Harbor Lights / ハーバー・ライツ (Boz Scaggs / ボズ・スキャッグス)1976



Son of a Tokyo Rose
I was bound to wander from home
Stranger to whatever I'd awaken to

俺は東京ローズの息子さ
(そういうことにしておいてくれ)
故郷を離れて さまよう運命
出会うものはなんだって新鮮なんだ

Spun the wheel
Took a shot in the dark
One way ticket and a runaway heart

A sailors dream came true
The night I dreamed of you

空回りばかりなんだ
まるで暗闇のなかで写真を撮ってるみたい
片道切符 落ち着けない旅心

船乗りの夢がかなう今夜
おまえのことを夢見ていたんだ

Through the neon doorways
Down the stony streets I fell
All hands high side
All eyes a wreck
I followed

Sailing shadows reds and blues
Curtains drawn but I saw through
The window to your soul
And I found you

ネオンのきらめくドアを抜けて
石のように冷たい通りに降り立った
誘う女の手を無視して
視線も知らんぷりで
ただ先を急いだのさ

赤や青色の影のなかを進んでいくと
カーテンが降りてたけど やっとたどり着いた
おまえの心に続いてる窓
おまえをようやく見つけたんだ

Whoa oh oh oh
The harbor lights of Venus
Shining through the breeze
That brings me back
To you my love..
To you my love..
To you my love
Oooooh

ああ
ヴィーナスのような港の灯りが
そよ風にのって輝いてる
そして俺を連れ戻してくれる
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ…

My eyes must be betrayin'
But that lonesome jukebox playin'
Somethin 'bout the Harbor Lights
It's callin' me

俺は見まちがえていたんだ
ポツンと置かれたジュークボックスから
曲が流れてただけだった
港の灯りの何かが
俺の名前を呼んでいたのさ

Back to some Jamaican bay
Doesn't seem so far away
Keep the change
But I'll repay these memories

ジャマイカ湾の想い出が甦る
まるですぐ近くに感じるんだ
釣りはいらないさ 取っておいてくれ
あとで想い出で払うことになるけれど

Dawn came in this morning
Like some old junked out melody
The words she spoke as we awoke
Still haunt me

夜明けが近づいてくる
古びたガラクタのメロディみたいだ
一緒に目覚めたときの彼女の言葉が
今でも俺の頭から離れない

"What you feel too
Won't reveal you"

Let me steal you for my life

"自分自身も感じたことが
何だかわかるといいのにね"

おまえを奪いたいんだ
俺の人生のために…

Whoah oh oh oh
The harbour lights of Venus
Shining through the breeze

That brings me back
To you my love..
To you my love..
To you my love...

ああ おまえはまるで
ヴィーナスのような港の灯り
そよ風にのって輝いて
俺を連れ戻してくれる
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ…

Whoah oh oh oh
The harbour lights of Venus
Shining through the breeze
That brings me back..
Oh to you my love
To you my love..
To you my love...

ああ おまえはまるで
ヴィーナスのような港の灯り
そよ風にのって輝いて
俺を連れ戻してくれる
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ
愛するおまえのもとへ…

(B.Scaggs)

tokyo rose =(Urban Dictionary)
A nickname giving to hide the identity of a crush.
be bound to=~しなければならない、~する運命にある
stranger to=不慣れな人,初めての人
awaken to=目覚める, 目ざめる
spin the wheel=車輪を回転させる、無駄なことをする
take a shot=写真を撮る 試みる、やってみる
high side=(人の存在などを)無視する
Keep the change=釣りはいらない

Released in 1976
From The Album"Silk Degrees"

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★この記事はリバイバル記事です。
「夏うた」特集です。


暑い夏の日の夜に聴きたい音楽…。

これまで訳してきた曲だと…
・Bobby Calldwell "What You Won't Do For Love"
・Seals & Crofts "Summer Breeze"
・Tony Sciuto "Island Nights"
・Night "Hot Summer Night"
なんて曲を思い浮かべてしまうオジサンめったなのですが、
この曲を忘れてはいけません!
それがBozの"はーばーらいと"。(平仮名で書くと、水谷豊さんが歌っていた邦楽を想い出します←作詞:松本隆、作曲:井上陽水)

◆はい、ボズ・スキャッグスです!アルバム「Silk Degrees」ではA面ラストに位置し、異国情緒たっぷりの哀愁ソング。歌詞に"トーキョーローズ"なんて出てきてしまう。ラストに向かって軽快なタッチになるとことも素敵なアレンジです。

◆実は和訳はだいぶ前に取り掛かったのですが、和訳が処々に難解。でもイメージもやっぱり「夏ソング」なので、梅雨明け(東京)の海の日の夕方に間に合わせました(^▽^;)。ゆえに誤訳もあるかと…。

