Pinball Wizard / ピンボールの魔術師 (Elton John / エルトン・ジョン)1976



Ever since I was a young boy
I've played the silver ball
From Soho down to Brighton
I must have played them all

ガキの頃からずっと
銀のボールをはじいてたんだ
ソーホーからブライトン
いろんな町で
俺はピンボールを
楽しんでたに違いないよ!

But I ain't seen nothing like him
In any amusement hall
That deaf, dumb and blind kid
Sure plays a mean pinball

だけどアイツみたいなヤツは
どのゲーセンでも見たことないのさ
耳の聞こえない
しゃべることのできない
目が見えないアイツ
間違いなく
すげえピンボールを打ちやがるんだ

He stands like a statue
Becomes part of the machine
Feeling all the bumpers
Always playing clean

彫刻みたいに立ちんぼなんだけど
アイツはマシンと一体になる
バンパーの気持ちになっちまうんだ
いつだって卑怯なことはしない

Plays by intuition
The digit counters fall
That deaf, dumb and blind kid
Sure plays a mean pinball

アイツは直感でプレイする
得点盤が動き出すよ
耳が聞こえず口もきけず
目も見えないガキなのに
ピンボールの腕前が
なんてスゲえヤツなんだ!

He's a pinball wizard
There has to be a twist
A pinball wizard's
Got such a supple wrist

ヤツはピンボールの魔術師
"からくり"があるはずさ
まるでピンボールの魔術師
しなやかな手首を持ってるんだ

How do you think he does it?
I don't know
What makes him so good?

「アイツがどうやって
それをするのか」って?
俺にもわからないよ
「なにがアイツをあんなに
スゴくさせちまうんだろ?」

Ain't got no distractions
Can't hear no buzzers and bells
Don't see no lights a flashing
Plays by sense of smell

気が散るってことがないんだ
ブザーやベルの音も聞こえない
せん光が光っても見えないから
嗅覚のみでプレイしてるのさ

Always has a replay
Never tilts at all
That deaf, dumb and blind kid
Sure plays a mean pinball

必ずリプレイまで持っていく
揺らしてティルトなんてなりやしない
耳が聞こえず口もきけず
目も見えないガキなのに
ピンボールの腕前がスゲえヤツなんだ

He can't beat me now
I've always been the champ
I know every trick,
no freak's gonna beat my hand

アイツは今はまだ俺を負かせない
俺がいつだってチャンプだったのさ
俺はピンボールを知りつくしてる
俺を負かせる野郎なんてどこにもいない

Even on my favorite table
He can beat my best
His disciples lead him in
And he just does the rest

俺がお馴染みの台でプレイしても
アイツは俺のベストの上を行く
子分たちがアイツを台に案内したら
あとはアイツの独壇場さ

He's got crazy flipper fingers
Never seen him fall
That deaf, dumb and blind kid
Sure plays a mean pinball

フリッパーのようなスゲえ指を持ってるんだ
アイツが負けたのを見たことがない
聴こえない 話せない 目の見えないガキ
そいつがスゲえピンボールを
撃ちやがるのさ!

He's a pinball wizard,
he's scored a trillion more
A pinball wizard,
the world's new pinball lord
He's scoring more,
he's scoring more

アイツはピンボールの魔術師
数えきれない高得点を叩きだす
ピンボールの魔術師
新しいピンボールの神様の誕生さ
ヤツはまたスコアを更新
ヤツはまだまだ…

I thought
I was the Bally Table king
But I just handed
my pinball crown to him
to him、to him…

俺は自分を
"ボールゲームの王様"
と思っていたけど
たった今
ピンボールの王冠を
アイツに明け渡したよ…
アイツに
アイツに…

Songwriters TOWNSHEND, PETE
Lyrics c Universal Music Publishing Group

intuition=直観,直感
twist=詐欺
supple=しなやかな
disciple=門弟,門人,弟子
trillion=《主に米》 一兆 《主に英》 百万兆,百京

Released in 1976
UK Single Chart#7
From The Album"Tommy Soundtrack"

