Billy Don't Be A Hero / 悲しみのヒーロー (Bo Donaldson & The Heywoods / ボー・ドナルドソンとヘイウッズ) 1974



The marchin' band came down along Main Street
The soldier blues fell in behind
I looked across and there I saw Billy
Waiting to go and join the line

大通りにマーチングバンドがやってきた
続いて青い制服の兵隊達の行進だ
僕があちらを見るとそこにはビリーがいた
その行進に加わろうと待っていたところさ

And with her head upon his shoulder
His young and lovely fiance
From where I stood I saw she was cryin'
And through her tears I heard her say

彼の肩に彼女の頭がもたれかかってた
若くて可愛い彼の婚約者さ
僕の場所から彼女が泣くのが見えた
涙のあとで 彼女の言葉が聞こえたよ

Billy, don't be a hero,
don't be a fool with your life
Billy, don't be a hero,
come back and make me your wife
And as Billy started to go
she said keep your pretty head low
Billy, don't be a hero,
come back to me

ビリー 英雄になんてならないで
人生を棒に振ってはだめよ
ビリー 英雄になんてならないで
戻ってきて私をお嫁さんにして
ビリーが行こうとしたとき
彼女が言ったのさ "姿勢は低く"ってね
ビリー 英雄にはならないで
私のもとに戻ってきてね

The soldier blues
were trapped on a hillside
The battle raging all around
The sergeant cried,
we've got to hang on, boys
We've gotta hold this piece of ground

青い制服の兵隊達は丘の中腹で罠に引っ掛かり
戦いは至るところで激しくなった
軍曹は大声で叫んだ
「みんな 頑張るんだ」
「この一角はなんとしても守り抜くんだ」

I need a volunteer to ride out
And bring us back some extra men
And Billy's hand was up in a moment
Forgettin' all the words she said, she said

「誰か志願する者はいないか」
「馬に乗って飛び出し
 援軍を連れてきてほしいんだ」
ビリーはすぐに手を挙げたんだ
彼女の言われた言葉をすべて忘れて…
彼女はこう言ってたのに…

Billy, don't be a hero,
don't be a fool with your life
Billy, don't be a hero,
come back and make me your wife
And as Billy started to go
she said,
keep your pretty head low
Billy, don't be a hero,
come back to me

ビリー ヒーローになっちゃだめ
自分の人生を無駄にしないでよ
ビリー ヒーローになっちゃだめ
戻ってきて私をお嫁さんにして
そしてビリーが行こうとしたとき
彼女はこう言った
頭は下げててね
ビリー ヒーローになっちゃだめ
私の元に帰ってきて

I heard his fiance got a letter
That told how Billy died that day
The letter said that he was a hero
She should be proud he died that way
I heard she threw the letter away

彼の婚約者に手紙が届いたって聞いたよ
そこにはあの日ビリーが
どんな風に亡くなったか書かれてた
彼は死してヒーローになった
彼女は彼の死に様を誇るべきだと
そう書かれてた

彼女はその手紙を投げ捨てた
僕はそう聞いたよ…

Songwriters
CALLANDER, PETER / MURRAY, MITCH
Lyrics © Universal Music Publishing Group

fall behind=~より遅れる
look across=ある方向へ向く
keep head low=姿勢を低く
in a moment=あっという間に

released in 1974
US Billborad Hot100 #1(2)
From The Album
“Bo Donaldson & The Heywoods”

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 ヒロシマへの原爆投下の日=8月6日は僕のブログでも「反戦=平和を希求する歌」を取り上げたいと思います。今年で2年目。昨年の8月6日に掲載したのは、Black Eyed Pearsの"Where Is The Love?"でした。
 
 今年の1曲は、明るいイントロ、POPSの王道を行くようなハッピーソングでありながら、「戦争の悲しみのヒーロー」を歌ったこの曲。この「悲しみのヒーロー」とその歌詞についてはぜひ沢山の人に知ってほしいと思います。戦争について考え、洋楽Popsの歌詞にこんな曲もあるんだとぜひ知ってほしいです!

