Rock 'N' Roll Fantasy / ロックン・ロール・ファンタジー (The Kinks / キンクス)1978



Hello you,
hello me,
hello people we used to be
Isn't it strange,
we never changed
We've been through it
all yet we're still the same
And I know
it's a miracle we still go
and for all we know
We might still have a way to go

こんにちは きみ
こんにちは 僕
こんにちは かつて僕らもそうだった人達
なんだかおかしいね?
僕たちは昔と変わらない
色んなことを経験したけど
それでもなお僕たちは以前と同じなんだ
そして僕はこう思う
僕らがまだ続けようとするのは奇跡だって
僕らがわかること それは
僕らの進む道はまだあるかもしれないってこと

Hello me,
hello you,
you say you want out
Want to start anew, throw in your hand
Break up the band,
start a new life,
be a new man
But for all we know,
we might still have a way to go
Before you go,
there's something you ought to know

こんにちは 僕
こんにちは きみ
ここから抜け出したいの?
新しいスタートを切りたいの?
そしたらストップすることさ
バンドを解散して
新しい生活を始めるのさ
生まれ変わるときなんだ
でも僕らのわかることは
僕らには道があるかもしれないってこと
きみが去ってしまう前に
知っておくべきことがあるんだよ

There's a guy in my block,
he lives for rock
He plays records day and night
And when he feels down,
he puts some rock 'n' roll on
And it makes him feel alright
And when he feels the world is closing in
He turns his stereo way up high

僕の近所にいた男の話
彼はロックばかりしていたんだ
レコードを一日中かけていて
気分がノラないときは
いつも聴くのはロックン・ロール
それで彼は気分をよくするんだ
世界が閉ざされてしまいそうに感じたら
彼はステレオの音をさらに大きくする

He just spends his life
livin' in a rock 'n' roll fantasy
He just spends his life
livin' on the edge of reality

He just spends his life
in a rock 'n' roll fantasy
He just spends his life
livin' in a rock 'n' roll fantasy
He just spends his life
livin' on the edge of reality

彼は自分の人生をただ
ロックン・ロールの幻想に捧げてた
彼は自分の人生をただ
現実の崖っぷちで過ごしてた

彼は自分の人生をただ
ロックン・ロールの幻想に生きていた
彼はロックン・ロールが
人生を切り開くって考えていたんだ
彼はロックン・ロールの幻想のなかで
現実の崖っぷちで生きていた

He just spends his life
in a rock 'n' roll fantasy

ロックン・ロールの幻想
彼はそのなかでただ生きてきたんだ

Look at me, look at you,
you say you've got nothing left to prove
The King is dead,
rock is done
You might be through but I've just begun
I don't know,
I feel free and I won't let go
Before you go,
there's something you ought to know

僕を見て きみを見て
証明できるものは何もないってきみは言う
キング(エルビス)は死んだ
ロックは終わった
きみは終わってしまったかもしれないけど
僕はたった今始まったところさ
わからない
僕は自由だけど 離したくない
きみが行ってしまう前に
知っておいてほしいことがあるんだ

Dan is a fan
and he lives for our music
It's the only thing that gets him by
He's watched us grow
and he's seen all our shows
He's seen us low and he's seen us high
Oh, but you and me keep thinking
That the world's just passing us by

ダンは僕らのファンだった
僕らの音楽をよく聴いていた
彼が生き延びられたその理由はさ
僕らバンドの成長を見て
僕らバンドのショウを全部見て
落ち込んだときもハイになったのも見て
ああ でもきみと僕が考えてることは
世界が僕らの横を
ただ通り過ぎていくんだってことさ

Don't want to spend my life
livin' in a rock 'n' roll fantasy
Don't want to spend my life
livin' on the edge of reality
Don't want to waste my life
hidin' away anymore

人生をそんな風に過ごしたくない
ロックン・ロールの幻想に生きるなんて
人生をそんな風に過ごしたくない
現実の崖っぷちで生きていくなんて
人生をそんな風に無駄にしたくない
これ以上どこかに隠れて生きるなんて

Don't want to spend my life
livin' in a rock 'n' roll fantasy

人生をそんな風に過ごしたくない
ロックン・ロールの幻想に生きるなんて…

Songwriters DAVIES, RAY
Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC

yet
=[進行形かそれ自体継続の意味を持つ動詞とともに肯定文で用いて] 今(まだ), 今なお,依然として; (その当時)まだ 《★【比較】 この用法では still のほうが一般的だが,yet は感情が入る》.
get by=なんとか生きていく

Released in 1978
US Billboard Hot100#30
From The Album"Misfits"

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 この曲は全米トップ40を聴いていたときにノートに記録したことは思い出しましたが、どんな曲だかまでは記憶していませんでした。トップ40に入った曲はカセットに録音するようにできるだけ努力していたのですが、おそらくそれができず、この曲の記憶は消えていきました。この曲は1978年のヒットということで、Bad Companyの同名異曲"Rock'n Roll Fantasy"(1979)の1年前でほぼ同時期ですものね。想い出してたら、バドカンの記事の方に書いていたはずだし。
 洋楽ブログで交流させていただいてる星船さんのブログ「ビルボード・チャート日記」でこの曲を取り上げられていて、"ああ、こんな曲あったな~"と想い出し、曲もいいんですが、英語歌詞をつらつら読んでいたら、「ウヌ、これは只者でない歌詞」と思わせるものがありまして、今回の訳に至っています。


