Midnight Wind / ミッドナイト・ウィンド (John Stewart / ジョン・スチュワート)1979



Come on down Miranda
Your window's open wide
Take a chance on a midnight dance
So I can see it in your eyes

さあおいで ミランダ
きみの窓は大きく見開かれたよ
真夜中のダンスをするチャンスじゃないか
きみの瞳は踊りたがってるよ

Come on down Miranda
No need to fix your hair
Shake the town with the windows down
Fly in the midnight air
Fly in the midnight air

こっちにおいで ミランダ
髪をとかさなくたっていいさ
窓を閉めて 町を揺るがせようか
真夜中の風に乗って夜空に飛び立とう
真夜中の風に乗って夜空を飛んで行こう...

There are dreams
that fly in the midnight wind
Souls that cry in the midnight wind
Lovers who try in the midnight wind
You and I in the midnight wind

真夜中の風に たくさんの夢が乗っていく
真夜中の風に 声を上げて泣く魂が見える
真夜中の風に 愛を確かめ合う恋人たちがいる
真夜中の風に吹かれてる 君と僕も

Come on down Miranda
You know your time has come
You beauty queens come on so clean
But you're, you're missing all the fun
Yeah you're missing all the fun

降りておいでよ ミランダ
もう行かなきゃいけない時間だね
美しいきみ さらに清らかになるんだ
でもきみは
きみは楽しみをすべて忘れてしまった
そうさ きみはもう笑顔を見せてはくれないのか

There are dreams
that fly in the midnight wind
Souls that cry in the midnight wind
Lovers who try in the midnight wind
You and I in the midnight wind

真夜中の風に たくさんの夢が乗っていく
真夜中の風に 声を上げて泣く魂が見える
真夜中の風に 愛を確かめ合う恋人たちがいる
きみと僕も 真夜中の風に吹かれてる

Midnight wind
Midnight wind

真夜中の風に
真夜中の風に

There are dreams
that fly in the midnight wind
Souls that cry in the midnight wind
Lovers who try in the midnight wind
I said you and I in the midnight wind

真夜中の風に 飛んでいくたくさんの夢
真夜中の風に 声を上げて泣く魂
真夜中の風に 愛を確かめ合う恋人たち
そして真夜中の風に吹かれてるきみと僕・・・

Midnight wind
C'mon down

真夜中の風に・・・
降りておいでよ・・・

There are dreams
that fly in the midnight wind
Souls that cry in the midnight wind
Lovers who try in the midnight wind
You and I in the midnight wind

Midnight wind
C'mon down
Oh please babe

真夜中の風に・・・
降りておいでよ・・・
お願いだから・・・

written by John Stewart

Released in 1979
US Billboard Hot100#28
From The Album"Bombs Away Dream Babies"

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この曲の後半から終盤、フリートウッド・マックのスティーヴィーのコーラス、リンジー・バッキンガムのギターとジョン・スチュワートの歌が絡んできます。「圧巻」!
月イチ・マックはスティーヴィー曲の番。スティーヴィーのコーラスの存在感のあるこの曲を11月の月イチ・マックとします←ゴマカシたな(-_-;)

◆トップ40ファンの皆さまでしたら、John Stewartさんと言えば「Gold」ですね。この曲もいずれ取り上げたいと思います。この曲"MIdnight Wind"はJohn Stewartが1979年にリリースしたアルバム"カリフォルニア・タウン(Bombs Away Dream Babies)"からのセカンド・シングル。「Gold」のようにトップ10ヒットにはなりませんでしたが、気になる曲でよく聴いていました。ちなみにアルバムの邦題"カリフォルニア・タウン"は"Gold"の出だしの歌詞で"When the lights go down in the California town…♪"からきています。

◆そしてJohn Stewartさんと言えば、往年のフォーク・ロックグループ"キングストン・トリオ"のメンバー。50年代後半から60年代前半に多くのヒットを放ちました。John Stewartはオリジナルメンバーではなく、グループの中心人物だったデイヴ・ガードの脱退(1961年)に伴い加入したメンバーでしたが、グループの音楽に変化をもたらした重要な役割がありました。

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あと有名なのが、ソングライターとしての才能です。モンキーズに提供した"デイドリーム・ビリーバー"は超有名曲ですね。(いまは故忌野清志郎さんバージョンが某コンビニさんのテーマソングっぽくなっていますよね…これちょっと悔しいですね…僕はほぼ毎日セブンコーヒー←あっ言っちゃった、利用してるけど)