(1)「東京ローズ(の息子)」について

この語句が1か所歌われるだけでこの曲の異国情緒、エキゾチックな感じが出てきます。外国の人が聴くとどんな風に思うのかな。ちなみに「東京ローズ」とはウィキペディアを見ると…「…日本軍が太平洋戦争中におこなった連合国側向けプロパガンダ放送の女性アナウンサーに、アメリカ軍将兵がつけた愛称」と出てきます。日本軍は、戦争の相手である米軍兵士に妻子や恋人たちのことを思い出させて、ホームシックにさせて戦意を喪失させることを狙った作戦を取ったんですね。「東京ローズ」は米兵達の人気を集め、戦後は米記者が「東京ローズ探し」に熱中したと言います。
(ウィキペディア「東京ローズ」)
(NAVERまとめ「甘い声でささやく絶望的な言葉...女性DJ「東京ローズ」の壮絶な人生」)
 
でもさすがにホントに「東京ローズの息子」であることをカミングアウトしたわけじゃないですよね。そこでさらに「Tokyo Rose」を調べてみると"Urban Dictionary"に"A nickname giving to hide the identity of a crush. "="群衆の正体を隠すために与えられたニックネーム"ということでした。
正体が謎に包まれた「東京ローズ」~そこから転じて自分の正体を明かしたくないときに"Tokyo Rose"って名乗ったり、仮の名前として呼ばれるなんてことがあるようなんですね。主人公が男だから「その息子」って名乗った、ということかと思いました。

(2)All hands high side ,All eyes a wreck について

これも???でした。ただ、シチュエーションは"急いでどこかへ向かう主人公"。"high side"に"人の存在を無視する"という意味があるので、場面が浮かびました。急ぐ彼の元、舗道の脇に立つ女性のみなさん(プロの方々)がお誘いの手、お誘いの視線ビームを浴びせます。彼は沢山の手をすべて振り払い(high side)、視線を"海の残骸(wreck)"のように扱います。"wreck"を使ったのは、"Harbour"にちなんで"海"的な単語だから?(強引!)

(3)My eyes must be betrayin' について

1st verseで"彼女の家までようやくたどり着いた(カーテンは降りていたが)"ってところで和訳しつつも"なんだ、この男、ストーカーか?"と思ったりしましたが…どうも想像力が強すぎて「見間違い」だったようですね(^▽^;) おそらく過去に彼女と港の灯りを見た強烈な印象・想い出があるのでしょう。ジュークボックスでかかっていたのはいみじくもそのときと同じBGMだったのでは??? なんて この解釈も強引(-_-;)。

(4)目覚めたときの彼女の言葉 について

彼女が何て言ったか? まったくその言葉は明らかにされてないということで、"What you feel too won't reveal you.Let me steal you for my life"を彼の心のなかの思い、として訳すことも無理ではないでしょうが、意味がよくわかりません。
そこで、この歌詞は「彼女の言った言葉」なのではないか?と思いました。
すると、"What you feel too、Won't(you)reveal you"については、"あなたも感じたこと、あなたに明らかになるといいわね"という言葉だったのかな?と思いました。
主人公と彼女が一緒にいて過ごした時間はほんの短い間だけだったかもしれないが、感じたことを共有できたのは確かだった。そんなことを忘れずにいたいわね…ってなんとなくそんな感じ?でもこの言葉はなんとなく別れをほのめかしているようです。
 ただ、そうすると次に彼女がどうして"Let me steal you for my life"と言ったのか、がよくわかりません…。これはどちらかというと"愛の告白"のような言葉かと思います。そこでご都合主義ではあります(自分で言っている)が、この最後の一文は彼女の言葉ではなく、彼女の言葉を聞いた主人公の思いなのではないかと…。かなり無理がありそうではありますが、意味は通じるかなと…(-_-;)

 港の灯りを目にした主人公は、やはり彼女への思いを再確認しました。そして今度はきっと本当に再度彼女に会いにいくに違いありません…!(おしまい)

~上記(1)(2)(3)(4)について
・Bozのファンの方、どこかでBozが何かコメントしてるようなことがあればご紹介ください~!
・英語が得意な方(プロの方含む)、文法的な間違いなどもあろうかとは思いますが、曲の解釈を悩んだ末の解釈なので、曲の解釈についてご意見などあればお願いしま~す(^▽^;)

(Boz Scaggs)
Lowdown / ロウダウン 1976 1582
We're All Alone / ウィア・オール・アローン 1976
Hard Times / ハード・タイムズ 1977
Breakdown Dead Ahead / ブレークダウン・デッド・アヘッド 1980
Look What You've Done To Me / 燃えつきて 1980

◆Liveでの"HARBOR LIGHTS".
↓↓↓↓↓


◆"ハーバーライト"と言えば…スターダスト・レビューの"もう一度ハーバー・ライト"も好きなんだよな~。
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Silk Degrees
・Wikipedia 東京ローズ
・NAVERまとめ
・Urban Dictionary

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Boz Scaggs Original Album Classics Box set, CD, Import
ボズ・スキャッグス

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コメント

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All hands high side...

"All hands high side
All eyes a wreck"

これって、“皆(乗組員?)ラリっていて、目は虚ろ”ってことなのかな、よく解らんけど(^_^;)?

