Seven Seas Of Rhye / 輝ける七つの海 (Queen / クイーン)1974



Fear me
you lords and lady preachers

私を恐れるがいい
お前たち領主そして女伝道師よ

I descend upon your earth from the skies
I command your very souls you unbelievers
Bring before me what is mine
The seven seas of Rhye

私は空からおまえたちの土地を
襲うことができるのだ
信じない者には魂に直接命令するぞ
さあ私に献上するものを
我が目の前に差し出すのだ
"ライ国の7つの海"はすべて私のもの

Can you hear me
you peers and privy councillors

私の声が聞こえるか?
お前たち貴族ども そして役人どもよ

I stand before you naked to the eyes
I will destroy any man
who dares abuse my trust
I swear that you'll be mine
The seven seas of Rhye

お前たちの目の前に私は正体を見せる
生意気にも私の信頼を悪用する者は
誰でも滅ぼしてやるぞ
お前たちは私のしもべなのだ
"ライ国の7つの海"のように

Sister
I live and lie for you
Mister
do and I'll die
You are mine
I possess you
I belong to you forever

女たちよ …
私はお前たちと寝るためにここにいる
男たちよ …
私を倒してみろ さすれば私は死を選ぶ
お前たちは私のもの
お前たちは私の所有物
お前たちから離れないのだ
それは永遠なのだ…

Storm the master marathon
I'll fly through
By flash and thunder fire
I'll survive
(I'll survive, I'll survive)
Then I'll defy the laws of nature
And come out alive
Then I'll get you

長時間の耐え忍ぶ戦いにも挑み
閃光と雷の炎を武器に
私は空を飛んで強行突破するのだ
私は生き残る
(私は勝ち残る 生き延びる)
そして自然の法則にも逆らって
倒れたとしても私は息を吹き返す
そしてお前たちを私のものにするのだ

Begone with you
you shod and shady senators

立ち去るがいい
どうしようもなく胡散臭い議員ども!

Give out the good
Leave out the bad evil cries
challenge the mighty titan and his troubadours
And with a smile
I'll take you to the seven seas of Rhye

「善」が勝利し
「悪」は駆逐され 邪悪な者は泣きわめくのだ
強靭な巨人どもや吟遊詩人どもにも戦いを挑んでやる
そして 勝利の微笑を浮かべて
お前たちを
"ライの国の七つの海"に連れて行ってやるのだ…

(I do like to be beside the seaside!…)
(ああ 海のそばに行きたいなあ…!)


Writer(s) Freddie Mercury Brian May

fear God=神をおそれる.
descend upon= ~に飛び付く、~を不意に訪れる、~を襲う
peer=貴族
Privy Councillor=(英国の)枢密顧問官
(17 世紀後半、国王が信頼する数人の枢密顧問官(Privy Councilor)が集まって、国の方針を定めていた)
dare to do=生意気にも…する
abuse=〈地位・特権などを〉乱用する,悪用する
storm=襲撃する
marathon=(口語)長時間に及び忍耐を必要とする.
flythrough=強行突破飛行
defy =無視する 反抗する
begone=立ち去れ!
shod=Shake Hit Of Death
shady=いかがわしい 胡散臭い
senator=上院議員 理事
give out=発する、放つ、発散する、放出する
leave out=除外する

Released in 1974
From The Album"QueenⅡ"

queen--queen-ii2.jpg

"QueenⅡ"の"Black Side"からは、"The March Of The Black Queen"にするか"Ogre Battle"にするかも悩みましたが、最後にはこの曲"輝ける七つの海(Seven Seas Of Rhye)"にしました!歌詞はやはり創作・寓話のようなのですが、サウンド的にはこれぞQueen!って感じでしょうか。この曲を聴くといつもワクワクした気持ちで、最後のverseまで、この曲の主人公の超人(?)(=Queen)とともに盛り上がってしまいます!

◆ファーストアルバムで音楽評論家に"ションベン桶"とまで酷評されたQueen。Queenを馬鹿にしたコメントをしないといけない雰囲気があったのでしょうか。"輝ける七つの海"は1974年3月のリリース前に音楽関係者にサンプル盤が配られた際には「ちょっと気取りすぎてる」「オーヴァーダビングのし過ぎでパワーに欠ける」などの評価だったようです。
 しかし、幸いにも番組「Top Of The Pops」に出演するはずだったデビッド・ボウイが急にキャンセルとなり、EMIレコードはその代わりにQueenの出演をねじ込みました!そして1974年2月21日、彼らの曲と演奏はイギリスの何百万ものお茶の間に流れました。3月リリース予定のシングルの急遽2月中の発売が決まり、彼らはイギリスのチャートで10位になりました!

