Sister Golden Hair / 金色の髪の少女 (America / アメリカ)1975



Well I tried to make it Sunday
But I got so damn depressed
That I set my sights on Monday
And I got myself undressed

日曜にはプロポーズするって決めてたけど
ものすごく意気消沈しちゃったんだ
だから月曜こそって狙いを定めたけど
結局着替えもせずに
ベッドで過ごしてしまったんだ

I ain't ready for the altar
But I do agree there's times
When a woman sure
Can be a friend of mine

祭壇の前で誓う心構えまでは
まだできてないけど
決めなきゃいけない時があるのはわかる
一人の女性を僕の心からの友人にすること
そんな時があるんだってことはね

Well, I keep on thinkin' 'bout you
Sister golden hair surprise
And I just can't live without you
Can't you see it in my eyes?

そう きみのことをずっと考えてるんだ
見事な金色の髪の"シスター"
きみなしでは生きていけないんだ
僕の目にその気持ちが映ってないかい?

I been one poor correspondent
And I been too, too hard to find
But it doesn't mean
You ain't been on my mind

僕は手紙も書かないマメじゃない男
連絡なんてなかなか取れないんだよ
でもだからといって
きみのこと思ってなかったって
わけじゃないんだよ

Will you meet me in the middle
Will you meet me in the air?
Will you love me just a little
Just enough to show you care?

中途半端だけど
僕の願いを聞いてもらえないかな?
検討中でもかまわないから
願いを聞いてほしいのさ
ちょっとだけでも
僕を愛してほしいんだよ
きみの気持ちがわかるだけでも
かまわないから

Well I tried to fake it
I don't mind sayin'
I just can't make it

ああ僕はまた自分をごまかしてる
しっかりと口にする勇気がないんだ
そしてまた
伝えられずに終わるんだ…
(ふりだしに戻る)

Well, I keep on thinkin' 'bout you
Sister golden hair surprise
And I just can't live without you
Can't you see it in my eyes?

ずっときみのこと考えていたよ
素敵な金色の髪の"シスター"
きみなしでは生きていけないんだ
口にしなくてもわかってくれないかな

Now I been one poor correspondent
And I been too, too hard to find
But it doesn't mean
You ain't been on my mind

手紙で伝えるのも僕は苦手なんだ
なかなか連絡も取れないヤツさ
でも勘違いしないでね
きみのことをいつも考えているんだよ

Will you meet me in the middle
Will you meet me in the air?
Will you love me just a little
Just enough to show you care?

まだプロポーズの途中だけど
僕のお願いに応えてくれないかな?
検討中でもいいから
結婚にYESって言ってくれないかな?
僕を少しでも愛してくれてる気持ちを
ちょっと見せてもらえないかな?

Well I tried to fake it
I don't mind sayin'
I just can't make it

ああまた僕はごまかそうとする
言葉にする勇気が出ない
そしてまた伝えずに終わるんだ

wa doo-wop
wa doo-wop
wa doo-wop
wa doo-wop

(最後にはめでたし めでたし)

Songwriters BECKLEY, GERRY
Lyrics © Warner/Chappell Music, Inc.

depressed=意気消沈して
altar=教会の祭壇
cf.lead a person to the altar
=…と〉結婚する.
poor correspondent=筆不精な人
meet=〈必要・要求・条件などを〉満たす,満足させる,…に応じる;〈義務を〉果たす;〈希望に〉沿う,こたえる
in the middle=途中で 最中で
in the air=未定 検討中

Released in 1975
US Billboard Hot100#1
From The Album"Heart"

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この曲のイメージは"素敵な金色の髪の少女に恋する純情な男の子"の物語。
イントロのアコーステッィクギターの音からスティールギターの音が入ってきて…爽やかで甘酸っぱい青春POPSの要素が盛りだくさん。最後のワッドゥワップまで完璧なPOPSだと思います。

 この和訳ブログを始めた際にもこの曲をすぐに登場させたいと思い試みました。でも…ん? 思ったよりかなり難解です。細かい単語の意味を考えてみるとわからなかったり。単純に和訳しても意味不明になってしまったり。なかなか歌の物語がしっくりこなくって、和訳が進みませんでした。そんなこともあって"アメリカ"の曲でも好きな「I Need You」や「Daisy Jane」を先に登場させてきました。

 今回まだ確信までは至ってませんが、なんとなくこういうことじゃないかな?と思う和訳ができましたので、めった和訳「金色の髪の少女」を記事にしました…。

(1)"Sister Golden Hair"の"Sister"は何を指すのか?
(2)"make it"は何を指すのか?
(3)"Will you meet me in the middle"って?

