Zanzibar / ザンジバル (Billy Joel / ビリー・ジョエル)1978



Ali dances and the audience applauds
Though he's beathed in sweat
he hasn't lost his style

Ali don't you go downtown
You gave away another round for free

ムハマド・アリ
ヤツが蝶のように舞うと観客は拍手喝采
汗びっしょりになっても
自分のスタイルを失わないんだ
アリ ダウンタウンには行くなよ
大勢に囲まれてもう1ラウンド
タダで試合することになるからさ

Me, I'm just another face at Zanzibar
But the waitress
always serves a secret smile
She's waiting out in Shantytown
She's gonna pull
the curtains down for me, for me

俺…「ザンジバル」のただの平凡な客さ
だけどウェイトレスは
いつだって秘密の笑顔を投げかけてくる
そいつはスラムのはずれで待ってるんだ
そして俺のためにカーテンを引くんだよ
俺のために

I've got the old man's car,
I've got a jazz guitar
I've got a tab at Zanzibar
Tonight that's where I'll be

オヤジの車を借りたんだ
ジャズ・ギターも持ってくよ
ザンジバルにツケが貯まってるのさ
そう 今夜 俺が過ごす場所はそこなんだ

Rose, he knows
he's such a credit to the game
But the Yankees grab the headlines every time
Melodrama's so much fun
In black and white for everyone to see

ピート・ローズ
ヤツが試合の要になるってのは
自分でもわかってるのさ
ヤンキースはいつだって新聞のトップを飾るんだ
メロドラマはなかなか面白い
誰が見ても白黒はっきりつくからね

Me, I'm trying just to get to second base
And I'd steal it if she only gave the sign
She's gonna give the go ahead
The inning isn't over yet for me

俺は2塁を奪いたいだけさ
もしウェイトレスがサインを送ってきたら
すかさず"盗塁"しちまうよ
そいつは俺に"行け"のサインを送るはず
俺にとっちゃまだこのイニングは終わってない

I've got the old man's car,
I've got a jazz guitar
I've got a tab at Zanzibar
Tonight that's where I'll be

オヤジの車を用意して
ジャズ・ギターも持ち込んだ
ザンジバルにツケを払わなきゃ
今夜 俺が過ごす場所はそこ
ザンジバルなのさ

Tell the waitress
I'll come back to Zanzibar
I'll be hiding in the darkness with my beer.
She's waiting out in Shantytown
She's gonna pull the curtains down for me,
for me

ウェイトレスに伝えといてくれ
俺はザンジバルに戻るってことをね
ビールを飲んで闇に隠れるところなんだ
あいつはスラムのはずれで待ってるんだ
そして俺のためにカーテンを引くのさ
この俺のためにね

I've got the old man's car,
I've got a jazz guitar
I've got a tab at Zanzibar
Tonight that's where I'll be

オヤジの車も用意した
ジャズ・ギターの準備もOKさ
"ザンジバル"でのツケ
今晩は返さなきゃ

俺が今晩いる場所
そこは"ザンジバル"…

Songwriters JOEL, BILLY
Lyrics c Universal Music Publishing Group

applaud=拍手かっさいする; ほめる
bathed in sweat=汗だくになって
give away= (ただで)〈…を〉与える, 贈る
just another face=平凡な人[もの].
shantytown=(都市の)掘っ建て小屋ばかりの地区; 貧民街,スラム街
-
Released in 1978
From The Album"52nd Street"

51IVlhqXkML.jpg

月イチ・ビリー。おそらくみなさんもよく聴いたであろう「52nd Street」のA面のラスト曲…「ザンジバル」です。

◆A面は「Big Shot」、「Honesty」、「My Life」、そして「Zanzibar」ですよね。この順、前の曲が終わると次の曲のイントロが自然と浮かんできます。そんな聴き込んだ人がおそらく世界中にいるだろうな。

◆「ザンジバル」ってタイトルを聞いて何を頭に浮かべましたか?僕はクイーンのファンだったので、フレディ・マーキュリーがそのプロフィールで、当時イギリス領だった"アフリカ(タンザニア)のザンジバル出身"とインプットしていたので、すぐにアフリカの歌!?と思いました。1st Verseの歌詞には"モハメド・アリ"が出てきますので、何も疑うことなく…。たぶん輸入盤でLPを買ったのであまり英詞を追うことなく…(-_-;)

zanzibar map

lw6075_51644589_720x450.jpg
(ザンジバル諸島はなかなかのリゾート地となっているようですね)

