Death On Two Legs (Dedicated To…)/デス・オン・トゥー・レッグス (Queen / クイーン)1976



You suck my blood like a leech
You break the law and you preach
Screw my brain till it hurts
You've taken all my money
And you want more

おまえはヒルのように俺の血を吸い
法律は破るし おまけに説教
俺の頭が痛くなるまで締め付ける
俺の金をぜんぶ奪っていきながら
さらにくれと言うのかよ

Misguided old mule
with your pig headed rules
With your narrow minded cronies
Who are fools of the first division

見当違いの強情野郎
頭のなかは頑固なルールだらけ
取り巻き連中も偏屈なヤツばかり
そいつらみんな超一級の馬鹿野郎さ

Death on two legs
You're tearing me apart
Death on two legs
You've never had a heart of your own

二本足の死神
おまえは俺の身体を引き裂くんだ
二本足の死神
おまえに心なんてありゃしない

Kill joy bad guy
big talking small fry
You're just an old barrow boy
Have you found a new toy
to replace me?
Can you face me?
But now you can kiss my ass goodbye

楽しみを奪う悪党さ
大ぼら吹きのちっちゃなハエ野郎
ただの老いぼれ行商人さ
俺の代わりの新しいおもちゃは
見つかったのかい?
俺と正面から向き合えるかい?
もうやってられないよ
アバヨさ!

Feel good
are you satisfied?
Do you feel like suicide?
(i think you should)
Is your conscience all right
Does it plague you at night?
Do you feel good?
feel good!

いい気分かい
それで満足かい?
自殺したくならないのかい?
(当然なるだろ)
おまえの良心はどうなんだい?
夜に悩まされることはないのかい?
いい気分かい?
俺はいい気分だぜ!

You talk like a big business tycoon
You're just a hot air balloon
So no one gives you a damn
You're just an overgrown schoolboy
Let me tan your hide

ビジネスの大物のような話し方
ただの膨張した熱気球のくせに
誰もおまえなんか気にしねえよ
でかくなりすぎたスクールボーイさ
ぶっ叩いてやりてーよ

A dog with disease
You're the king of the 'sleaze'
Put your money where your mouth is
Mister know-all
Was the fin on your back
Part of the deal? (shark)

病気持ちの犬だぜ
一番の低俗な野郎さ
口のなか札束でも突っ込んでおけよ
知ったかぶり野郎め
その背中のヒレも
契約の一部だってか?
(金の亡者のサメ野郎!)

Death on two legs
You're tearing me apart
Death on two legs
You've never had a heart
(you never did) of your own
(right from the start)

二本足の死神
おまえは俺の身体を引き裂くんだ
二本足の死神
おまえに心なんてありゃしない
(生まれたときからだろ)

Insane
you should be put inside
You're a sewer rat
decaying in a cesspool of pride
Should be made unemployed
Then make yourself null and void
Make me feel good
i feel good

狂ってるぜ
おまえなんかブタ箱行きだ
ドブネズミめ
プライドの掃き溜めで腐っていきやがれ
おまえなんか失業しちまえ
そしたらこんな契約無効だぜ
俺をいい気分にさせてくれ
そしたらいい気分だぜ!

Songwriters: MERCURY, FREDDIE
lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC

screw=ねじで締める[留める]
misguided =誤った、間違った、見当違いの
mule=《動物》ラバ、頑固な[強情な]やつ
pig-headed=強情な,つむじ曲がりの
narrow-minded=狭量な,偏狭な
cronies=取り巻き連中
first division=Aクラス、1部リーグ、上級公務員
big talk=大風呂敷
barrow-boy= (手押し車で物を売る)行商人
Kiss my ass!=やなこった;何言ってやがる.
plague=悩ます,うるさがらせる.
give a damn=気にする、関心を持つ(通例、否定文で用いる)
overgrown=大きくなり過ぎた、伸び過ぎた、不格好な
tan someone's hide=ぶっ叩く, 打っ叩く
tan=〈獣皮を〉なめす.肌を焼く.ひっぱたく.
hide=(革にされる大きい獣の)獣皮.
sleaze=いかがわしさ,低俗さ.
know-it-all=知ったかぶり
fin=(魚の)ひれ
It's a part of the deal=それは約束(契約)の一部です。
(それはその契約に含まれています)
shark=貪欲どんよくに他人を食いものにする人
put ... inside=刑務所に入れる
sewer rat=ドブネズミ
decay=腐る,腐敗する
cesspool=汚水だめ.不潔な場所、セスプール
null and void=(法律上)無効の

Released in 1976
From The Album"A Night At The Opera"

imagesNIGHT OPERA

いや~。だいぶ英語の辞書を引きましたね。悪口、罵詈雑言の数々。すごい曲です。

◆アルバム「オペラ座の夜」は何回聴いたことでしょう。単曲で言えばバラエティあふれるポップスやロックなのですが、全体のコンセプトがQueenの「白と黒」「天使と悪魔」の世界。アルバムではオープニングのこの曲の不吉な感じから始まり、「予言者の歌」を挟み、最後に「Bohemian Rhapsody」で"地獄めぐり"をして締めくくる(余韻として"God Save The Queen"が流れます)、その流れ。アルバムジャケットには何やら不吉なイラストも書かれていました。そんななかで"Death On Two Legs"というタイトルは"Death"なんて付くだけで、少年には衝撃的でありました。

◆邦題は「デス・オン・トゥー・レッグス」となっていて訳されてませんが、原題には「Death On Two Legs(Dedicated to…)」と書かれていて、この曲が誰かに捧げられた曲であることがわかります。誰に捧げられた?=誰への悪口なのでしょう?

