The Last Game Of The Season / ザ・ラスト・ゲーム・オブ・ザ・シーズン (David Geddes / デビッド・ゲッデス)1975



He's just the blind man in the bleachers,
to the local home town fans
And he sits beneath the speakers,
way back in the stands
And he listens to the play-by-play,
he's just waiting for one name
He wants to hear his son get in the game.

彼は外野席に座ってる目の見えない男
地方都市チームを応援するフットボールファン
彼はスタンドのずっと後ろの
スピーカーの側に座る
一つ一つのプレーに耳を傾ける
ある名前が呼ばれることをただ期待してるんだ
息子が試合に出場することを聞きたくて

But the boy's not just a hero,
he's strictly second team
Tho' he runs each night for touchdowns,
in his father's sweetest dreams
He's gonna be a star someday,
tho' you might never tell
But the blind man in the bleachers
knows he will.

でも息子はヒーローなんかじゃなくて
はっきり言えば二軍選手
父親の甘い夢のなかでは毎晩
走ってタッチダウンをしてるんだ
誰もそんなこと思ってないけど
彼はいつかスターになってやるって思ってる
でも外野席の目の見えない男は
息子はやってくれると思ってる

It's the last game of the season
is a Friday night at home
No one knows the reason,
but the blind man didn't come
And his boy looks kinda nervous,
sometimes turns around and stares
Just as tho' he sees
the old man sittin' there.

今シーズンの最終試合は
金曜の夜のホームゲーム
誰も理由がわからないが
目の見えない男は現れなかった
息子は神経質になってるように見え
ときどきまわりを振り返っては
年老いた父親が座っていたあたりを
じっと見たりしている

The local boys are tryin',
but they slowly lose their will
Another player's down
and now he's carried from the field
At halftime in the locker room,
the kid goes off alone
And no one sees him
talkin' on the phone.

ホームチームは奮闘した
でも段々と戦意を失っていった
ある選手がプレー中に倒れて
いまフィールドから運び出されたところ
ハーフタイムのロッカールーム
息子は一人で出ていった
彼が電話で話しているのを
誰も見てはいなかった

The game's already started,
when he gets back to the team
And half the crowd can hear his coach yell,
"Where the hell you been?"
"Just gettin' ready for the second half"
is all he'll say
"'Cause now you're gonna let me in to play."

彼がチームの元に戻ったときには
試合はすでに再開されていた
観客の半数に聞こえるくらいの大声で
コーチが叫んだ
"あいつはいったいどこに行った?"
"セカンドハーフに備えておけ"
彼ははっきりこう言った
"俺をプレーで魅惑させるのはお前だけだ"

Without another word,
he turns and runs into the game
And through the silence on the field,
loudspeakers call his name
It'll make the local papers,
how the team came from behind
When they saw him playin'
his heart out to win.

続く言葉を聞く前に
彼は振り返り 試合に走っていった
フィールドの静けさのなか
大きなスピーカーが彼の名前を告げた
地方紙には掲載されるだろう
なんという逆転勝利!
彼は試合に勝つために
全身全霊を傾けていた

And when the game was over,
the coach asked him to tell
What was it he was thinkin' of
that made him play so well

試合が終わったあとで
コーチが彼に尋ねたんだ
あんなに凄いプレーができたのは
何か理由があったのか?

"You know my dad was blind,"
he said, "Tonight he passed Away"
"It's the first time
that my father has seen me play."

"ご存じのとおり私の父親は目が見えません"
彼は言ったんだ
"今晩 父親が天に召されました"
"父親が私のプレーを見たのは
初めてのことだったと思います…"

(Sterling Whipple)

bleacher=屋根なし観覧席、外野席
way back=ずっと後ろ
strictly=厳密に言えば
go off=立ち去る
come from behind=逆転勝利

Released in 1975
US Billboard Hot100#18
Single Only

TheBlindMan.jpg

 この曲の作者はDavid Geddesではなく"Sterling Whipple"という人。でも"Run Joey Run"で固まっていたDavidのイメージをガラッと変えてくれました。彼は"一発屋"(One Hit Wonder)ではなく、"二発屋"(Two Hits Wonder)だったのです!