うーむ

みけたまちびさん、コメント(解釈)ありがとうございます。本人(たち)の描写なんですかね?比喩ではなくて、主人公は本当に船乗り?陸に着いた夜のお祝いでへべれけに酔って、両手はイェーイと上にあげて、両目は充血して虚ろ?うーむ。そのまま彼女の家探し、、、危ないなー(((^^;)。

この辺りの歌詞は深い意味がどうのと言うより、ネオンがあって、stony streetを下りながら歩き…といったいかがわしさを感じさせる歓楽街の雰囲気と、前述のsailorsといった単語を意識してる表現なんじゃないかな?

"All hands high side"を“両手を上げて"と訳しているのを見掛けました…なるほど、ありだな。

因みに"All hands on deck!"は船上で使われる表現のようで、意味は“全員甲板へ!”。

この場合の"hand"は“乗組員”のことで、"All hands high side"をどう取るかで、"All eyes a wreck"が決まってきますね。

No title

あはは、私もそっちも好きでした。スタレビ(笑)^^v

船乗り用語

“全員甲板へ!”っていう言葉のもじり、はきっとありそうですね。“両手を上げる”っていう訳は思い付いたのですが、降参?ってことなのか、意味不明なので却下した上で、今回の役に至っています。ネイティブの人はどう受け取ってるのでしょうね。

スタレビ

ありすさんも、スタレビ聴きますか。メロディと根本要さんの声がいい。見た目と違うけど(^-^)。

質問

"high side"って“無視される”という意味あるのですか?

"fall on stony ground"は“無視される”という意味らしいのですが……"Down the stony street I fell"はこの熟語を意識した表現なのでは…?

真相に近づきつつあるような、、、

みけたまちびさん、こだわりますね!“highside 意味”→検索、で英辞郎 on the Webで、その意味が出てきます。いずれにしても船の上から陸に降り立ち、彼女の家に向かう途中の出来事(どこまでが彼の想像の世界なのかは不明)のことなんでしょうね。なんとなく真相に近づきあるような気がするのですが(((^^;)。

No title

おはようございます。

最近、お疲れ気味です。
そんな時、ちょっとけだるい出だしのこんなナンバー、
癒されますねぇ。。。

当時、なんだかよく分からないけれど(笑)
なんとなく、大人な感じの世界? と感じたBozの音楽でした。
今ならこの渋さがすごくよくなじみます。
我が家は校外なので・・・全然イメージする景色と違いますが、
こんな音楽を聴いて首都高をクルージングしたら最高っ!な調べですね。
・・・で、やがて海が見えてくる、という。
あぁ、ロマンチック。 (*^^*)

現実はちょっと行くと「山」が見えてきます。 (笑)

ドライヴィング・ソングにぴったりな1曲。





きっと多くの人が?

はるちゃん、コメントありがとうございます!
ロマンチックなドライヴにこの曲!きっとPOPEYEやHot dog pressを読んだボーイズ達がBozのSilk degreesをBGMに選んだことでしょう。ちょうど港の灯りが見えて来る頃にこの曲がかかったときがチャ~ンス!もしタイミングがあわなければB面ラストまで待つのじゃ!We“re all aloneがかかるまで!(^^;) 僕はクルマがなかったので、想像するだけですが!

No title

めったさん、おはようございます。
懐かしい名前ですね、それらの本。
うちにも確か古本で何かが残っていたような・・。
サーファーでもないのに、Fine。 これは女性だけだったかなぁ・・男性も読んだのでしょうか。 記憶があいまいですが。
夏、クルマ・・デートマニュアル・・・攻略本。 (笑)
そんな時代でした。
先日、ママ友達ともそんな話になりました。
昔のデートと言えば、って。 「昔は楽しかったよねぇ。」と。
今はそういう夢(マニュアルといえばマニュアルで、個性が少なかった時代かもしれませんが) があったのにな、って。
今は草食系、って言うんですか・・? 面白くないよねー、って。
昭和女子の意見です。 (^^;

さすがめったさん。
アルバムごとデートを構成。
この曲がかかるまで・・。
We're・・・ はまずいですね~! 感動、ドキドキ・シチュエーション演出にバッチリ。
はぁ・・・昔は良かった。(^^;

昨夜は週末だし、って主人と夜中のドライヴ。 近所のスタバに行って小一時間過ごしてきました。
やはり夜って良いですねぇ。。。
久々に深夜放送ジェット・ストリームを聴きましたよ。
これまた旅情を掻き立て、素敵です。

ブログ繋がりの方で・・・
よくドライヴに向く曲を季節ごとに記事にされる方がおられるのですが・・。
先日、「運転中に聴いてはいけない曲」という特集記事を組まれていて笑っちゃいました。 もちろん、HR/HM編です。 (笑)
では~!








クルマにがあったら、、

はるちゃん、コメントありがとうございます。シチュエーションでどの曲を使うか?? 10代から20代の僕はカセット~MDまで、そんなことをよくしてましたねー笑。クルマはなかったのでドライブミュージックは選んだことありませんが、あったらきっと大変だったろうな。港が見えた頃、Bozの“harbor light”、道が混んだときに保険を掛けて“you can have me anytime”も仕込んだろうなと想像します。ラジオだと意外性もあってたのしいのですが、それだと恋のマニュアルに載ってないのでアドリブが効かないので(-_-;)。そんなことも懐かしいですね!