(全曲解説シリーズ「Queen」シンコー・ミュージックより)
フレディの侮蔑の対象は名前は結局一度も明かされたことはない。だがトライデント・プロダクションのノーマン・シェフィールドが「デス・オン・トゥー・レッグス」のリリース当時にクイーンとEMIの両者を相手取って名誉棄損で裁判を起こすと息巻いていた事実はこの曲が実質的に誰に捧げられていたのかを推測するうえで多少のヒントになるだろう。

「キラー・クイーン」を含む前作「Sheer Heart Attack」の大ヒット、ツアーの大成功があっても、クイーンのメンバーは相変わらずメンバー全員が週給60ポンドでようやく生計を立てている状況だったらしいです。著作権印税の支払いを求めても却下、ジョン・ディーコンのローンを組んで「家族のために家を買いたい」という申し出も却下、車が欲しいというロジャーの願いも聞き入れられず、フレディのピアノ購入も承認されなかったとのこと。

ブライアン:もちろんユーモアだけど、フレディはすごい剣幕だった。
ロジャー:最初は僕たちにしたってちょっと引いたよ。フレディの悪意の込め方は半端じゃなかったから。"うわっ"って思ったのを覚えている。でもそれがフレディのやりたかったことなのであって、自分のやり方でやるというのが僕らの間の不文律みたいなものだったからね
ブライアン:長い話をはしょると、ジョン・リードに新しいマネージャーになってもらうことにしたんだ。彼にはプランがあって僕らが「どうすればいい?」と彼に尋ねたら「お金の方は私が何とかする。きみ達はスタジオに戻って最高のアルバムを作ってくれ」と言われたんだ。

◆はい、そんなわけで1972年から1975年まで君臨していた彼らのマネージャーに捧げた(悪口)の歌を"オペラ座の夜"の全体のモチーフに位置づけて"二本足の死神"="死神のような人間(アイツ)"って歌ったのがこの歌なんですね。
アルバムでは"I Feel Good~!"って終わるとすぐに"うつろな日曜日(Lazyng On A Sunday Afternoon"が間髪なく始まります。ここも好きだったな!

◆Queenのアルバム「オペラ座の夜」から

Lazing On A Sunday Afternoon / うつろな日曜日 1976
You're My Best Friend / マイ・ベスト・フレンド 1976
'39 / '39~サーティーナイン 1976
Love Of My Life / ラヴ・オブ・マイ・ライフ 1976
Bohemian Rhapsody / ボヘミアン・ラプソディ 1976

◆live at earls court 1977
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・全曲解説シリーズ「Queen」シンコーミュージック
・雑誌「TONE」2006年No4「オペラ座の夜 全証言集」(ユニバーサル・コンボ)

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コメント

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緊張感

この曲をアルバムのトップに持って来たのは大正解ですね!
いきなりの緊張感で一気にアルバムにのめり込めました。

緊張感溢れる大作が並ぶ中、更に素晴らしかったのが、文中にもありますが、緊張感が一気に解き放される「うつろな日曜日」の存在の大きいこと大きいこと・・・

この他にも、同じような癒し系の「グッド・カンパニー」や「シーサイド・ランデヴー」等の存在が、この“アルバムの名盤感”をアップさせたように思ってます。

続編?華麗なるレース

John Beatle Lennonさん、コメントありがとうございます。そうなんですよね。緊張感がびしーっと続くのではなく、ふっと気を抜かせてくれるような小曲。があってこそ、大曲の緊張感が増したように思いますね。オペラっぽいとも言えるのかな(オペラ知らないくせに 笑)。続編?のa night at the races も同じようなイメージを期待したのですが、すべて「いい曲」でしたので、クイーンの良いpopアルバムではありましたが、コンセプトはあまりに感じられず残念に思います。

Good job!

久々にこの曲を聴いていて、変な歌詞だ(どれも変なのばっかりですがね、フレディのは)、と思ってネット検索しました。
この意訳は素晴らしい!無理がない!うざくない!


ありがとうございます

Lakergirlさん、気に入っていただきまして嬉しいです!メンバーみんながフレディの悪口、おいここまで言うんかい!と思った歌詞。訳すのは大変でしたが、訳する作業はちょっと気持ちよかったですよ(^_^;)。この曲はクイーンがビッグになっていくなかでショービジネスの壁とぶつかる中で生まれた曲ですよね。それをフレディならではの皮肉たっぷりで感情込めて歌われるのがいいです!アダム・ランバートでは歌えない!歌ってほしくないなあと思います。