◆Davidの歌うこの曲のタイトルは"The Last Game Of The Season"で副題が"The Man In The Bleashers"。Davidのあと、同年にカバーしたカントリー歌手のKenny Starrのバージョンは副題の方がメインになっていて、ビルボードのカントリーシングルチャートで最高位2位のヒットになってます。
 「シーズン最後の試合」と「外野席に座る目の見えない男」。どちらも哀愁を漂わせたタイトルですよね。

◆歌詞はご覧いただいた通りで、どこかで聞いたことのあるような物語かもしれません。
 毎日毎日フットボールの試合があるたび、外野席でスピーカーのそばに座って、息子の名前が呼ばれるのをただ待っている目の見えないお父さん。その光景は誰もが知っている。でもシーズンの最後の試合の日、いるはずの男がそこに座っていない。お父さんは天に召された。そのときに息子に試合に出るチャンスが回ってくる。とうとう息子の名前がスピーカーからコールされた。彼は神がかりのように試合で大活躍をしてヒーローになった。そして父親に、初めて自分が活躍するところを見せることができた!ということを言ったのです…。
 もしかするとお父さんはずっと体が悪かったのかもしれません。もしかしてそのシーズンが終わるまで持たないかもしれないという病状を、なんとかこのシーズン最後の試合まではどうしても見たいんだ、と無理していたのかもしれません。
 実際には…最後の試合まで命は持ちませんでした。でも天国に行く前に、息子は晴れ舞台を見せることができたんだ、って信じたいですね。

~こういう曲と出会うと、洋楽ポップスを聴くこと、その歌詞を味わうことが止められなくなってしまいます。まだまだそんな曲がいっぱいあります。また、まだ僕が出会っていない素敵な曲があるかもしれない。この年になってもわくわくする気持ちがわいてます。~

◆"The Last Game Of The Season"が最高位19位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles 20th December, 1975

ザッツザウェイアハアハが4位から1位に。BCRの土曜日の夜が4位。ジグソーは7位にダウン。バリーが8位、スウィート9位。ビージーズは「ブロードウェイの夜」。ああ、この曲はこんな時期に中ヒットしてたんだな。

-1 4 THAT’S THE WAY (I Like It) –•– K.C. and the Sunshine Band
-2 2 LET’S DO IT AGAIN –•– The Staple Singers
-3 1 FLY, ROBIN, FLY –•– Silver Convention
-4 5 SATURDAY NIGHT –•– The Bay City Rollers
-5 6 LOVE ROLLERCOASTER –•– The Ohio Players
-6 8 THEME FROM “MAHOGANY” –•– Diana Ross
-7 3 SKY HIGH –•– Jigsaw
-8 11 I WRITE THE SONGS –•– Barry Manilow
-9 10 FOX ON THE RUN –•– Sweet
10 7 NIGHTS ON BROADWAY –•– The Bee Gees

18 22 THE LAST GAME OF THE SEASON (A Blind Man In the Bleachers) –•– David Geddes

◆Youtubeから拾った動画です。味わいのあるカントリーミュージックです。Blind Man in the Bleachers - Greg Padgett
↓↓↓↓↓


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Blind Man In The Bleachers

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
*見当たりませんでした。

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コメント

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対訳ありがとうございます。

ひとつずつコメントしていると、自分のコメントで埋まってしまいそうなくらいうれしい選曲が多いです。

この曲はチャートアクションが独特だった気がします。

歌詞の中にBlind manという単語が出てくるんで、どんな内容なんだろうと当時気になっていました。

ひさびさにCDを引っ張り出してめったさんの訳を見ながら聞いています。ありがとう。

訳したかった曲です

ぽんたんさん、この曲のCDお持ちなのですか、それは貴重です!僕のブログでも「物語のある曲」カテゴリに入っている曲は自分でも特に好きな曲たちです。訳しがいがあります!
これからもよろしくお願いいたします。

Rhino 70s

さっそくのお返事ありがとうございます。

この曲はRhinoのSuper Hits of 70sに入ってます。
最初は、ベスト(ランジョイランのLPにこの曲などを追加したしょぼいジャケのもの)を持っていたましたが、2曲のシングルしか聴かないのでブックオフに行ってしまいました。

部屋が狭いんで、CDに買い換えたレコードはかなり手放しました。いまは聴かないもの、思い入れの少ないものなど処分中です。処分すると忘れていた曲と出会います。

Rhinoはめったさんのサイト同様、すごく貴重です。

No title

めったさん こんにちは。
この曲、知っているような・・? と思って来てみました。
ところが・・すみませんでした、覚えが・・・。(汗)

チャートはそれこそディスコ・ブーム、ザッツザウェイ、アハ、アハ~大流行でマネしていた頃ですね。 (笑)
3位のディスコ・ナンバーもありましたっけ・・。
Fox ・・ とか Sky・・ とかカッコイイ、ロック・ナンバーも混在。 バラエティに富んで楽しい時代。
Bee Gees もこの頃からディスコに傾倒・・? 古いファンには色々言われ始めていた頃? 
チャートに華がありましたね。

