【祝 アート来日】The Boxer / ボクサー(Simon & Garfunkel / サイモン & ガーファンクル)1969



I am just a poor boy
Though my story's seldom told
I have squandered my resistance
For a pocket full of mumbles
Such are promises

僕はただの貧しい少年
身の上話はめったにしないけど
ポケット一杯つぶやくために
抵抗するのもムダだよね
そうなるのがお決まりのことだよ

All lies and jests
Still a man hears what he wants to hear
And disregards the rest

たくさんの嘘や冗談話
人って自分の聞きたいことだけ聞いて
あとの話は聞き流すものなんだ

When I left my home and my family
I was no more than a boy
In the company of strangers
In the quiet of the railway station
running scared

家や家族にさよならしたとき
僕はまだほんの子供だった
見知らぬ人達の仲間になり
駅舎の静けさの中で
怖くて走り回っていたよ

Laying low,
seeking out the poorer quarters
Where the ragged people go
Looking for the places only they would know

地べたに寝転んで
貧民街を探しまわったよ
ぼろぼろの服を着た人達が行くとこさ
彼らだけが知ってる場所を探したんだ

Lie la lie ...
ラララ…

Asking only workman's wages
I come looking for a job
But I get no offers,
Just a come-on from the whores
on Seventh Avenue

日雇い労働でも稼がなきゃと
仕事を探したんだ
でも何もいい話はなかった
7番街の娼婦達が声かけてくれるだけ

I do declare,
there were times
when I was so lonesome
I took some comfort there

正直に言っちゃうと
ものすごく淋しいときには
そこの7番街で
安らぎを得ていたんだよ

Lie la lie ...
ラララ…

Now the years are rolling by me 
They are rocking evenly

僕のまわりで月日は流れ
四季は規則正しくやってくる

I am older than I once was
But younger than I'll be
That's not unusual
No, it isn't strange
After changes upon changes
We are more or less the same
After changes
we are more or less the same

僕は前より年をとったけど
これからは年を取るより
きっと若造のままだよ
それって普通のことだろ
おかしくなんかないよね
物事は変わっていくけど
多かれ少なかれ
僕らは変わらない
物事は変わっても
僕らは本質は変わらない

Lie la lie ...
ラララ…

Then I'm laying out my winter clothes
And wishing I was gone
Going home

冬服を広げたときに
帰ってしまいたいって思った
故郷に帰りたいと

Where the New York City winters
aren't bleeding me
Leeding me, going home

故郷ならニューヨークの冬みたいに
僕からお金を絞り取ることもない
故郷へ…僕を導くんだ

In the clearing stands a boxer
And a fighter by his trade
And he carries the reminders
of ev'ry glove
That layed him down or cut him

空き地のリンクに立つ男
闘うボクサーが彼の職業
彼には傷跡があり
その傷跡は彼に
殴り倒し切り刻む
ボクシンググローブを思い出させる

Till he cried out
in his anger and his shame
"I am leaving, I am leaving"
But the fighter still remains

怒りと恥辱にまみれ彼は叫び続ける
「もういやだ」
「もう辞めて故郷に帰るんだ」
でもボクサーはいまだ
たたかい続けているんだ…

Lie la lie ...

squander=浪費する
mumbles =口のなかでもぐもぐ、ぼそぼそ言う
jest=冗談、しゃれ
poor quarter=貧民街
ragged=ぼろぼろの
wages=肉体労働の賃金 労賃
whore=尻軽女 売春婦
more or less=多かれ少なかれ
clearing=開墾地 空き地
trade=職業

Released in 1969
US Billboard Hot100#7
From The Album
“Bridge Over Troubled Water”

S-G-The-Boxer.jpg

アートが11月に来日です!

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 有名な「The Boxer」ですが、ライブのときだけ歌われる歌詞("Missing" verse )があります。
歌詞としては「7番街の娼婦のお姉さんたち」と「冬物の洋服を広げて故郷を想う」間に、“Now the years are rolling by me They are rocking evenly…”と入りますので、訳詞はその部分もいれました。

 また「Lie la lie」の部分は特に「嘘」という意味ではないことはポール・サイモンも話しています。「なんて歌詞にしようか、うかばなかったんだ。多くの人が“うそ”って意味にとってくれたけど、そういう意味ではないんだ。でもそうやって意味を感じてくれたからこの曲はパワーや感情を持つことができたんだよ。だからそれでいいんじゃないかって思う。でも、ライブで歌うたびに、僕はこの部分、ちょっと戸惑うんだよ」

 僕がこの曲を初めて聴いたのはニッポン放送のなんかの番組でサイモン&ガーファンクル特集をやっていて、それで「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」「明日に架ける橋」、そしてこの曲。ニッポン放送はラジオ関東の次に電波の入りが悪く、「The Boxer」の“ライ・ラ・ライ…”の部分になったときには音が大きくなったり、小さくなったり…。それでも、それが実にいい感じで聞こえたのです。“ライ・ラ・ライ!”と歌った後に「ダーン」と何かを叩く音がするでしょう。最初僕はなぜかその音を、波が打ちつける音のように思い、タイトルのボクサーが海岸で波が打ちつけるなかシャドー・ボクシングをしている姿を想い浮かべて聞いていました。また、スタジオ盤は間奏部分にギターのフレーズがチョロッと入ったり…「Cut him till he cried out」の感情込めた歌い方、最後の「ライラ・ライ」にストリングスや低い音のコーラスが重なってきたり…。そして、フェードアウトせずに、やさしい感じでギターを弾き終えて終わる…ほんとよくできている曲だと思います。

1969年のライブ映像。いわゆる「失われた歌詞」の部分のみ歌った映像。
↓↓↓↓


(この記事は以下を参考にしました)
・Wikipedia The Boxer
ジャケット写真もここからいただきました。
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コメント

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No title

「サイモン&ガーファンクル」・・、ビートルズやエルトンジョンと並んで、小生に洋楽の素晴らしさを教えてくれた恩人です。小学校時代(1967)に不二家CMで流れていたS&Gの「サウンド・オブ・サイレンス」を聴いて感銘。半音のイントロギターから、透明感あるガーファンクルの美しい声、それに合わせるポールサイモンの低音ハーモニー、静寂をテーマとし暗闇の中から響いてくるような美しいS&Gのアコースティック世界には、詩の中に強いメッセージが秘められていました。洋楽に本格的に興味を持ち始めた13歳の頃、「赤い限定盤:S&Gグレーテストヒッツ」を購入、これこそ小生が生まれて初めて買ったLPレコードです。映画「卒業」では「ミセス・ロビンソン」に誘惑される主人公ダスティホフマンが娘役キャサリンロスへの純愛を貫く物語がよかったですね~!その後、「コンドルは飛んでいく」「スカボロフェア」「ボクサー」そして最大名曲「明日に架ける橋」など数々のヒット曲を生み出し、小生も洗練された美しいフォークロック世界に一遍に虜となりました。

No title

RWさんコメントありがとうございます。
S&Gのなかでも"The Boxer"は好きだったのですが、失われた歌詞があったのは初めて知りました。曲の意味を知るうえで、キーになるverseだなと思います。