◆作詞・作曲はフレディ。タイトルと歌詞の中に登場する"Rhye"はフレディが子供の頃に想像したファンタジー世界の名前だそうです。また、この名前は次のサード・アルバム『シアー・ハート・アタック』に収録された「谷間のゆり(Lily Of The Valley)」にも登場します。

Queen-The-Seven-Seas-Of-398317.jpg

◆歌詞はいろいろ難しかったのですが、とくに"Storm the master marathon I'll fly through"のところですね。"Storm"は動詞だと"襲う""襲撃する"っていう意味ですので、直訳は"マラソンの王様を襲って 私は駆け抜けていく"。1970年代にイギリスでマラソンはブームだったのか調べてもどうもそのようなことはなく、意外にもチョコバーのスニッカーズはイギリスでは当初"Marathon"というネーミングで販売されていたという、このことには直接は関係なさそうな無駄話も発見しました(笑)。

snickersmarathon.jpg

最終的には"Marathon"=忍耐強い、ってことで"忍耐勝負の王様(master marathon)を襲い(storm)"⇒"長時間の耐え忍ぶ戦いにも挑み"としました。すごい意訳(^▽^;)。いずれにしてもこの歌に出てくる「超人的な存在」は、果敢にも様々な者に戦いを挑み勝利して、しもべ達に自分の力を示していくので、"Master Marathon"にも勝利した、ってことなんじゃないでしょうか。(強引)

◆ちなみに歌詞に出てくる"challenge mighty titan "の"titan(タイタン)"はギリシャ神話に出てくる巨人族のこと。人気コミックスの「進撃の巨人」の英題は"Attack On Titan"。"強い巨人にも挑戦をする"っていうのはこんな感じかな?(「進撃の巨人」海外版コミックスの表紙です)

attack on titan

◆一方、タイタンと"his troubadours"の"トルバドールズ"について。

この歌詞で主人公(超人)が"お前たち=汝ら(you)"と呼びかける相手は、
lords and lady preachers(1st verse)
peers and privy councillors(2nd verse)
shod and shady senators(3rd verse)
などが出てきます。ここまでは「音楽」に関わる職業・身分の者は登場してきませんでした。でも最後に「巨人と吟遊詩人たちに挑戦」が出てきます。
…どうしてもここで、これまで「ションベン桶」と言われていたQueenが、「でっかい敵とその抱え歌手たち」に挑戦していく姿が浮かんでしまいますねえ!
「Seven Seas Of Rhye」の主人公(超人)は"Queen"自身。「領主そして女伝道師「貴族や役人」「うさんくさい議員」はイギリス社会や音楽業界の誰かを例えた皮肉なのではないか。「輝ける七つの海」はその壁に挑戦していくぞ!という彼らの気概も感じます。

◆そして最後に酔っ払いたちの歌?のように繰り返されるのが…"I do like to be beside the seaside!"というフレーズ。この曲はイギリスでよく演られるミュージックホールソングで、1907年にJohn A. Glover-Kindという人が書いたナンバー。当時のイギリスの労働者たちは夏になると海に行って泳ぐことがブームだったらしく、1909年に歌手 Mark Sheridanが歌ってヒットしました。

Idolike to be

 クイーンがなぜこの曲をおまけで最後に入れているのかはわかりませんが、最後の歌詞で"俺がライの国の七つの海に連れて行ってやる"と言われたのに対して、『ええっ!海に連れてってくれるんだって、嬉しいなったら嬉しいな…♪』。これで"白い女王と黒い女王"の創作の物語はおしまい!ってところなんじゃないかな。

"QueenⅡ"の曲の和訳は、また今度、"白から1曲・黒から1曲"って感じでいければと思ってます…!

◆1975年の日本武道館のライヴ音源をリマスターしたもののようです。動画もはめ込みだが貴重だ。
↓↓↓↓↓


◆"Rhye"の国はこの曲の歌詞にも出てきます。次の3rd album"Sheer Heart Attack"に収められた、フレディ作の短い曲"谷間のゆり(Lily Of The Valley)"。"Seven Seas Of Rhye"の続編?とも言われています。↓↓↓↓↓


◆I do like to be beside the seaside - Mark Sheridan
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(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia QueenⅡ
・Wikipedia I Do Like To be Beside the Seaside
・全曲解説シリーズ クイーン(シンコー・ミュージック)
・eil.com
ジャケット写真もここからいただきました。

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
クイーンⅡ<リミテッド・エディション> クイーン

queen--queen-ii2.jpg

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コメント

非公開コメント

愛読者です。スミスとかREMのもやってください。

No title

愛読していただいてるんですね!コメントありがとうございます。クイーンもお好きなのですか?スミスはクイーン・イズ・デッドくらいしか知らないですね…(^▽^;)。

私もこの曲は大好きで聴くたびに夢が広がりますよねぇ。

今度Killer queen

とかについてもやってくださいませんか?

いつの日か(^_^;)

けいたさん、コメントありがとうございます。キラークイーンは「まだ手を出さない一曲」にしてます。子供の時から聴きすぎて、やはり大切な曲なので、時間をかけてじっくり取り組む予定です!クイーンの曲はだいぶ取り上げてきましたが、まだ未着手の曲もたくさんあるので、キラークイーンのことはしばし忘れててくださいませm(_ _)m。