「悲しみのヒーロー」のオリジナルはペーパー・レースというバンド。イギリスのチャートで1位になったあと、さあアメリカで発売というタイミングで、ボー・ドナルドソン&ヘイウッズもこの曲をリリース。アメリカではヘイウッズ版が圧勝となりました。ヘイウッズ版が1位(2週間)、ペーパー・レイスは96位止まりでした。

◆ヘイウッズ「悲しみのヒーロー」が1位を獲得した週のチャートです。
US Top 40 Singles 15th June, 1974

「バンド・オン・ザ・ラン」に代わって1位になります。2位はスタイリスティックス「誓い」。3位の「サンダウン」が2週間後に1位になります。

-1 6 BILLY, DON’T BE A HERO –•– Bo Donaldson and the Heywoods
-2 3 YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW –•– The Sylistics
-3 5 SUNDOWN –•– Gordon Lightfoot
-4 2 THE STREAK –•– Ray Stevens
-5 1 BAND ON THE RUN –•– Paul McCartney and Wings
-6 4 DANCING MACHINE –•– Jackson 5
-7 11 BE THANKFUL FOR WHAT YOU GOT –•– William DeVaughn
-8 8 THE ENTERTAINER –•– Marvin Hamlisch
-9 10 FOR THE LOVE OF MONEY –•– The O’Jays
10 9 MIDNIGHT AT THE OASIS –•– Maria Muldaur

◆日本では半年後の12月。最高位2位止まりかな?
1974年12月1日 文化放送 All Japan Pop20

おや?クレジットが「ペーパー・レイス/ヘイウッズ」となってるぞ。どういうことなのだろう?

-1 シュガー・ベイビー・ラヴ ルーベッツ
-2 悲しみのヒーロー ペーパー・レイス / ヘイウッズ
-3 悲しきマリー ミッシェル・ポルナレフ
-4 ビッチ・イズ・バック エルトン・ジョン
-5 アイ・ショット・ザ・シェリフ エリック・クラプトン
-6 初恋にボンジュール アラン・シャンフォー
-7 悪夢 スティービー・ワンダー
-8 愛はメッセージ スリー・ディグリーズとMFSB
-9 ミッドナイト・トレイン スリー・ディグリーズ
10 落葉のメロディー アバ

◆この曲のチャートの話やヒロクシンさん「ヒロクシンのトップ40」をご覧ください。よろしくお願いいたします(^▽^;)

◆当時のアメリカではまさに「ベトナム戦争」の時期。「Not War!」「Love」!という気持ちを代弁してくれた曲だったのでしょう。ちなみに「南北戦争」のときには、「北軍」が「青」い制服、「南軍」が「灰色」の制服を着ていました。そのことから「南北戦争」は「the blue and the gray 」とも称されるようです。

◆こちらのPaper Race版「Billy Don't Be A Hero」のPVは歌詞に忠実に作られています。青い制服の軍隊。ビリーと婚約者の彼女。馬に乗って援軍を呼びに行く役割を志願するビリー。そして彼女の元に届けられる1枚の手紙…。
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◆ヘイウッズの他のTop40ヒット「恋のあやまち(Who Do You Think You Are?)」(1974年最高位15位)。オリジナルは"スカイ・ハイ"で有名なジグソー。
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(この記事で参考にしたページ)
Hitparade.ch
・ビルボード・ナンバー1・ヒット 1971-1985(音楽之友社)
・Wikipedia Billy Don't Be A Hero
ジャケット写真もここからいただきました。

(この曲を購入!)Amazon.co.jp
アナザー・サイド・セブンティーズ2 ¥ 4,445

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1. 恋の雨音(ラヴ・アンリミテッド)
2. 恋のハートビート(デフランコ・ファミリー)
3. 愛する未来に歌おう(オリジナル・キャスト)
4. 人生は野菜スープ(10cc)
5. エヴリバディ・ニーズ・ラヴ(スティーヴン・ビショップ)
6. アイム・イージー(キース・キャラダイン)
7. 傷ついた小鳥(ニュー・シーカーズ)
8. あの娘のレター(ジョー・コッカー)
9. イマジナリー・ラヴァー(アトランタ・リズム・セクション)
10. マスクラット・ラヴ(恋のデュエット)(キャプテン&テニール)
11. 悲しみのヒーロー(ボ・ドナルドソン&ザ・ヘイウッズ)
12. 二人だけの世界(ブラザーフッド・オブ・マン)
13. マイ・ディンガリング(チャック・ベリー)
14. スタック・イン・ザ・ミドル・ウィズ・ユー(スティーラーズ・ホイール)
15. ロックン・ロール・シンガー(ムーディー・ブルース)
16. ヨーヨー(オズモンズ)
17. イエス・ウィ・キャン・キャン(ポインター・シスターズ)
18. 愛しき人々(ロバート・パーマー)
19. ウッドストック(マシューズ・サザン・コンフォート)
20. ゲット・レディ(レア・アース)