Pinballwizard.jpg

 The whoの"ピンボールの魔術師(Pinball Wizard)"もいいのですが、僕は映画「トミー」のこの場面をテレビで観たのかな~?エルトン・ジョンが"ロックン・ロールをする!"っていうのを目のあたりで見て好きになってしまいました。バラードもいいし、メロディアスなポップス曲もいいのですがこれだけギラギラの衣装で"演じる"エルトンも好きですね!この曲、シングル持ってました。~6月の月イチ・エルトンは"ピンボールの魔術師"です。

◆あらためてディスコグラフィーを確認すると、この曲はエルトンとしてはアルバム"ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ"の発売後、"Island Girl"を全米1位にして、次のシングル"Grown Some Funk Of Your Own(今夜は怖いぜ!)"を全米14位。キキ・ディーとの"恋のデュエット(Don't Go Breaking My Heart)"を大ヒットさせる前だったんですね。日本に住んでる僕は、普通に「今夜は怖いぜ!」はあまりヒットしなかったけど、エルトンのこの曲はスゴイぞ!と興奮してましたが全米ではシングルカットがなかったようです(これは知りませんでした)。

◆映画「トミー」も印象的。「キメ手はロック 映画101選」(音楽之友社)より:

英国を代表するロック・グループ、ザ・フーの69年の大作アルバム「トミー」の映像化。アルバムはロック・オペラの名作として評価されるが、映画は公開時は賛否両論。特にロック・ファンには不評だった。しかし後にカルトムーヴィーとなる。セリフなし全編音楽が流れる…

ザ・フーのロジャー・ダルトリーが目が見えず、口も聞けず、耳も聞こえないという三重苦。"このロック・オペラを見よ!"とばかり、雑誌「ミュージック・ライフ」でも広告が出ていましたが、映画を観に行くというとがまだ日常ではなかった(映画館も今ほど多くなかったしね)当時、観に行くことはできませんでしたね。でもそのなかでの「ピンボールのチャンプ」(エルトン)とトミー(ロジャー)の「ピンボールの対決シーン」は何かで観たんだよな。これが印象的でした。

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◆もうだいぶ経ってテレビで放映された「トミー」。今でもハードディスクに録画してとってあります(←DVDとか買わんかい!)この「ピンボール対決シーン」エルトンのバックのザ・フーのメンバーのドラムやギターのぶっ壊しもサイコーです。でもこの場面は映画のクライマックスではないんですね。時間にして中間くらい。映画をこれから見る人は以下はスキップしてね。

・両親の「ある場面」を目撃してしまったトミー。「お前は何も見ていない、何も聞いていない」と黙っているようきつく言われたトミーは、本当に目が見えなく、口をきけなく、耳が聞こえなくなってしまいます。

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・母親はトミーの障害を取り除こうとしてあれこれ試みます。マリリン・モンローを崇拝する新興宗教の伝道師はエリック・クラプトンだし、ティナ・ターナーはドラッグ注射をする"アシッド・クイーン"。

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・トミーはこんななかで、車の廃屋所のなかで捨てられていた一台のピンボールマシーンと出会い、のめり込んでいきます…。そしてピンボールのチャンプに勝ったトミーは"ピンボールの魔術師"として崇められます。そして…。

◆歌詞の中に出てくるピンボール用語について…!

(バンパー)BUMPER
大抵はフィールドの上部・中部端にあり、ボールが触れると勢い盛んにドカドカ弾き飛ばす円筒形の装置。尚、弾き飛ばす機能の無いちっちゃなキノコ型バンパーのことを区別して“マッシュルームバンパー”と呼んでいます。

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(フリッパー)FLIPPER
通常プレイフィールド下部の左右一対にある、ボールを弾き返すバット状のようなパーツ。ゴム製のラバーが巻いてあります。台側面左右のボタンで上げ下げでき、ボタンの押しっぱなしで上げたままの状態にすることができます。また、古い呼び名でピンボールマシンそのもののことを“フリッパーゲーム”と呼ぶこともあります。

name_major_flipper_1.jpg

(ティルト)Tilt 
英語で「傾ける」という意味。台を傾けたり揺らしたりするようなインチキは機械自身が反応します。それが反則の判定="ティルト"。その場でゲーム終了です。