(1)"Sister Golden Hair"の"Sister"は何を指すのか?

 僕が持っているCD「僕たちの洋楽ヒット Vol.7 1973-75」(東芝EMI)の「金色の髪の少女」の対訳では特に"Sister"に>あたる部分の日本語は見当たりません。強いて言えば「金色の髪の少女」の「少女」という部分でしょうか。おそらく"Sister Golden Hair"は彼が名づけたこの女性のニックネームなのかなと思います。"Surprise"はすごく鮮やかな金髪なんだろうなって思いました。"Sister"に戻りますが、なんで"Sister"って呼んでるのか気になってこの部分を邦題のまま安直に「金色の髪の少女」と訳すのをちょっとためらいました。(Nativeの人に聞いてみて「ふつうに言いますよ」と言う話だったら考えすぎなのですが)
 考えられることとしては、①「妹」みたいな存在。②修道女~そこまでいかなくても敬虔なクリスチャン。僕は別の歌詞"I ain't ready for the altar"も気になりました。"lead a person to the altar"という熟語に(と>結婚する)という意味を見つけたので「結婚の心の準備ができてない」って意味かなと思いましたが、"Altar"はもともと「教会の祭壇」ってことから、前述の「②クリスチャン説」を取りました。
 クリスチャンの彼女を"Sister Golden Hair"とニックネームで呼んでいたのではないか?もしかすると歌詞に“Altar”を使った時点で、キリスト教が浸透している欧米の方は“Sister”についての意味も感じ取れるようにした洋楽歌詞のヒネリが加えてあるような気がします。

(2)"make it"は何を指すのか?
 
 CDの対訳では「打ち明けること」のように訳されてました。確かにこの物語の主人公は“poor correspondent”(筆不精)だし、音信不通になることがよくあるようです。“僕の目を見てわかってくれないかな”ってどこまで口にするのを避けたがるんだよって今でいう“コミュ障”という感じで、“勇気をもって好きだと告白”というのもハードルが高い感じです。ただ、ここは(1)とも関わるのですが、彼女のことが好きってのは既に伝わっている、あるいは二人はすでに付き合ってるのではないか?という感じがしました。
 たとえば“But it doesn't mean you ain't been on my mind”という部分。“(手紙を書いたりしないし、音信不通だからと言って)きみのことを考えてなかったわけじゃないからね”って、これから告白するっていうよりは、すでに恋人関係の感じがしました。なので僕は“make it”は“プロポーズ”なんじゃないかな。それも、彼自身もクリスチャンとして生きていく決意をすること、なんじゃないかなと考えました。

(3)"Will you meet me in the middle"って?

"Will you meet me in the middle?Will you meet me in the air?"は謎。CDの対訳には“町中で会ってくれるなら町の外れで声をかけてくれるかい”って訳されてますが、どうもそうかなぁという気がしてならない。
 とそこで、めった和訳=Totoの「Rosanna」の和訳の話になるのですがサビコーラスの“Meet you all the way”という部分の“Meet”。僕も多くの対訳(それもCDについてる対訳も含めて)「会う」と訳していましたが、英語の専門家の方から“Meet”には「条件を満たす,…に応じる;(義務を)果たす、(希望に)こたえる」という意味があるというご指摘をいただき、“Meet you all the way”は正しくは“なんだって言うことをきくよ”という意味であることを知りました。今回の“meet”ももしかしてこの意味の“meet”なのではないか?そして“in the middle”、“in the air”も「町中」とか「町の外れ」ではない別な意味があるのではないか?と思い、調べてみたところ、“in the middle”は場所だけでなく過程の“途中で”という意味があるし、“in the air”は“未定”とか“検討中”って意味もある模様。そんなわけでして、“僕の希望に応えてくれないかな、まだしっかりプロポーズしてないし、答えは検討中でもいいから…”って、極力プロポーズを逃げ回って僕の目を見てわかってほしいなんて思っている男の姿が浮かんできたのです。

 上記(1)(2)(3)はまあ「めった和訳」~「めった意訳」を通り越して「めった誤訳」の可能性も高いかもしれません。でも長い間好きな歌の歌詞を考えてきた自分なりの結論が出せてすこしすっきりしています。今回の解釈の訳に不快感を持つ人がいたとしても、僕はこの曲が大好きですし、この解釈を押し付けるつもりもないのでお許しください(^▽^;)。

