Candle In The Wind / 風の中の火のように~孤独の歌手、ノーマ・ジーン (Elton John / エルトン・ジョン)1974



Goodbye Norma Jean
Though I never knew you at all
You had the grace to hold yourself
While those around you crawled

さようなら ノーマ・ジーン
僕はあなたと少しも知り合うことがなかったけど
周りがあなたに こびへつらっていても
あなたは内に気品を秘めたひとでした

They crawled out of the woodwork
And they whispered into your brain
They set you on the treadmill
And they made you change your name

映画のセットから出てくる連中は
あなたにペコペコして調子のいい話を
あなたの頭に吹き込みました
あなたに退屈な仕事ばかりさせて
名前も変えさせてしまいました

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in

And I would have liked to have known you
But I was just a kid
Your candle burned out long before
Your legend ever did

僕にはこう感じるんです
あなたの人生は
まるで"風に吹かれたろうそく"のようだと

雨が降り始めたときに
誰にすがりつけばいいのかもわからずに...

あなたと知り合いになれてればよかったけど
僕はただの子どもだったんです
でも ろうそくはだいぶ前に燃え尽きてしまっても
あなたの伝説はしっかりと残ったのですよ・・・

Loneliness was tough
The toughest role you ever played
Hollywood created a superstar
And pain was the price you paid

孤独感は しぶとく のしかかり
あなたはずっと一番孤独な役を演じてました
ハリウッドはスーパースターを作り上げたけど
その代償はあなたの痛みだったのです

Even when you died
Oh the press still hounded you
All the papers had to say
Was that Marilyn was found in the nude

あなたが天に召されたときでさえ
新聞はあなたを追いかけて
全紙がこのように書きました
"マリリン 全裸で発見される"と…

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in
And I would have liked to have known you
But I was just a kid
Your candle burned out long before
Your legend ever did

僕はあなたの人生をこう思うんです
"風のなかに灯る1本のろうそく"のようだと

雨が降り始めたときに
誰の傘に入っていいのか わからなかったあなた

僕が知り合いになれてればよかったのに
僕は無力な子どもだったんです

ろうそくが燃え尽きたのは
ずいぶん前になるけれど
あなたの伝説はしっかりと残ったんです

Goodbye Norma Jean
Though I never knew you at all
You had the grace to hold yourself
While those around you crawled

Goodbye Norma Jean
From the young man in the twenty second row
Who sees you as something more than sexual
More than just our Marilyn Monroe

さようなら ノーマ・ジーン
あなたとは知り合いにはなれなかったけど
周りがいくらちやほやしようとも
あなたは内に誇りを持ったひとでした

さようなら ノーマ・ジーン
22列目の席に座った若者からの挨拶です

僕はあなたに
“セクシー”なんて言われる以上のもの
“僕らのマリリン・モンロー”
なんて言われる以上のものを
感じているのです

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in
And I would have liked to have known you
But I was just a kid

あなたの人生はまるで
“風に吹かれるろうそくの炎”

雨が降り出したときに
誰かに頼ることもできなかったあなた
僕が子どもでなければ
あなたに何かしてあげられたかもしれない

Your candle burned out long before
Your legend ever did
Your candle burned out long before
Your legend ever did

あなたの炎は消えてしまったけど
あなたの伝説は今も残っています

あなたの炎はだいぶ前に消えてしまったけど
あなたの伝説は今でも息づいています

Songwriters JOHN, ELTON / TAUPIN, BERNIE
Lyrics c Universal Music Publishing Group

have grace.=気品がある
crawl=ぺこぺこする へつらう
woodwork=木工細工
treadmill=足踏み車、退屈な仕事
set on=〈…を〉けしかけて〈…〉させる

Released in 1974
UK Single Chart#11
From The Album"Good Bye Yellow Brick Road"

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 アルバム“Goodbye Yellow Brick Road”収録のこの曲。邦題として「風の中の火のように(孤独の歌手、ノーマ・ジーン)」と付けられたバラードの名曲でした。

◆“ノーマ・ジーン“は女優マリリン・モンローの本名で、この曲はマリリンについて歌われています。エルトンは、イギリスのダイアナ王妃がパリで交通事故にてお亡くなりになられ(1997年8月31日)た際に、9月6日のご葬儀の際にこの曲をダイアナ妃追悼の歌詞で歌い、のちに“Candle In The Wind 1997”として改題されCD化。大ヒット曲となりました。
(“Candle In The Wind 1997”についてはまた改めて和訳して記事にしたいと思います)

◆先ほど“マリリン”について歌われた曲、と書きましたが、エルトンは特にマリリンの大ファン、というわけではなかったようですね。アルバム“Goodbye Yellow Brick Road”の1995年のライナーノーツではエルトンはこの曲について次のようにコメントしています。

