでしょうか?

息子Jesusが行きたがっているのは、"Venus(金星)"ということに気がつきました。火星や木星ではありません。金星は"愛と美しさの神ヴィーナス”が司る星です。もしかしたらですが、リーヴォンがこれまで、商売について身を粉にして努力してきたか、または色んな手を使って"濡れ手に粟"でぼろ儲けしたか、そのあたりはわかりませんが、いずれにしても父親は"商売人"であり、きっとこれからも変わらない。でもJesusは自分に商売は向いてない、と思っていたのではないでしょうかね。また歌詞にはリーヴォンの奥さんをはじめ女性は誰も出てきません。リーヴォン、そしてJesusの人生の中で女性=愛はこれまで大きなポジションを占めることはなかったのかも。
…Jesusが求めるのは"愛"、そしてリーヴォンもそのことに気づいてるのではないでしょうか。
 息子に"Jusus"と名前をつけたり、"リーヴォン"という名前で一家に求められる役割を演じて、いい人間になる、ということに努力してきたリーヴォンの人生。でも息子は別な生き方を選びます。息子の人生は息子が決めるものですが、なんとなくわびしい気持ちも、、、。。
バーニー、そしてエルトンはリーヴォンと自分をどのように重ね合わせて見てたのかな?と思います。

levon-ger45.jpg

◆ガス・ダッジョンのライナーノーツにはもう少し興味深いことが書かれていました。アルバム"Madman Across The Water"の収録曲には3曲、"Jusus"が登場する曲があるとのこと。それは"Tiny Dancer"と、この曲、そして"人生とは狂った桃のよう(Rotten Peaches)"。こう書いてあってその関連性などについては特にふれておらず。気になるじゃないか!
 でもさすがに"キリスト教"とエルトンの関係を類推してまとめたりするのは洋楽大学の卒業論文並みに取り組まないとならない(←そんな大学ないよ)ので、ここでは止めておきます(^▽^;)。

◆アルバムのライナーノーツにある"Levon"のイラストです。

DSC_2071.jpg

DSC_2072.jpg

◆2015年11月18日エルトン日本公演(横浜アリーナ)に行って、
ひとつ重要な発見をしました

"マッドマンからの曲を2曲やるよ"とエルトンが言ったので、"可愛いダンサー"と"リーヴォンの生涯"だなとピンときて"ウォー!"と声をあげてしまいました。
最初は"Levon"の方から。マッドマンのアルバムバージョンよりもバンド・サウンドになっていて、なおかつエルトンのピアノソロがだいぶフューチャーされています。もうちょっとしっとり聴きたい雰囲気でちょっと残念な感もあったのですが、まあこれはこれでよいかと。

それで僕はアーチストと今このときこの曲を一緒に歌う、という瞬間をこよなく愛しています(^▽^;)ので、エルトンと一緒に歌いました。

And he shall be Levon
And he shall be a good man
And he shall be Levon
In tradition with the family plan
And he shall be Levon
And he shall be a good man
He shall be Levon…

気持ちよく歌っていたのですが、エルトンは最初"エン ヒシャルビ、リ~ヴォ~ン、エン、ヒシャルビ、グッメ~ン…"と歌っていて一緒に歌えるのですが、最後の"He shall be Levon…"のところだけ、ちょっとタイミングを変えて歌うので一緒に歌いづらい!(^▽^;)。
なんでタイミングがずれるのかを考えたのですが、エルトンは最後の歌詞を"リ~ヴォン"ではなく"リヴォーン"と歌っていたからなのでした。

"リーヴォン"と"リヴォーン"の違い、なんですよ。

ここで私めは、ええ~っもしかして( ゚Д゚)とひらめきました。

エルトンはもしかすると、ここを"Levon"ではなく"reborn"と歌っているのではないでしょうか?

"彼はリーヴォンになるべくしてなるのだ(He shall be Levon)"

ではなく

"彼は生まれ変わるのだ"(He shall be reborn)

と歌っている!
そしてその方が歌詞の物語としてもフィットする。リーヴォンの生涯〜彼はリーヴォンと名付けられた商売人の息子で、彼も商売人になるしかなかった。でも彼はそんな人生を歩みたくはなかった〜を思いやり、ぜひ“生まれ変わって(reborn)“彼がなりたいものになってほしい、と歌っていると感じました。

もしかするとネイティヴの人であれば耳で聴いて"最初からそう思ってたよ"と言うのかもしれませんが(^▽^;)
(下の2012年のライヴでもやっぱり最後に"リボーン"と歌ってるぞ)

◆ "The Million Dollar Piano", live at the Colosseum at Ceasars Palace in Las Vegas, 2012.
↓↓↓↓↓


◆この曲のスタジオ・ヴァージョンです。
↓↓↓↓↓


◆エルトンの数々のヒット曲を振り返ってみましょう!~Elton John - The UK Albums Chart History.
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Levon
・metrolyrics.com
・Madman Across The Water Linernotes

(この曲を購入)amazon.co.jp
5 Classic Albums Import
Elton John (アーティスト)

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Elton John
Tumbleweed Connection
Madman Across the Water
Honky Chateau
Don't Shoot Me I'm Only the Piano Player

エルトン初期曲をアルバムで聴いてみたい人はおススメ。でも歌詞が入ってないからな~。エルトンはやっぱり歌詞も味合わないとな。でも安いから庶民としては欲しくなる…(-_-;)

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大阪でコンサート行きました LEVON いい!

はじめまして。ごんたといいます。
大阪でエルトンのコンサート行ました。5年ほど前からなぜかとても好きになりエルトンはよく聞いています。LEVONは恥ずかしながら、私のお気に入りに入っていませんでした、コンサートで心に残りました。LEVON?REBORNじゃないの?とずっと悩んでいましたが、今日ようやく謎が解けました。英語が不自由なものでとても助かりました。
以前から時々利用させていただいています。これからも良い曲を紹介お願いします。

よろしくお願いします

ごんたさん、LEVON→Reborn説をご支持いただきありがとうございます。でもまだこの学説はめったが勝手に言っているだけで、エルトン学会でも(そんな学会存在しませんが)認められてはいない説ですので、くれぐれも鵜呑みにはしませぬようお願いします(^_^;)。でもこの説に立つと、この曲がよりわかりやすく、親しみをかんじたリしませんか。生まれ変わったLevonには自分の人生を自分で決められる国や家に生まれてほしいし、悔いのない人生を送ってほしいですよね。またよろしくお願いします!