◆"Gold"や"Midnight Wind"でどうしてスティーヴィーがジョンと共演に至ったかというと…ジョンとリンジーの共演にスティーヴィーも一緒に参加した、というのがきっかけですね。
フリートウッド・マックのオフィシャルウェブに書かれていたジョンのページから引用します。

ジョン・スチュワートは1979年を想い出す、"僕はエレクトリック・ギターの弾き方をリンジー・バッキンガムのレコードを聴いて習ったのさ、同時にリンジーがアコーステッィク・ギターを弾くのにキングストン・トリオのレコードを聴いたって話を聞いたんだよ。だから僕らは実際に会う前に、8年もの間、ずっと会話してきたってことなんだ。

この話ってちょっと素敵じゃないですか?そして二人はジョンの1970年代の復活において共演します。
ジョンは言います。

レコードを作る際に共演したなかで、"神秘的なモノ"を作る才能に出会ったのはほんの数人しかいないよ。一人はブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)だけど、リンジー・バッキンガムは別格だね。


たしかにリンジーの加入でマックのサウンドも明らかに変わりました。"Gold"や"Midnight Wind"はソングライターとしてのジョン・スチュワートの才能に、アレンジャー・パフォーマーとしてのリンジーの才能、そしてスティーヴィーの参加による、フリートウッド・マック的な仕上げ、が施された楽曲と言えますね。

stewart3.jpg
Nick Reynolds、John Stewart、Gary Busey、&Lindey Buckingham
Photo Henry Diltz

◆"Midnight Wind"について…うーん、この曲は何を歌っているのだろう?歌詞に出てくる"Miranda"という女性の名前は誰のことなんだろう?
ネット検索などだいぶしましたが、はっきりとはわからず…でもいくつかのヒントは得ました。こちらのサイトに1979年のジョン・スチュワートへのインタビューが載っています。(英語なので僕のつたない英語力での訳・解釈となることをお許しを…)

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(1)"Wind"は"Sun"と並んで、ジョン・スチュワートの書く歌詞にはよく出てきます。彼は重要な言葉と考えていたようです。

Q:あなたは(作品のなかで)"wind""sun""rain"などの言葉をよく使いますね?
A:本当のことを言うと僕は理由を深く掘り下げたりはしないんだ。それらの言葉を何で気に入ってるかといえば、それらは"永遠のこと"だろ?"風"は船乗りたちを呼び寄せる、旗をなびかせる、塵や埃を運んでくる、嵐になったりする、風は宇宙からのメッセンジャーだし、宇宙の言葉なんだ。



(2)"Midnight Wind"の歌詞の主人公は、ジョン・スチュワート自身のこと。

"ミッドナイト・ウインド"のキャラクターは僕がなりたかった姿なんだ。僕は高校時代は本当に変わったヤツだった。1年で4インチ太ったかと思えば、20ポンド痩せてしまったり。女の子にもちっともモテやしない。車を乗り回したりする、どこにでもいる男子の一人さ。何も起こりやしない。そんなとき音楽を始めたんだ。音楽は自分自身の世界を作ることができるって発見したんだ。



(3)"Midnight Wind"について話すなかで、トム・ウェイツの"Tom Traubert's Blues"について触れている。

Q.いろんな名前が出てきたけど、ほかにこの人のソングライティングはすごいって思う人はいますか?
A.いろんなことから毎日のようにインスピレーションを得ているよ。ホイト・アクストンには驚かされる。彼の作品はバッチリだ。ボブ・シーガーも好きだね。本物のソングライターの1人さ。彼の描く世界は僕のイメージも広げてくれる。歌詞を書くのに情景がイメージできているなら、できたも同然さ。 'Come on down Miranda, the window's open wide. Come on down Miranda, no need to fix your hair. We will shake the town with the windows down and fly in the midnight air.' ジョン・プラインはすごいソングライターだし、トム・ウェイツはその才能にたけていて映画監督のようだ。すごいソングライターだよ。彼の'Tom Traubert's Blues'は僕が聴いたことのあるなかで最も心を締め付けられる曲のひとつだ。初めて聴いたときに泣いてしまったよ。