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コメント

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No title

この曲を聞くと本当になごみますね。1970年代中盤名曲はどれもこれも体に染みついており懐かしくて涙が出ます。

記憶に残る曲

RWさん、コメントありがとうございます。
70年代の曲でも記憶に残る曲ってありますよね。この曲は多くの人にとってそうなのではないかなあと思います。グループ名は覚えてなくても「悲しみのヒーロー」というタイトルと、このイントロ、サビコーラスの部分。さらに歌詞の物語も含めて。
洋楽ポップスの楽しさと和訳の醍醐味も感じさせます。
1974年当時、本当に多くの人がベトナムで戦争をしなくてはならなかったなかで、平和を祈ってみんな聴いていたんだなあと思うと、この曲の素敵さ・すばらしさを感じます。沢山の人に聴いてほしいですね。

いつもありがとうございます

めったさん こんばんは! 
いつもご紹介いただき ありがとうございます

この曲に関しては  もう どうコメントしても
足りないくらい 自分にとって大切な曲で

大げさでなく 本当に 
人生を左右(良い方向へ)する曲って あるんだな 
と あらためて 思わされます

イントロの口笛、ポップな曲調、 最後スローになるところ
どこも 良いですが
やっぱり (74年当時にもリンクする) 歌詞が
衝撃的でした

ペーパー・レイス ヴァージョンのPVも
臨場感ありますね

アメリカでは ヘイウッズが ペーパー・レイスの
成功を 奪ってしまった形ですが


その後 「The Night Chicago Died」で
ペーパー・レイスが 1位を獲得したときは
なんか ほっとした(笑)のも 覚えています 

忘れられない曲ですね

ヒロクシンさん 想い出の曲「Billy Don't Be A Hero」へのコメントありがとうございます。この曲はほんとに沢山の人がPOPSを知り、感動した曲ですね。No1になった当時のチャートは残念ながらTop40もまだ聞いてませんでしたが、ヒロクシンさんブログにその週のTop5を聞いていたときの感想が書かれていて、前週6位だった自分の大好きな曲が、5位、4位とカウントダウンしてもまだ登場しない。え、まさか、まさかの~1位!でガッツポーズ!という場面が目に浮かびました!

Civil war !?

いつも楽しく新旧の記事読ませていただいてます。
この曲はほぼ内容は知ってはいたのですが、めったさんの訳を見て驚いたのは
舞台が南北戦争だったってこと。てっきりベトナムかWWⅡだと思ってました。
アメリカ人って、けっこう南北戦争はまだ身近なものに感じてるみたいで、レーナードスキナードがステージにでっかいサザンクロスの旗を掲げたりしてましたね。バンドのThe Night They Drove Old Dixie Down も南北戦争を歌った曲だったし・・・
日本でいくと戊辰戦争が同時代。ちょっと時代感覚が違いますね。

命の大切さ

demaさん、コメントありがとうございます。“Soldier Blue”を歌詞に登場させて、設定を南北戦争とイメージさせながらも、その時代のベトナム戦争についてリスナーに訴えた歌だったんだなと思います。日本史だと戊辰戦争ですか!江戸幕府が倒れ、明治時代の本当のスタートになった内戦ではあるものの、戦ったのは武士という身分の人たちだったからなんですかね。歴史的には意味の大きい戦争であっても語り継がれるものにはなってませんね。
護国や護体よりも、命が大事、ということは当たり前のようにおもわれますが、歌にして表現することは日本ではまだ?馴染んでいないようにも思えますね。