◆この曲"ザンジバル"が何なのかはウィキペディアをご覧ください。(和訳は僕がしてるので、あくまでも大意ってことで…)。

この曲"ザンジバル"は、スポーツと酒を愛し、シンガーがウェイトレスをお相手に選ぶ内容を歌っています。プロデューサーのフィル・ラモーンによると、「ビリーはこの曲を書いてタイトルを"ザンジバル"にしようと決めたのですが、"ザンジバル"がどんな場所か、イメージできずにいました。デモ音楽を聴いて僕がイメージしたのは、バーで客たちがテレビを見てたりする場面だったのです。ビリーはその結果、アフリカの国であるザンジバルの話ではなく、"ザンジバル"という名前のスポーツバーでの出来事にしようと決めたのです。そして当時、チャンピオンだった、ボクサーのモハメド・アリ、野球選手のピート・ローズ、野球チームのニューヨーク・ヤンキースを歌詞に登場させました。また、野球にちなんだセクシャルな比喩話も歌詞に入れています。"もしウェイトレスが許してくれるなら、2塁を奪いたいのさ"ってあたりです…。

こんなことも書いてありました。
ビリーのバイオグラファーのHank Bordowitzは"ウェイトレスの2塁を奪いたい"という、このウェイトレスはビリーの最初の奥さんのエリザベスのことを例えているのではないかとも言っています。ちょうどビリーが名作"Piano Man"にて、ウェイトレスの"practicing politics"という言葉を出して、エリザベスのことを歌ったように…。
("ピアノマン"の歌詞 in めった和訳、はこちらを参照)

はい、アフリカの話ではなく、ビリーの歌う"ザンジバル"は夜通し、各種のスポーツを大スクリーンで流しそれを見ながら飲んで食事をするバーの名前なんですね。

max1314745365-inlay-cover.jpg

◆また、この曲はジャズ・フュージョンのタッチ、ボサノバ風とロックが入れ混じる構成でできてますね。間奏で聴けるヴィブラフォンの入り方と音色もいいし、ジャズ好きの方からもサウンド面で評価されているようです。また、後半のトランペットも最高ですね!このトランペットを吹いているのは、ゲストミュージシャンのフレディ・ハバード(Frederick Dewayne "Freddie" Hubbard)です。彼は1970年代にハービー・ハンコック率いるVSOPのメンバーとなってジャズ界で大活躍したトランぺッター。残念なことに、2008年12月29日に心臓発作により70歳で逝去していますが…(-_-;)(R.I.P)。

220px-Freddie_Hubbard_1976.jpg

◆"52nd Street"はこの"Zanzibar"という名前の酒場(スポーツバー)の夜が更けていく…という感じでA面が終わります。レコードだとひっくり返して…始まるのは"Stiletto"。"恋の切れ味"という邦題が付いていました。僕はこの曲が好きだったなあ。そんなわけで、このブログでも割と早い時期に和訳しています。
"52nd Street"の和訳もたまってきたぞ。"The Stranger"、"52nd Street"はやっぱりアルバム全曲和訳を頑張りたいな。

images89ALUREK.jpg

The Stranger / ストレンジャー 1978
Just The Way You Are / 素顔のままで 1978
Scenes From An Italian Restaurant / イタリアン・レストランにて 1977
Everybody Has A Dream / エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム 1977

My Life / マイ・ライフ 1978
Stiletto / 恋の切れ味(スティレット)1978
Until The Night / 夜のとばり 1978

◆これは1978年の52nd Streetを発表した頃、当時のライヴかな。
↓↓↓↓↓


◆こちらは2006年11月の東京ドームでのライヴ。
↓↓↓↓↓


◆"ザンジバル"のデモバージョン。まだ歌詞が確定していないようです。貴重な音源。
↓↓↓↓↓


◆ニューヨーク52番街はこんなところのようです。(神田ホイ 世界の旅)
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia 52nd Street
・Wikipedia Zanzibar

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
ニューヨーク52番街
ビリー・ジョエル

51IVlhqXkML.jpg

関連記事

コメント

非公開コメント