One Of These Nights / 呪われた夜 (Eagles / イーグルス) 1975



One of these nights,
One of these crazy old nights,

We're gonna find out, pretty mama,
What turns on your lights.

いつかこんな夜に
よくあるこんな馬鹿げた夜に

見つけるつもりだよ
お前をその気にさせるものを

The full moon is callin',
The fever is high,
And the wicked wind whispers and moans.
You got your demons,
You got desires,
Well, I've got a few of my own.

満月の呼び声が聞こえて
熱気も高ぶっている
邪悪な風が吹き 囁いてうめくのさ
“おまえには悪魔が宿って
欲望の虜になっているぜ”
ああ たしかに俺自身
少しそうなっていたんだよ

Ooo, someone to be kind to
In between the dark and the light
Comin' right behind you,
Swear I'm gonna find you
One of these nights

ああ 闇と光の狭間に
お前が目をかける相手がいるのさ
そいつはお前のすぐ後ろに来てる
俺もお前を探し出してやる
いつかこんな夜にきっと

One of these dreams,
One of these lost and lonely dreams, now,
We're gonna find one,
One that really screams.

いろんな夢があったよ
今じゃ忘れてしまった淋しい夢さ
そのひとつを想い出すんだ
ただの夢じゃない
リアルな叫び声をあげる夢をね

I've been searching
for the daughter of the devil himself,
I've been searching
for an angel in white.
I've been waitin' for a woman
that's a little of both,
And I can feel her
but she's nowhere in sight.

俺は悪魔から生まれた娘を探してきた
また純白の翼を持つ天使を探してきた
その両方を持っている女を
待ち続けてきたんだ
そいつは気配は感じるのに
目には見えないんだよ

Ooo, loneliness will blind you
In between the wrong and the right.
Ooo, comin' right behind you,
Swear I'm gonna find you
One of these nights

ああ おまえが孤独で何も見えなくなる
正しいことと悪いことの隙間でね
ああ そいつはすぐ後ろに迫ってきてる
俺は見つけ出してやるんだ
いつかこんな夜にきっと

(Guitar Solo)

One of these nights
In between the dark and the light.
Comin' right behind you,
Swear I'm gonna find you,
Get you, baby, one of these nights

いつかこんな夜に…
暗闇と光のその間に…
お前のすぐ後ろにいるんだ
絶対に探し出してやるよ
お前をこの手にするのさ ベイビー
いつかこんな夜にね

One of these nights
One of these nights
(I can feel you, I can feel you)
One of these nights
Comin' right behind you,
Swear I'm gonna find you now
One of these nights
(It gets so dark,
So dark and cold and lonely)

こんな夜には
こんな夜には
(お前を感じる すぐそばに)
こんな夜には
すぐ後ろに来ているよ
きっとお前を探し出す
こんな夜には
(とても暗く冷たく
孤独な夜だって…)

One of these nights
One of these crazy,
crazy, crazy nights.

こんな夜
何かが狂っている夜
何かが起きそうな夜…

one of these~=いずれそのうち 近いうち そのうちに
be kind to=目をかける 恩恵を施す

Released in 1975
US Billboard Hot100#1
From The Album"One Of These Nights”

One of these nights

“呪われた夜”って邦題をつけた日本のレコード会社の方はなかなかいい仕事をしましたね!このサウンドにこのアルバム・ジャケット、悪魔的なイメージ。僕はそのまんま受け取ってしまいました。前にもこのブログで取り上げたことのあるイーグルスのイラスト本ではイーグルス1st収録の“魔女のささやき(Withch Woman)”もそんな感じの取り上げられ方をしていて、僕にとってのイーグルスのイメージは「黒魔術」的なものでもありました。
Rock and Pop Park

◆アルバム「呪われた夜」がイーグルスの転機とされています。それまではバンジョーやペダル・スチールを使ったカントリータッチの曲やアレンジが、主にバーニー・レドンの影響で盛り込まれていましたが、この曲"One Of These Nights"はエレキギター中心のヘヴィなサウンドに変貌します。ただ、この変貌は、グレンやドンの方向性であったと同時に、優れたギタリストのドン・フェルダーの加入、またプロデューサーのシムジクの仕掛けもあったようです。シムジクはこう言っています。
"グレンはR&B狂だったし、ドンは本当にタイミングの優れたドラマーだったが、彼らを新しい路線に載せるのが難しかった"。

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◆本当にこの頃はメンバー間のいざこざが沢山あったようですね。マネージャーのアーヴィング・アゾフは「イーグルスは僕が会った時から解散について話していた。小さな爆発が次々とメンバーチェンジにつながっていった。だからいつも一歩引いて、収まるのを待つしかなかったね」と話しています。そしてバーニーが脱退。しかしオーストラリアやアジアのツアーを控えていて、新しいギタリストが必要だったイーグルスに、旧友のジョー・ウォルッシュが加入します。グレン曰く「イーグルスのためには、いつも2人のいいギタリストが必要なんだ」。