 ついでながら、さらに拡大解釈! 
この曲の最後の doo-wop の部分。ラヴ・ストーリーのフィナーレの結婚式のシーンを想像しませんか?仲間たちの祝福を受けて、また、からかわれつつも幸せな二人。「ああまた言えなかった」を何度か繰り返し、ようやく彼女にプロポーズを決めたのか?もしくは彼女が彼の目を見て「私と結婚したいの?」って聞いて彼が「うん」って答えたのかも定かではないのですが、いずれにしてもハッピーエンド!そんな場面を歌っているのです!ということで「めった和訳」を終わりにします(^▽^;)

(PS)この曲のWikipediaの解説では、この曲を作ったメンバーのGerryがジャクソン・ブラウンの詞に影響を受けて書いた、とか、この曲は「結婚の心構えはできてないけど彼女が好きな男の告白が歌われてる」とか、この曲のタイトルには彼ら3人のメンバーの母親=みなさん金髪です=が当初から影響しています、と書かれていました。

Midnight Specialから"Sister Golden Hair"
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2005年のライヴから"Sister Golden Hair"
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杉田二郎「男どうし」 小学校~中学校のとき、ちょうどフォークギターを買った時の練習した曲です。「金色の髪の少女」とイントロのコード進行がそっくり!(でもこの曲はとてもいい曲です!)
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(この記事で参考にしたページ)
70's Pops Paradise「70's POPS EP GALLERY 5」
・Wikipedia Sister Golden Hair
・「僕たちの洋楽ヒット」Vol.7 1973-75(東芝EMI)
ジャケット写真もここからいただきました。

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コメント

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初めまして

濃いページですね~、楽しませてもらってます。さて、

<Will you meet me in the middle

僕で妥協してくれないかな、って意味だと思います。欠点もあるけど、中間点で折り合ってくれないかなって。

なるほどー

luluさん、コメントありがとうございます。なるほどー。僕で妥協してくれないかな〜、ですか。そうかもしれないです!ちなみにin the air はお分かりになりますかー?ここの解釈がいまいち自分でもしっくりきていません!

楽しんでます!

めったさん、とても楽しいブログありがとうございます!年齢は多分僕がひとつ上なのでドンピシャの曲が多くて涙が出ます。
内容も濃いし!
この曲は歌詞を見てもよく分からなかったのですが、このブログ見て「なるほど」って。
度々出てくるのんくらさんやなおやっちさんのくだりも楽しいです。
僕が大好きなチューリップや甲斐バンドの話も出てくるし。
毎日通勤電車の中でにやけながら拝見してます!

ありがとうございます

たくさん、コメントありがとうございます。"Sister Golden Hair"は大好きな曲であるにも関わらず、ずっと自分でも意味不明なところが多かったので納得するまでだいぶ時間がかかりました。誤訳もあるかもしれないのですが、時間もかかった和訳記事なので、注目していただいてほんと嬉しいです。
おまけに"のんくら""なおやっち"など、洋楽を聴き始めた頃の中学時代の同級生にもご注目いただきまして(^▽^;)。でもこの2人がいて、共通に好きなアーチストと、微妙に違うアーチストがあってこそ、影響し合って、洋楽好きが加速していったんだなと思います。中学なので、デタラメ英語だったり、掃除用具で楽器のマネしたり、お金ないなかでレコードを貸し借りしたり。初めて3人でエアロスミスの武道館コンサートに行ってクラス新聞に「エアロ来日」記事書いて反応がほとんどないなかで、他のクラスにいた目立たなかった女子から「面白かった」と感想をもらったり…(笑)。また曲とともに想い出話が出てきたら、登場させたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

懐かしいなぁ

返信ありがとうございます。
中学生の頃、河原の土手の上で友達のカセット(スピーカーつき。ウォークマンじゃないやつ)でビートルズの赤盤聞きまくってた頃思い出します。
幸せな時代に生まれたかもですね。
これからも楽しみにしてます!

よろしくお願いします!

たくさん、あのとき、あの曲をあそこで聞いたなー、特に中高生の時の思い出は、曲と場所が一緒になって思い出されたりしますよね。これからもよろしくお願いします!