◆ご存じのようにKinksの歴史は長いです。
(Wikipediaより)→さらに詳しくはこちらで。
ザ・キンクス (The Kinks) は、イギリスのロックバンド。1964年に、ロンドン北部のマスウェル・ヒルでレイとデイヴのデイヴィス兄弟によって結成された。アメリカ合衆国ではブリティッシュ・インヴェイジョンのグループの一つとして分類され、当時のロック界に対して重要な影響を与えたバンドとして見なされる…。

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◆僕がトップ40を聴いていた頃、ビルボードシングルチャートに登場したのはこの曲と、下に紹介した「Come Dancing」「Don't Forget To Dance」とその程度。そんな息の長いバンド"KINKS"のなかで、この"Rock'n' Roll Fantasy"の詞~ロックンロールの幻想に生きる人生なんていやだと歌う~意味はなんなのでしょう?
 この曲のSongfactsに出ていたレイ・デイヴィスのコメントは以下の通り。
"これはソングライターの仕事をする方法なのさ。僕のなかから何かを引き出すためには個人的なことを書くんだ。エルヴィスが昨年亡くなったことも付け加えたよ…"

"個人的なこと"…この歌詞は若干の創作は加わったとしてもほぼレイの心境ということなのでしょうね。途中に出てくる「King」とは間違いなく「エルヴィス」のことなので、そのように訳しました。
 一方この曲のWikipediaには"この曲はレイと弟のデイヴがバンドを解散しようと考えていた"曲との紹介もありました。

◆僕がキンクスの大ファンで、その当時にこの曲を聴き込んでいたら…おそらくキンクスの解散?にハラハラドキドキでこの曲を聴いて涙しただろうな。でもその後、このタイミングで彼らに解散はなく、さらに息長く続けていきました。(1996年に解散)
 そんな歴史を知ってから、この曲の歌詞を訳して、こう思いました。
 ここに出てくる「きみ」と「僕」は「レイ」と弟「デイヴ」。「近所にいた男の話」も「僕らの大ファンだった"ダン"」も「レイとデイヴ」のこと。
・あんなにロックン・ロール漬けだった僕たち
・バンドの初期から成長するまでずっと一緒にやってきた僕たち
互いに兄弟に呼びかけていたのではないでしょうか?

ロックン・ロールの幻想に生きるのはいやだ。
現実の崖っぷちで生きていくのはいやだ。  

 というのは決して否定的な言葉(解散に向かっていく)ではなく、

 ロックン・ロールの現実で生きていこう

 と、これからも一緒にやっていこう、という意味にも取れるのでは?と思います。

 ~星船さん、いい曲のご紹介ありがとうございました(^^♪~

◆現在、解散後、活動停止中のキンクス。毎年のように再結成の話が出ます。これらの証言を見ると、この兄弟、仲悪すぎ。それも音楽的な話ではなく、兄弟ケンカのネタ(^▽^;)
キンクスのデイヴ・デイヴィス、キンクスの再結成ツアーは半々の確率でありうると語る(2013.09・26)
キンクスのレイ・デイヴィス、再結成について弟デイヴと話を進めていると語る(2014.06.10)
レイ・デイヴィス、2015年のザ・キンクス再結成はないと否定(2014.08.28)

◆この曲の(hotel room version) というのがあった。これはいったい何なんだろう。リハーサルなのかな。
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◆"Come Dancing" 1982年のヒット 最高位6位 アルバム"State of Confusion"より。
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◆"Don't Forget To Dance"1983年のヒット 最高位29位。こちらも"State of Confusion"より。
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(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia ミスフィッツ
・Wikipedia キンクス
・Wikipedia Rock 'N' Roll Fantasy
・Rock'N'Roll Fantasy Songfacts
・Ro 69(ロッキング・オンの音楽情報サイト)
ジャケット写真もここからいただきました。

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キンクス ¥1,558
*ボーナストラックが4曲付いてます!

41Vudl+QAuL.jpg

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キンクス

めったさんこんばんわ。
"Rock 'N' Roll Fantasy"の和訳待っておりました。この歌詞意味深いです。
閉塞感の中で、新しい曲作りに取り組もうとする前に向かう意欲がぐっと感じられます。
めったさんと同じく私もKinksをしっかり聞いたのはこの曲と"Come Dancing""Don't Forget To Dance"の3曲、そしてVan Halenで知った"You Really Got Me"くらいなのですが、味のあるいい曲を持ってますね。

いい曲紹介ありがとうございました!

星船さん、この曲覚えていてくれてありがとうございました!ほぼ同世代で音楽を聴いてましたが、微妙なズレ?がまた楽しいですね。和訳で悶々としてたのですが、この後も解散しないでヒットを出したんだよなあとあらためて考えてみたら、幻影じゃなくてロックンロールの現実に生きようとしたんじゃないかって解釈もできるぞっ!って思えました。
(PS)静岡は台風の影響大変だったようですが、星船さんのいるあたりは大丈夫だったのでしょうか。僕は最寄り駅が人であふれかえっていて、いつもの通勤時間+1時間30分かかりました(泣)。