◆歌詞について、この曲のSongfactsではグレン・フレイは次のように話しています。(めった訳)

“One Of These Nights”については、Phonograph Recordのインタビュー(1975年)にグレン・フレイが次のように答えています。
:それはね…後回しにしてしまう、ってことみたいなものさ。誰もが必ず言うんだ。“近いうちこんな夜に、俺はやるんだ…”ってね。車でレストランに行って、ウェイトレスを腕に抱くんだとか、彼女を見つけるとか、金を稼ぐ、家を買うとかね。この国じゃ、そんなもん戯言さ。誰もが自分の究極の夢を持ち、いつかの日のために取っておいてるんだ。“いつか(someday)”ってのはその人まかせさ。 (This interview is available at Rock's Backpages).

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・歌詞はとくに「呪われた夜」ではないものの、"いつかきっと"と願う人間の思いが、人の力を超越した何か(悪魔的なもの?)を生み出すのではないか、その想像力を歌っているように思います。理想の女の人がほしい、という強い想い(悪魔と天使の両面を持った女性!)。すぐそばにいるような気がするけどまだ現れない。でも彼女は、すぐ後ろに近くまで来ている…ってことなのかな。

・"ホテル・カリフォルニア"に見られるような、アメリカの退廃や社会的なことは何か込められているのかな?それはわかりませんでした…(-_-;)

◆ところで、このアルバムアートワークはいったい何なんでしょうね。牛の頭蓋骨を真ん中にして、後ろには鷲の羽?首のない女性の肉体にも見えなくもない…。One Of These Nightsに、こんな魔女が現れたら怖いな。
(PS)食品の偽装を取り扱った社会派小説「震える牛」。この文庫本の表紙を見た時、『呪われた夜だっ!』と思いました。

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◆イントロの低いベース音が「呪われた夜」って感じなんですよね…!コーラスとギターの音がいいよな。スタジオ・ヴァージョン。
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◆アルバム「呪われた夜」のなかで、なかなか好きだった曲「ハリウッド・ワルツ」。カントリータッチなのは作者がバーニー・レドンだからなのだろうが、ボーカルをとるのはバーニーではなくドン・ヘンリー。イーグルスでは自作曲は作曲者がリードをとることをルールにしていたので、「ボーカルを奪われた」ことがバーニーの脱退を早めたと言われています。それを知ってから聴く時に複雑な気持ちになるようになりました(-_-)。
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◆「呪われた夜」のコーラスアレンジ(悪魔的な感じを出す)のはこの曲がモチーフなのでは?イーグルス「魔女のささやき」。
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(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia One Of These Nights
・ビルボード・ナンバー1・ヒット 1971-1985(音楽之友社)
・One Of These Nights songfacts
・震える牛(相場英雄)小学館文庫
・Rock and Pop Park
ジャケット写真もここからいただきました。

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
Eagles Studio Albums 1972-1979 CD, Box set, Import
イーグルス ¥2,286
*イーグルスのスタジオアルバム6枚が入ってこの値段!

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コメント

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呪われた夜

めったさんこんばんわ。
「呪われた夜」待っておりました。ありがとうございました。
私が過去購入したアルバムの中で最もよく聴いたのがこの「呪われた夜」と「ホテルカリフォルニア」でした。
アルバムタイトル曲でめったさんのおっしゃるとおり邦題「呪われた夜」がぴったりのへヴィで重々しい"One Of These Nights"、バーニー・レドンのイーグルスでの最後のカントリーソング「ハリウッド・ワルツ」、ランディ・マイズナーの名曲中の名曲「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」と、ほんとに素晴らしい曲ぞろいで、これこそ歴史に残る名アルバムだと思っています。

ジャケットとサウンド

星船さん コメントありがとうございます!
星船さんと僕もほぼ同世代。「呪われた夜」はまさに洋楽を好きになり、のめり込んでいくきっかけになったアルバムなのかなと思います。
 僕はおそらく「One Of These Nights」が、ただの「いつかの夜」とか訳された邦題で、ジャケットが前作「On The Border」のようなアートワークだったら、のめり込みはそんなになかったかも?と思ったりします。また「悪魔的なコンセプトのトータルアルバム」だったとしても飽きたり気持ち悪くなっちゃったかも。あのジャケットに冒頭曲のつかみ。そのなかで色々な曲があってサウンド的にもよかったですね。A面を聴き終えてから、レコードをB面にして「Lyin'Eyes」~「Take It To The Limit」の流れ、「After The Thrill Is Gone」~「Wish You A Peace」での締めくくりもよかったですね!