MIdnightwind.png

◆"Miranda"についてのコメントは見つかりませんでしたが、上記3つのジョンのコメントを聞くなかで想像できることは…
この曲"Midnight Wind"のなかで、
ジョンは自分の人生を振り返っています。人生における苦悩は誰もが運命として(宇宙からの言葉として)受け入れる必要があるということ。その言葉を耳にでき、感じられるのは昼間ではなく、真夜中の風。
そしてこれはちょっと飛躍してるかもしれませんが、"Miranda"という女性の名前は、トム・ウェイツの"Tom's Traubert's Blues"でいう"マチルダ(Matilda)"と同じ。ジョンはトムにインスパイアされて、女性の名前を敢えて歌詞に入れたのではないか?というのが想像です。
トムの"Tom's Traubert's Blues"は今度訳します(-_-;)が、ご存じの方も多いかと思いますが"Walting Matilda"という言葉が歌詞のなかに使われますよね。"ワルチング・マチルダ"はオーストラリアの伝承曲で、毛布一枚を持って"オーストラリアを放浪する"歌。その毛布に付けた名前が"マチルダ"。"マチルダ"という名前の女性が出てくるわけではありません。
 
 真夜中にさまよう心や魂、夜は冷えます。苦しい心や魂を温める毛布が必要、ってことで"ミランダ"はその毛布のこと。"Come on down、Miranda"は"毛布をくれ"っていう意味じゃないかな?と思います。

◆さて真相はいかに…?でもジョンから直接聞くことはできません。

John Stewartは2008年1月19日にサン・ディエゴの病院で動脈瘤による脳卒中で天に召されています…。享年68歳でした。彼がアリゾナにてコンサートを行う予定の10日前のことでした。
 "ミランダ"さんの謎を追う特番(!)はこれで幕を引くことになりますが、先ほどのインタビュ-はかなりボリュームがありますので、今度"Gold"を取り上げるときに彼のソングライティング秘話?については、またチャレンジしたいと思います!John Stewart、R.I.P。

JohnStewart.jpg

◆全米5位の"Gold".このリズムと黒い感じ。スティーヴィーのボーカルとリンジーのギターがあって、このサウンドが完成しました。
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◆これがオリジナル。ジョンの歌う"Daydream Believer"!
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◆アルバム"カリフォルニア・タウン"からの第3弾シングル「Lost Her In The Sun」(80年;最高位34位)スティーヴィーのコーラスが聴けますが、彼女の特徴は、低いドスのある声なのでやっぱ"Gold""Midnight Wind"のような怪しい曲?の方が光る感じがするんですよね。
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(この記事で参考にしたページ)
・http://bitemyfoot.org.uk/omaha
・www.fleetwoodmac.net
・Wikipedia ウォルチング・マチルダ
ジャケット写真もここからいただきました。

(この曲を購入)amazon.co.jp
Bombs Away Dream Babies
John Stewart
images bombaby

このアルバム「カリフォルニア・タウン」はレアで相当な価格がついてます(-_-;)。

Gold-Best of John Stewart [Double CD, Import]
ジョン・スチュワート曲数は40曲と多いですが「Gold」「Midnight Wind」「Lost Her In The Sun」の3曲も入っているので買うならこれかな…?

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Midnight Wind

この曲はスティービー・ニックスのボーカルが輝いていますね。
スティービーのボーカルは、マックの「Dreams」やこの曲のような妖しい幻想的な曲にぴったりだと思います。
歌詞もなかなか幻想的な歌詞で、歌詞の解釈の記事は大変面白かったです。
是非とも「Gold」の特集よろしくお願いします。楽しみにしています。

ありがとうございます

星船さんの日記に取り上げられた曲で、ムムッ、こりゃどんな歌だ?いうものがあります。チャレンジ意欲をかき立てるような曲をこれからもお願いします!(スミマセン、レア曲ばかり取り上げるブログじゃないのにね!)

うれしいです!

僕の好きなジョンスチュワートを取り上げていただいて嬉しいです。日本であまり知られていないのに。
彼との出会いは、高校時代、たまたまジョンのフェニックスコンサートというアルバムジャケットに南北戦争の北軍の軍服を着たジョンの写真が使われているのを発見、南北戦争に興味津々だった僕はそのアルバムをそれだけの理由で購入したのです。このアルバムをきっかけにジョンにのめり込みました。その後、Gold等ヒットが出て大喜びしたのを覚えています。
リンジーバッキンガムとのつながりははじめて知りました。おもしろい縁ですね。
ちなみに、彼の歌詞の中では”Piretes of Stone county road"が好きです。ライブでは、彼の妻のBuffy Fordが、優しいお母さん役をやっています。関係ないですけど。
個人的思い入れの話ばかりですみません。

ありがとうございます

demaさん、コメントありがとうございます。ジョンスチュワートの歌詞の世界、
奥が深そうですね。デイドリームビリーヴァーは歌詞は長くないのですが、解釈がしっくりこなくて和訳が頓挫してます。忌野清志郎さんバージョンが某コンビニのテーマソングのようになってるのが残念です。
ご紹介のあった曲の歌詞も時間あるときにあたってみようと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。