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◆(2015/7/15追記)コメント欄ご参照ください。
最後の歌詞に出てくる"Bally Table King"。僕は"Bally"を"Ball"と見違えて「ボール・ゲームの王様」と訳してしまいました。"Bally"というのはピンボールマシン製造の大手メーカーです。ですので"Bally Table"=ピンボールのこと。"ピンボールの王様"という訳でよかったんですね。をQuadさん、ありがとうございました!m(__)m
(PS)"Bally Table"で検索をしたらいろんな写真が出てきました。エルトンのイラストのついたピンボール・マシン!台の名前は「CAPT.FANTASTIC」!左上に"Bally"のロゴが入っています。こんな台が置いてあったら「ピンボールの魔術師」の気分になっていくらでもお金をすっちまいそうだな(^▽^;)

capt_fantastic_bally_1976.jpg

◆The Whoの"ピンボールの魔術師"。やっぱロジャーとピートはカッコいいなあ。on the show "This Is Tom Jones" from 1969-04-18.
↓↓↓↓↓


◆The Who Live At Giants Stadium New Jersey 1989
↓↓↓↓↓


◆映画「トミー」のラストシーン。The Who - Listening To You - See Me, Feel Me
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia ピンボールの魔術師
・Wikipedia Tommy
・「キメ手はロック 映画101選」(音楽之友社)
・ピンボールの基礎知識&用語解説~パーツ編
ジャケット写真もここからいただきました。

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
トミー オリジナル・サウンドトラック [Soundtrack]
Tommy (Related Recordings), ザ・フー |

220px-Tommysoundtrackalbum.jpg


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コメント

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ピンボールの魔術師

この曲懐かしいなぁ~。私もシングル持ってます!
良い曲ですよね。印象的なイントロから始まってスピードのある曲、カッコいいギターソロ、エルトンはバラードも良いけどこういった元気の良い曲もすばらしいです。

そうなんですよ!

星船さんとはやっぱり同世代だなー!エルトンについてはRWさんの解説を見て聞いてると、僕がエルトンを知ったのは、吟遊詩人時代?のエルトンが「おかしくなってしまった」頃なんですね。でも、僕の出会ったエルトンは、まず、フィラデルフィアフリーダム、アイランドガール、そしてピンボールの魔術師、なんですよね。中でもピンボールの魔術師は、ああこれがロックシンガーのエルトンなんだ!と理解した一曲でした!奇抜な衣装、派手なメガネ!であっても、エルトンはカッコよかった!んですよね(^-^)v。

No title

エルトン来日、発表されましたね。11月18日、横浜アリーナかぁ。18000円って、ポール・マッカートニーの東京ドームと同じ、チケット価格設定。さすがエルトン?!

来ますねー

桂子さん、情報ありがとうございます。おおっエルトン和訳したらエルトン来た!以前、クラプトン和訳したら翌日クラプトン来日報道!という事件?がありましたが今回も。(レイダウンサリー めった 検索、で見てください。) まあ月イチエルトンやってれば、こういうこともあるな(^-^)。でも横浜と大阪だけかな。追加公演ないかなー?

Bally Tableについて

こんにちは。訳よくできてると思います。
一点だけお伝えしたいことがあってコメントさせてもらいました。

I thought
I was the Bally Table king

俺は自分を
"ボールゲームの王様"と思っていたけど

と訳されてますが、Ballyってのはピンボールのメーカーの名前なんです。Bally Pinball で検索するといろいろヒットすると思います。
なので、Bally Tableってのは直訳するとバリー社製のピンボールマシン、ってことなんですが、バリーは大手なので、この歌詞のBally Tableはピンボール全般を指してるんだろうと思ってます。
英語でNintendoと言ったときに、任天堂製のゲームだけを指すことも
あるけどゲーム全体のことを意味する場合もあるのと同じようなことかと。
これを「ボールゲーム」と訳してしまうと、ボールゲームだと
必ずしもピンボールを指す言葉ではなくなってしまうので
(英語でも日本語でも)ちょっと違うかなと思ってコメントさせてもらいました。参考になれば幸いです。

ありがとうございました!

Quadさん、ありがとうございました!本文に追記しました!