で、本題の曲。 知っているかと思ったら覚えがないのでこちらで聴いてみました。
こういう曲なのですね。
最初に貼ってあるのはイメージしてどなたかが作った動画かもしれないですが、曲のイメージと合っていると感じました。
私もアメリカでNFLの試合をいくつか観ましたが、まさにこれぞアメリカ!的な大騒ぎ。
でも、この曲からはそういう大騒ぎは程遠い印象を受けました。
このアーティストのことを知らなかったのでWEBで少しだけ見ました。WEBが正しいとすればミシガンの出身シンガー。 ミシガンといえば・・。 巨大なスタジアムを抱える州。 
それもこの歌からは想像できず。 (^^;
地元のホーム・ゲームが仮にアーティストの出身のミシガンだとして・・きっと、もっとマイナーなリーグのジモティの試合だろうと想像。 (こういう妄想トリップって楽しくなります。)
彼のお父さんが来られて、彼もスタンドで応援するお父さんが分かるぐらいの規模のスタジアム。 ミシガンのスタジアムはデカすぎて、とてもお父さん、探せません! (笑)
きっとこじんまりとした地元の試合・・。
そんな温かな光景が浮かびます。
だからThe Big House(ミシガンのスタジアムの愛称です。)ではなく、もっとオンボロの球場。
そんなところで生まれたお話、そうやって考えるととても素敵な、だけどとても悲しいお話。


そうやってプロ・デビューを夢見た青年のお話・・、切ないなと思いました。 (ホロリ・・・)
このあと、この主人公はメジャーなチームからお声がかかり、タッチダウンを決めて、地元紙でなくメジャー紙に活躍が載った・・のだと良いですね。 天国のお父さんにも見てもらえたかな。


全て私の憶測です。
妄想トリップ、すぎましたが、曲を聴くと・・・もしかしたら、こんなストーリーがあるのではないか、等想像を巡らせるのが前から好きです。
なんて、色々考えてみたものの・・作った本人に言わせると「架空の土地の架空のお話さ」なんてこともあるのでしょうが!(笑)


今年もNFLが開幕しました。
(去年の覇者の2連覇なるか? なかなか連覇は数えるほどです。)






光栄です!

ぽんたんさん、RhinoのCDは“あの歌”を入手する上でほんとに貴重ですね。僕もRhinoのお世話になってる?ので、“Rhinoと同じく貴重”という言葉は嬉しいですよ!
“Have A Nice Day”シリーズは何枚か持っていましたが、Vol.20は持っていませんでした。これに入っていたのですね。これまで訳したのは(2,4,6,7,8)ですが、他の曲も挑戦したいと思ってます!
1.Mac Davis (1972): "Baby, Don't Get Hooked on Me" (Davis) – 3:07
2.David Geddes (1976): "The Last Game Of The Season (A Blind Man In The Bleachers)" (Sterling Whipple) – 3:37
3.Seals & Crofts (1976): "Get Closer" (Jim Seals, Dash Crofts) – 3:58
4.Cliff Richard (1976): "Devil Woman" (Terry Britten, Christine Holmes) – 3:38
5.Boomer Castleman (1976) : "Judy Mae" (Castleman) – 3:37
6.Rick Dees and His Cast Of Idiots (1976): "Disco Duck (Pt. 1)" (Dees) – 3:17
7.Hot (1977): "Angel in Your Arms" (Herbert Clayton Ivey, Terrence Woodford, Tom Brasfield) – 2:57
8.Smokie (1977): "Living Next Door to Alice" (Nicky Chinn, Mike Chapman) – 3:32
9.Peter McCann (1977): "Do You Wanna Make Love" (McCann) – 3:33
10.Engelbert Humperdinck (1977): "After the Lovin" (Alan Bernstein, Ritchie Adams) – 3:59
11.Dean Friedman (1976): "Ariel" (Friedman) – 4:22
12.Sanford-Townsend Band (1977): "Smoke From a Distant Fire" (Ed Sanford, Johnny Townsend, Steven Paul Stewart) – 3:32

素敵な妄想ありがとうございます!

はるちゃん、ミシガンの話やNFLのこと、また素敵な?妄想のお話をありがとうございました!この曲は聴いた人の、いろんな体験や想い出にも絡まって、心に残る歌なんだなあと思います。先のぽんたんさんのコメントに書きましたが、Rhinoの“Have A Nice Day Voi.20”に収録されていることがわかったので、入手したくなってしまいました!