:どうもこの曲とマリリンの関係については大げさに捕えられてしまった観があるね。まるで僕がモンロー・フリークのように思われてさ。別にモンロー賛歌でも何でもなく、それより"誤解"について歌っているんだよ。かわりにジェームズ・ディーンでも構わなかったんだ。


Album candle

はい、ちょっとガッカリ(!)はありますね(^_^;)。でも、エルトンが歌いたかったのは“誤解(Misunderstanding)”。マスコミやショー・ビジネスが取り上げる“表の顔”と、その人自身の“素顔”に落差があること、だったのでしょうかね。一方、アルバムには収録曲それぞれについて歌詞の載ったイラストが掲載されています。この曲のイラストについてエルトンの注文としては、まず“パッと見て、すぐマリリンとわかること“と“よく見ると涙を流しているのがわかること”だったようですよ。はい、マリリンの瞳から確かに涙がこぼれ落ちています・・・。

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◆静かに始まるピアノとエルトンのボーカル。コーラスや絡むギター。この曲の演奏は歌詞と合わせて、マリリンへのあふれる“敬意”を感じます。マリリンが亡くなったのは1962年8月5日。そのときバーニー・トウピン1950年5月生まれなので12歳、エルトンは1947年3月生まれなので15歳。もう少し小さかったのを想像(8歳くらい?)をしていたのですが(^_^;)、でもやはり自立していない子ども。何ができたかと言えば、何もできなかったけど、死してもなおゴシップ報道をされるスーパースターのマリリン・モンローについて思うことがあったのでしょうね。彼女への敬意を払う視点にて和訳(意訳)させていただきました。

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◆"Candle In The Wind"は結論的にいえば、米国ではシングル発売はなく、チャートの記録はありません(英国では12位)。完成度の高いシングル向きの曲だと思うので疑問に思っていましたら、当初、アメリカでもアルバムタイトル曲"Goodbye Yellow Brick Road"のあとセカンドシングルとしてリリースを予定していたそうです。でもデトロイトの黒人ラジオ曲がB面だった"Bennie And Jets"をガンガンかけていて人気に火が付いてきたので、急遽A面B面を差し替えたということです!

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◆歌詞の"22列目の若者"の"22"という数字。何か意味があるのだろうか?調べたのですが、よくわかりませんでした…(-_-;)

◆最後にこの曲のトリビアとなりますが、作詞をしたバーニーがどこで"Candle In The Wind"というフレーズを思い浮かべたかというと、若くして亡くなったジャニス・ジョップリンの生涯を語るのに、この言い方がよく使われていたのを耳にしたから...のようですよ。

◆この曲もきっと日本公演で歌ってくれるでしょう!本日はエルトンのアルバム“Goodbye Yellow Brick Road”からあと数曲お届けします!

◆ライヴで歌われる"Candle In The Wind"
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Candle in the wind
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1971-1985下(音楽之友社)
・metrolyrics.com

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Goodbye Yellow Brick Road CD, Original recording remastered, Import
エルトン・ジョン

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(Elton John)
Skyline Pigeon / スカイライン・ピジョン 1969
Your Song / 僕の歌は君の歌 1970
It's Me That You Need / イエス・イッツ・ミー 1971
Crocodile Rock / クロコダイル・ロック 1973
Daniel / ダニエル 1973
Goodbye Yellow Brick Road / グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 1973
Don't Let The Sun Go Down On Me / 僕の瞳に小さな太陽 1974
The Bitch Is Back / あばずれさんのお帰り 1974
Philadelphia Freedom / フィラデルフィア・フリーダム 1975
Island Girl / アイランド・ガール 1975
Pinball Wizard / ピンボールの魔術師 1976 1678
Don't Go Breaking My Heart / 恋のデュエット 1976 *Duet with Kiki Dee
Sorry Seems To Be The Hardest Word / 悲しみのバラード 1976
Little Jeannie / リトル・ジニー 1980
Empty Garden (Hey Hey Jonny ) / エンプティ・ガーデン 1982
I Guess That's Why They Call It The Blues / ブルースはお好き? 1983
I'm Still Standing / アイム・スティル・スタンディング 1983
Sad Songs(Say So Much)/ サッド・ソングス 1984
Sacrifice / サクリファイス 1989
Can You Feel The Love Tonight / 愛を感じて 1994
Circle Of Life / サークル・オブ・ライフ 1994 
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コメント

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No title

初めまして、22という数字はエルトンとマリリンの年齢差が22歳であることに由来していると思われます。したがって、この部分は
22歳下の若輩者からさよならを言うよ ノーマ・ジーンが適していると思われます。

No title

レッドさん、ありがとうございます!
マリリン 1926年6月1日生
エルトン 1947年3月25日生
ホントだ!22歳差なんですね。長い間の疑問が解決しました!