No title

めっ太さん、すてきな訳をいつもありがとうございます。こちらも感激でした。

私はこの曲がずっとよくわからずにいました。レコードは持っていなかったのですが、聞き取れる歌詞の部分を聴く限り、それほど難しい単語が出てきません。(altarとかはわかりませんでしたけど 汗)
歌詞とフレーズを追っていくと、最初のフリのところを除くと同じ歌詞が2回繰り返され、最後にドゥワップが入って終わり、という一見単純な構成の曲が、なぜあのころ激戦の全米1位になったのか?単に聴きやすいから、というだけではないのでは?というモヤモヤした気持ちを当時から持ちながら、ずっとわかりませんでした。こちらの解説を読んでなるほど~と思った次第です。たぶんめっ太さんの推理(というのかな?)は本当なのでしょう。
聞き取れる単語も使われている意味が知っている意味とは違っていて、奥が深いなぁと感じることが多かったです。勉強はいくつになっても必要なんですね…

No title

ryoさん 名曲「金色の髪の少女」については自分自身もレコードなどの対訳にはずっと納得できないでいました。なぜ好きな女のコを「シスター」と呼んでいるのか?とか「in the middle」って何?、最後のDoo-Wap部分の意味は?などなど。この記事での和訳は、すべては正しくはないかと思いますが、この曲が好きな人間が自分なりに納得した解釈です。この曲が好きな他の人も、よりこの曲が好きになってくれるといいなあと思います。

Sisterは、教会仲間の女性と思っています。

プロテスタント教会の多くでは、信者はみな兄弟姉妹(brothers and sisters)です.金髪の人たちは、プロテスタントの割合が大きいです。日曜のミサの後に言えなかった青年のことと感じています。
make itはプロポーズに賛成です。
メンバーのお父さんたちはみな米軍ですので、駐留先でお母さんたち(うち二人はイギリス人)と出会ったことを思いますと、"Will you meet me in the middle? Will you meet me in the air?"は、「兵役のまっただ中で(in the middle)で、この先どうなるかわからない(in the air)けど、僕で良いってしてくれないか(Will you meet me)」と私は受け取って涙しております。

No title

Macさんの解釈!んー、深めてみたいです!そうかぁ、in the middle、in the airについて
なるほどぉ!

undressedには、軍服が「平時勤務用で」という意味もあります。

めったさん、心遣いあふれるレスありがとうございます。
軍服が「平時勤務用で」ということなら、日曜日に伝えられなかったけど、月曜日になったから気持ちを切り替えて軍務に励むということになりましょう。でも、急に平時じゃなくなれば、次の日曜はどこにいるかわからないということです。筆無精が問題になったのも、基地を離れた時そうだったからかもしれません。
作詞したGerryは、この曲で初めてain'tを使ったとのことなのですが、イギリス育ちなので使ってこなかったのでしょう。まさに、日曜に教会に行く実直な兵役中アメリカ青年が歌う詞なのだと感じ入っています。
でも、このようにGerry自身が説明してしまったら、おそらくかなりの人たちから反感をもたれてしまったかと思います。この曲が世に出たのは、ベトナム戦争が終わるころでした。

当時の若者たちは

Macさん、再び解説・ご意見ありがとうございます!
うーむ、なるほど…ベトナム戦争について明確に反対、というのではく、そのことはあるけれども、兵役中の若者を主人公に歌を書いた、という話、"金色の髪の少女"の歌詞の物語と容易に重ねることができます。

たとえば"Poor Correspondent(筆不精)"も、そういうズボラな性格なのではなく、兵役があるとなかなか返事が書けない…"too hard to find(居場所がなかなかわからない)"のも「特殊任務についていて」…?。なんで、金色の髪の少女をそんなに忘れられないでいるのか。遠く離れているからこそ、彼女の金色の髪が風になびいてるあの光景をいつも思い出しているのかもしれません。
この曲を母国から離れた地で兵役をしなくてはいけない若者たちが、異国で聴いていたのかも???と僕も想像してみました。好きな娘がいても、告白するかどうか?ためらう気持ちもありますよね。
でもそんな自分の運命を呪うのではなく、ポジティヴに人生を送ろうよ、と若者たちを明るく励ます曲だったのかも。

僕は兵役中の身なんだけど
わがままを聞いてもらえないかな?
どこにいるかわからない身なんだけど
願いを聞いてくれないかな?
ちょっとでも僕のこと好きなんだったら
きみの気持ちを
なんとか僕に伝えてくれないかな?
(手紙とか出してくれないかな?)

ああ 僕はまた自分をごまかしてる
口に出す勇気がないんだよ
そしてまた目的を果たさずに終わる
ダメな僕なんだ…

曲のフィナーレは、母国に帰った結婚式の場面なのかもしれません…。アメリカの3人が、そんな終わり方をあえて選択して、彼らを励ましたんじゃないかと思えてきました。

この曲がなおいっそう好きになりました。ありがとうございました(^▽^)/